カテゴリ:●工房便り( 772 )

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今朝は・・夜明けに工房に入り
朝飯前に・・那須紺の顔料を調整したが
いつも何気なく使ってる・・このフィルター
たまにはスポットを当ててあげることにした

ホームセンターの塗装品売り場で買ったものだ
簡易濾過フィルター・・多分一枚数十円のもの
だから・・ついでの時にまとめ買いしてある

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大量に釉掛けするなら別だが
少量・小物であれば・・このフィルターが便利

小さな湯呑みやぐい吞みなら
このメジャーカップのままでも掛けられる
少量の釉薬を濾過するには
後片付けも簡単な・・こいつが便利なのだ


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オリベの併せ流し掛けだって
このまま流せばいい


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もしも・・もう少し大目に濾したければ
このソフトバスケットが・・重宝である
これは確か・・百均で買った


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このソフトバスケット
何が好いって・・文字通り柔らかい
使ってるときはバケツでも
釉薬を戻そうとしたら
自在に口の細さを変えられる
だから
 狭い口のボトルにだって・・楽々と戻せる
これも実に有り難い便利グッヅなのである

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そのせいもあって・・この伝統的な濾し網
滅多に出番がない
埃だらけだったので・・洗ったが
名実ともにどうやら「壁の花」なのである

大甕に大量の釉で
次から次へとズブ掛けする陶芸とは
すっかり疎遠になってしまった

一日に5~6個作れば終わってしまう昨今
時代もさることながら
たった自分ひとりの作風でさえ
いつの間にか・・大きく様変わりしてる

少し老いてだろうか
世の中の時の流れの早さを
しみじみ感じるのである




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個展を済ませてから一ヵ月
追作に追われる日々は・・まだ続いています
空調の整った工房で
じっと一日を過ごしていれば暑さとも無縁
僅かな閉塞感はあるものの
贅沢を言えるものではありません
ただただひたすらに糸を貼り続けています

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ロクロを挽いたり・・それを削ったりは
大した手間ではありませんが
この糸貼りは
幾ら慣れても・・やはり相当な時間が必要で
ともかく・・身動きせずに続けるしかありません

天気に左右されることもあって
湿度の多い日・・空気が乾燥してる日
作業の感触には・・微妙な違いがあります

貼ってる傍から剥離する日など
気温の暑さより・・空気の乾燥を恨みます
だからといって器面に水分を含ませれば
こんどは糸が滑って貼りつかなくなったりもします

決してイライラせずに
その日の加減を感じ取って
合わせるようにするしかありません

そんなことをしていて
段々にリズムが生まれてくると
どうやら・・糸は言うことを聞いてくれるのです
「やったぁ~!・・どじゃ?」

他愛ないことですが
こんなことにでも・・本気でないと
思い通りにならないのを
しばしば思い知らされながら
時間だけは・・さっさと遠のいてゆきます

全ての作品を・・総てのお客様にお届けするまで
もう暫らく・・独在工房の日々が続きます



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一番上の一本を貼って
「糸抜き波状紋皿」の加飾が始まる
最初の一本が水平線で
その上は・・更に細い糸で空を作る

そして
一番下の一本を下端まで貼れば・・終る
下絵は描かないから・・どんな海になるのか
その日の気分次第である

この紋様が・・糸抜き技法では
私の「一丁目一番地」
そのせいもあってだと思うが
尺皿の波状紋・・三枚ほど追加依頼があった


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昨日の午後から
久しぶりに一丁目一番地に立ち
夕食までに貼り終えた

波は1.0㍉・・空は0.5㍉で貼った
素焼きした皿の器肌には
決して強いとは言えない糸の接着力
力で引っ張ると・・貼ってる傍から剥がれる

軽く持ってワルツを踊るかのようなリズム
そこら辺が秘訣のようだ
10数年繰り返してきたが
上手く貼れたり・・貼れなかったり
その都度
皿と糸に嘆願・懇願しながらだった

この皿一枚分
ステンシルシートにしてペッタン出来上がり
そんな具合にいかないだろか?



