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桃青窯696

touseigama.exblog.jp

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

カテゴリ:●工房便り( 777 )

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個展が終って・・はや二ヶ月
追加制作の完了がやっと目の前になってきました
これが終らないうちは・・個展も終わらないと
焦る気持ちと同居しながら
この夏は・・工房に籠っています

ロクロ挽きや削りは・・急げば急げるのですが
糸を貼っての加飾はそうもゆかず
時間との長い同居が必要です
無理すれば・・必ずしっぺ返しに会って
やり直しを迫られるので
焦れずに我慢が肝要なのです

お待ちいただいてるお客様にはお詫びをしながら
最後の窯に向かっています
お許しを!・・です




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by touseigama696 | 2017-08-18 06:12 | ●工房便り | Comments(6)
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外に出ると・・例年になく蒸し暑い夏だけど
工房に籠っていると・・それも他人事みたいだ
窯場の余熱さえ・・大して気にならない
ふとした気のゆるみで・・ミスもするが
追作の過程も終盤にきてる
これが終らないと・・ゆっくりとした気分にはなれない

なのに・・非情にも公募展の締め切りが迫ってくる


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間に合うなら・・作れ!で
簡単には諦めないことも大事だと思う


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そういうわけで・・数日前にロクロに向かった
今年は・・深鉢に加工するつもり


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削りも済ませ・・口縁部を切って多角鉢を狙った
十六面鉢である

この先は・・注意深く扱わないと
ひ弱な口縁部を壊してしまう・・だから
焼き終えるまでは・・直接裏返すのは禁物
大きな植木鉢などを当てがって
口縁部を浮かして作業することになる

「注意一秒・・怪我一生」
妙な標語を思い出した


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季節がら
結構よく乾燥するので・・工程はスムーズだ
但し・・ここでも見た目に騙されると
窯中で事故も起きるから油断大敵
しっかり乾くのを待たねばである

今朝も・・これから追作本焼きひと窯
無事に焼けてくれますように・・である




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by touseigama696 | 2017-08-07 04:20 | ●工房便り | Comments(2)

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6月の会期だった個展ですが
私には・・まだ終っていません
ですから
ご注文いただいた追作が終るまで
緊張を解くわけにはゆきません

どうしたって時間のかかる糸貼りに
集中を切らさずに・・向き合っています

特段に暑い夏ですが
こうして工房に籠って過ごす時間は
もしかしたら・・一番の避暑かもしれません

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昨日も・・夜明けから仕事してましたが
一段と進捗させるため
夕食後も・・残業することにしました
40㌢の皿に・・糸抜き波状紋の定番です

裏面の養生準備で・・30分ほど使い
一気に表面を攻めることにしました


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表面の・・最初の一線がこれ
何のあたりも入れてない皿に
この一本からの上下は
最後までフリーハンドで
頭に浮かぶイメージを指で走らせてゆきます

最初のころ
大皿にこの一本を入れると
皿の広さと・・終りの遠さに怯えて
「えらいこと始めちゃったぁ~!」って
恐怖みたいなものさえ感じたものでしたが
「慣れ」という経験は・・大きな財産です

ある程度自由にモチーフを表現できるスキルが
道中を楽しませてくれるようにもなるもんです

「ここら辺で・・この波消して新しい波を・・」とか
「この波は・・ちょっと荒々しく・・」など
そんなこと考えながら・・進めてゆきます


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30分ほどで・・こんな感じです
少し離れて全体を俯瞰し
おおよその流れを・・確かめるのも大事
夢中になって近視眼になると
全体のバランスを壊してしまうことがあるからです

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1時間くらいで・・ここまできました
昨晩は・・結構いいリズムで貼れました
体調とか気力によるところもありますが
一番大事な条件は
この皿のロクロ挽きが上手く出来てるか?・・です
見込みの曲面が・・スムーズで滑らかでないと
糸は・・思い通りに走ってくれないのです
僅かでもコブがあると
糸は・・その頂点で狙ったコースを外れ
おまけに下り斜面で・・剥離してしまいます