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個展を準備する中には
売約後に共箱を調整する必要がある場合
売却済みに追加注文があった場合
或いは
将来定番化して注文に応じる必要が生まれた場合
そして・・全体の記録を保存するという意味で
全作品を映像化したり正確な採寸を記録するのは
ルーチンな作業である


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個展が終わって半月以上が過ぎたが
追作の緊張はまだ続いている

オリジナルの一作目を作るのと
それと同じ再現の二作目を作るのは
別の技術や気遣いが必要になる

この再現作がお客様の手許に届いたとき
会場でご覧いただいた際の雰囲気を思い出して
違和感を感じないこと・・つまり雰囲気を似せる
これは案外厄介な作業である


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だから
追加注文を頂いた作品は
会期中・・夕方のひとのいない時間を使って
裏表 紋様の作り方など
写真と文字記録に残しておいた

それを整理したのが‣・上のノートである
下は・・それに基づいて挽いて
素焼き後に糸で紋様を打った追作品である

勿論・・同じデザインの紋様で貼った
六面体の一面を貼るのに
測ってみたら・・15分かった
全部を貼り終えるには最短で90分
少し慣れているというアドバンテージがあっても

顔料を吹いて・・糸を外して
バリを整理して補筆してと・・前後を入れると
一日5~6枚で終ってしまうことも稀ではない


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昨日も
糸を貼る前の養生をまとめて進めた
下準備ってやつだ・・貼りだしたら一目散
集中にはこれの方がいい

殆どが時間との戦いだから
能率を上げることが一番

じっとうずくまった一日の終わりに
近所のマッサージ室で
悲鳴を上げながら・・筋肉を解凍してもらう
わずかその30分を楽しみに
今日もまた・・工房なのである



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白土での追加制作分が
どうやら素焼き窯から出た・・無事故で無事である
黒土分は・・・これからだ

数は多くても・・ロクロはそう手間取るものじゃない
乾燥の時間に注意を払えばいい
でも‥糸となるとそうはゆかない
ただただ時間との勝負になる
予想を超えた量だから・・プレッシャーはあるが
その気でやるしかない


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その素焼き窯の中に・・大鉢が一個
実は・・これ
秋の公募展に出品の予定で・・春に挽いたものだ

個展の準備で忙殺されていたから
もしかしたら・・今年は断念も覚悟してたので
素焼きもしていなかった


7月上旬に申し込みをして・・7月半ばに搬入
規定に従うには・・今がファイナルアンサーだ

そういうわけで
追作の素焼き窯に・・この多面大鉢も入れた
一日だけでもこれに割いて・・糸を貼り
一気に本焼きにもってゆけば・・間に合う
ギリギリまで粘るのも
休み癖をつけないためには大事である

追作が一義のこの時期だが
やれるところまでやってみよう・・なのだ



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昨日は・・早朝から
追作品の一回目の素焼きに火を入れた


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そして・・窯番しながら
那須紺の糸抜き作品に向かって
糸を貼り始めた

10数点ほどだが・・小さいものなので
ロクロ挽き・乾燥の間で
大き目な追作品の工程を・・追い越した

終わった個展とのつながりで
新しくオファーをいただいたものである

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公募展も個展も
ひとつひとつ・・それ自体で完結するものだが
同時に・・新しい展開はその完結の向こうにあって
新しいオファーをいただくことで
完結に意味が生まれてくるものなのだ

だから・・せめていつでもベストを尽くす
作家のマナーはそこに尽きると思う


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いただいたオファーは
実現すれば・・私にとって未経験の領域

追作に注ぐ緊張をそのままに
ここでも自己ベストでゆきたいものだ


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個展を目指していたつい先月まで
じっと続けていた糸貼り作業
久しぶりだが・・新鮮である

追作の素焼きが冷めるまでの間に
こちらの小品を終わらせたい

夜明けから日没まで没頭したら・・ピノキオ状態
近頃ご愛用のマッサージ室で解いてもらい
夕食を済ませてから残業もした

いつもより少し余分に寝た今朝
これから続きのために・・工房入りである




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箱屋さんに無理言って急いで作ってもらった共箱
できたからには・・急いで箱書しなきゃ
昨日の午後・・予定を変更して書きました

箱書はしょっちゅうある仕事じゃありませんから
いざ書くとなると・・そこそこ緊張します

20個ほど書きましたが・・まだ半分
追加制作分の箱は・・これから注文
一つも失敗せずに書き終えられますように・・です


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箱書には色々な書き方があります
蓋の表に書いたり・・裏に書いたり
或いは
箱の側面や裏底を使ったりもします