ですから・・この糸抜き技法の場合
ロクロの挽きと削りは
手の勢いを生かすというより
糸の走りに合わせて・・微妙な滑らかさを追います

その意味で
この皿は・・仕事しやすい皿なのでした

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2時間で・・貼り終えました
初心のころを思えば・・嘘みたいです
多分このサイズでも
丸一日はかかっていたかもしれません

割合い・・穏やかで優しい波模様になりました
リズムに乗れて
無駄なやり直しのなかったことが
気分を良くしてくれます
いつでもそうだといいのですが
思い通りにならないことだらけで
悪戦苦闘する日々でもあります

これから裏面を貼ることにします




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by touseigama696 | 2017-08-01 08:47 | ●工房便り | Comments(2)

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尺皿に貼った糸抜きの波状紋
私の定番のひとつですが
これ一枚の裏表に糸を貼って・・ほぼ3時間ほど

「こんな細かい作業・・気が遠くなりそう!」
ご覧になった方から・・よくそう言われます
でも本人は
一度も気が遠くなったことはありませんでした


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しかし
この二枚を貼り終えた昨日
少々気が遠くなりそうでした
これ一枚裏表貼るのに・・10時間かかったのです
たった二枚に2日使いました
一寸見には・・波状紋より楽そうに思えますが
これが意外に手強いのです

本人・・出品作を作ったときの所要時間を忘れます
ですから途中で・・ガァ~ンと思い知らされるのです


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何でこれって・・こう手間がかかるんだろ?
考えながら・・貼ってました

多分・・理由はこうです
波状紋は・・一本の糸が皿の幅分の長さ
長いうえに・・リズムに乗る必要があるので
調子が出れば・・結構スピードがでます

一方・・この市松紋様は
3センチ四方の升目の中に
1.0㍉の糸を3センチの長さで7本
出来るだけ等間隔で貼っています
おまけに切るときは
1.5ミリ幅の糸の上で・・1.0ミリの糸を
はみ出さないように切るのです

ハサミを使う頻度がまるで違っていて
到底リズムに頼るってことが難しいのです
それでも
貼ってゆく手順を揃え
僅かにリズム感を摑もうとしますが
雪上のスラロームでワルツを!
ってわけにはゆきません

数㍉の等間隔で80数升に7本の糸
はみ出さないように息を詰めて
ハサミで切る回数も600回ほどになります
尺取り虫のほふく前進みたいなものです

一枚に10時間・・どんなに慣れても
一枚を3時間では・・きっと無理
気が遠くなりそうなことに気づきました


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裏面は・・こうです
追加制作は・・この二枚ですが
窯から出したら疵あり・・?

考えないことにします
そっちの方が気が遠くなりそうですから

でも
公募展での選外と・・個展の窯出し疵あり
どちらも覚悟して慣れておく必要があるって
陶芸が因果な仕事の理由のひとつ
私は・・そう思っています




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by touseigama696 | 2017-07-31 03:50 | ●工房便り | Comments(0)

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個展最終日が終わった翌日から
追加注文の制作にかかって早や一ヵ月
ここでも「歳月人を待たず」・・です

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夜明けから日没までの・・工房は
今では日没から先・・深夜まで
必死に糸を貼りまくっております

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ロクロを挽いては・・乾燥の頃合いをみて
削ったり・・素焼きしたり
複雑に入り組む作業の流れを整理しながら
出来るだけ効率よく進めるようにしているのですが
何しろ劣化しつつある脳細胞のせいで
「今どこらへん?」
年中居場所を見失っています

追作は・・お客様の識別カードをつけて
会場で伺ったご希望を思い出しながら作りますが
窯に入れる直前に・・カードを外します
焼きあがったらまたカードをつけてですから
結構記憶力がいるので・・そこが問題なのです

大分進んではきましたが
もう少しお待ちいただけますよう
ここでもお願いしちゃうことにします


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この浅さ目の多面鉢・・追作で作ったのですが
気に入らないところがあって・・再追作にしました
古い友人ですので・・事情は電話でお許しを願うことにします

そこで妻に渡し・・自宅で使って
その使い勝手を調べることにしました


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この鉢と逆に
口縁部が茄子紺の紋様で・・見込みに白
その方が・・普通かもしれませんが
盛りつけてみれば・・これもあり
サラダを食べ終えると・・紋様がみえてきます
陶工は・・シャイなのです(笑)




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by touseigama696 | 2017-07-24 22:50 | ●工房便り | Comments(2)
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今朝は・・夜明けに工房に入り
朝飯前に・・那須紺の顔料を調整したが
いつも何気なく使ってる・・このフィルター
たまにはスポットを当ててあげることにした

ホームセンターの塗装品売り場で買ったものだ
簡易濾過フィルター・・多分一枚数十円のもの
だから・・ついでの時にまとめ買いしてある

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大量に釉掛けするなら別だが
少量・小物であれば・・このフィルターが便利

小さな湯呑みやぐい吞みなら
このメジャーカップのままでも掛けられる
少量の釉薬を濾過するには
後片付けも簡単な・・こいつが便利なのだ


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オリベの併せ流し掛けだって
このまま流せばいい


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もしも・・もう少し大目に濾したければ
このソフトバスケットが・・重宝である
これは確か・・百均で買った


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このソフトバスケット
何が好いって・・文字通り柔らかい
使ってるときはバケツでも
釉薬を戻そうとしたら
自在に口の細さを変えられる
だから
 狭い口のボトルにだって・・楽々と戻せる
これも実に有り難い便利グッヅなのである

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そのせいもあって・・この伝統的な濾し網
滅多に出番がない
埃だらけだったので・・洗ったが
名実ともにどうやら「壁の花」なのである

大甕に大量の釉で
次から次へとズブ掛けする陶芸とは
すっかり疎遠になってしまった

一日に5~6個作れば終わってしまう昨今
時代もさることながら
たった自分ひとりの作風でさえ
いつの間にか・・大きく様変わりしてる

少し老いてだろうか
世の中の時の流れの早さを
しみじみ感じるのである




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by touseigama696 | 2017-07-15 07:38 | ●工房便り | Comments(0)
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個展を済ませてから一ヵ月
追作に追われる日々は・・まだ続いています
空調の整った工房で
じっと一日を過ごしていれば暑さとも無縁
僅かな閉塞感はあるものの
贅沢を言えるものではありません
ただただひたすらに糸を貼り続けています

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ロクロを挽いたり・・それを削ったりは
大した手間ではありませんが
この糸貼りは
幾ら慣れても・・やはり相当な時間が必要で
ともかく・・身動きせずに続けるしかありません

天気に左右されることもあって
湿度の多い日・・空気が乾燥してる日
作業の感触には・・微妙な違いがあります

貼ってる傍から剥離する日など
気温の暑さより・・空気の乾燥を恨みます
だからといって器面に水分を含ませれば
こんどは糸が滑って貼りつかなくなったりもします

決してイライラせずに
その日の加減を感じ取って
合わせるようにするしかありません

そんなことをしていて
段々にリズムが生まれてくると
どうやら・・糸は言うことを聞いてくれるのです
「やったぁ~!・・どじゃ?」

他愛ないことですが
こんなことにでも・・本気でないと
思い通りにならないのを
しばしば思い知らされながら
時間だけは・・さっさと遠のいてゆきます

全ての作品を・・総てのお客様にお届けするまで
もう暫らく・・独在工房の日々が続きます



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by touseigama696 | 2017-07-14 07:54 | ●工房便り | Comments(0)
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一番上の一本を貼って
「糸抜き波状紋皿」の加飾が始まる
最初の一本が水平線で
その上は・・更に細い糸で空を作る