私は・・蓋裏を使うことが多いのですが
今回は・・表に書きました


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でも大皿だけは・・裏
表だと汚れ易いような気がします

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いずれにしても
作品同様・・長く残るものと考えて
達筆・悪筆の評価は棚に上げ
ともかく心を込めて書くことにしています

今までも・・大抵は
書いたものを写真にして残してあります
記録でもあるし・・次の機会の資料でもあります

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いざ書くとなったら
準備はなるべくゆっくりと時間をかけます
慌てるのが一番いけません

できれば少し広い部屋で
予め置いておく場所・・書く場所
書いたら乾燥させる場所
流れを作っておくことにしています

筆は・・一瞬ためらったら間違えます
ですから・・書こうとする文字をメモにして
それを見ながら書きます

僅かでも墨や朱肉が指について
箱を汚すことがないように
始終手を拭いたり洗ったり
結構気を使う仕事です


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墨と朱肉の乾くのを待って
紙を乗せ紐をかけます
ほっとする一瞬なのでした

予定変更のついでに・・電話で都合を確かめ
一気に搬入することにしました

夕方の新宿駅前・・この雑踏に
車で乗り込むには結構勇気がいります

75歳の運転手が心がけるべきは
アクセルとブレーキを踏み間違えないこと
そう言い聞かせながら
箱書以上に緊張して走ったのでした



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思いがけず沢山の追加注文があって
延長戦が始まっている

慌ててはなるまじ・・で
きちんと準備をした
とりあえず手をつけるのは・・ダメだ
始まったらスムーズに流れ
途中で立ち止まらぬことが肝要

採寸データと写真をファイルして脇に置き
ロクロも挽き始めている


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別注のリール抜きの糸テープも届いた
これがないと加飾ができない

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箱ひとつに10本・・全部で110本
既に在庫してある分と合わせれば
充分過ぎるほど準備できた
土も既に届いているし
箱屋さんも・・作り始めている

後は一瀉千里に駆け出すことだ
一カ月半・・最長でも2カ月以内に完遂
ヨーイドン!
暫らく夜明け前の工房入りの再開である



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スタッフさんの報告をチェックしながら
追作のためのデータを作った
数個のことならともかく
25アイテム56個となると
立ち止まって落ち着く必要がある

記憶が新鮮な間に
写真と採寸をファイルして
これを手元に置いてロクロや
加飾作業台に座るわけだ


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これと同じものをがご注文
特殊な機械でコピーできるわけじゃなく
(3Dコピーならできるのかな?)
同じように見えるものを作るということになる
限りなくコピーに近いリメイクとでも

幸いというかロクロ作品が全て
偶然に頼った造形はないので
現品を作ったときのイメージを思い出しながら
部位の寸法を守って挽けばいい

だから資料整備に時間を使ったのだ
用意周到がキーワードだと思っている


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同寸同姿
かつて公募展に組物で出品してたころ
25㌢ほどの鉢を径は2㍉まで
高さは許容誤差なしで作っていた
あの頃を思い出しながら
慎重にしかし手早く作業を進めようと思う

依頼しておいた土も届いている
のんびりは・・しばらくお預けである



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ほぼ出揃った作品を
数えて洗って整理して
いよいよ・・まとめにかかった
総数は200個近いが
これから吟味して半分程に減らすつもり

傷や汚れを観察して判定してゆく
気をつけていても・・見逃す
茄子紺は・・焼くまでは淡いので
うっかりしてしまうのだ

このカップ&ソーサー
別々に作ったものだが・・合わせて使えそうだ
大き目のカップに・・同じく大き目のソーサー
やや威張ってる風でもあり
じゃ・・吾輩をもじって吾杯と名づけようか


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マグサイズカップでハンドルなし
だから・・珈琲でも茶でもいい
ビールや酒でも使えそうだ
ソーサーも大きいから
ケーキ皿にも・・酒肴皿にもなる
吾輩は・・吾杯でアール!
お客様の好みで組み合わせてもらうことにしよう

明日も・・引き続き整理して
データーを起こしてゆく予定
搬入のための車の手配もついて
手伝ってもらえることになった

とうとうあと1週間である
そろそろ俎板の上に乗ることにするか



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