そして
一番下の一本を下端まで貼れば・・終る
下絵は描かないから・・どんな海になるのか
その日の気分次第である

この紋様が・・糸抜き技法では
私の「一丁目一番地」
そのせいもあってだと思うが
尺皿の波状紋・・三枚ほど追加依頼があった


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昨日の午後から
久しぶりに一丁目一番地に立ち
夕食までに貼り終えた

波は1.0㍉・・空は0.5㍉で貼った
素焼きした皿の器肌には
決して強いとは言えない糸の接着力
力で引っ張ると・・貼ってる傍から剥がれる

軽く持ってワルツを踊るかのようなリズム
そこら辺が秘訣のようだ
10数年繰り返してきたが
上手く貼れたり・・貼れなかったり
その都度
皿と糸に嘆願・懇願しながらだった

この皿一枚分
ステンシルシートにしてペッタン出来上がり
そんな具合にいかないだろか?



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by touseigama696 | 2017-07-08 04:52 | ●工房便り | Comments(0)


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個展を準備する中には
売約後に共箱を調整する必要がある場合
売却済みに追加注文があった場合
或いは
将来定番化して注文に応じる必要が生まれた場合
そして・・全体の記録を保存するという意味で
全作品を映像化したり正確な採寸を記録するのは
ルーチンな作業である


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個展が終わって半月以上が過ぎたが
追作の緊張はまだ続いている

オリジナルの一作目を作るのと
それと同じ再現の二作目を作るのは
別の技術や気遣いが必要になる

この再現作がお客様の手許に届いたとき
会場でご覧いただいた際の雰囲気を思い出して
違和感を感じないこと・・つまり雰囲気を似せる
これは案外厄介な作業である


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だから
追加注文を頂いた作品は
会期中・・夕方のひとのいない時間を使って
裏表 紋様の作り方など
写真と文字記録に残しておいた

それを整理したのが‣・上のノートである
下は・・それに基づいて挽いて
素焼き後に糸で紋様を打った追作品である

勿論・・同じデザインの紋様で貼った
六面体の一面を貼るのに
測ってみたら・・15分かった
全部を貼り終えるには最短で90分
少し慣れているというアドバンテージがあっても

顔料を吹いて・・糸を外して
バリを整理して補筆してと・・前後を入れると
一日5~6枚で終ってしまうことも稀ではない


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昨日も
糸を貼る前の養生をまとめて進めた
下準備ってやつだ・・貼りだしたら一目散
集中にはこれの方がいい

殆どが時間との戦いだから
能率を上げることが一番

じっとうずくまった一日の終わりに
近所のマッサージ室で
悲鳴を上げながら・・筋肉を解凍してもらう
わずかその30分を楽しみに
今日もまた・・工房なのである



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by touseigama696 | 2017-07-04 08:34 | ●工房便り | Comments(2)
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白土での追加制作分が
どうやら素焼き窯から出た・・無事故で無事である
黒土分は・・・これからだ

数は多くても・・ロクロはそう手間取るものじゃない
乾燥の時間に注意を払えばいい
でも‥糸となるとそうはゆかない
ただただ時間との勝負になる
予想を超えた量だから・・プレッシャーはあるが
その気でやるしかない


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その素焼き窯の中に・・大鉢が一個
実は・・これ
秋の公募展に出品の予定で・・春に挽いたものだ

個展の準備で忙殺されていたから
もしかしたら・・今年は断念も覚悟してたので
素焼きもしていなかった


7月上旬に申し込みをして・・7月半ばに搬入
規定に従うには・・今がファイナルアンサーだ

そういうわけで
追作の素焼き窯に・・この多面大鉢も入れた
一日だけでもこれに割いて・・糸を貼り
一気に本焼きにもってゆけば・・間に合う
ギリギリまで粘るのも
休み癖をつけないためには大事である

追作が一義のこの時期だが
やれるところまでやってみよう・・なのだ



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by touseigama696 | 2017-07-01 08:33 | ●工房便り | Comments(0)