カテゴリ:●工房便り( 752 )

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昨日は明け方から・・個展用最後の窯焚き
泣いても笑っても・・ここで時間切れである
しっかりと窯番をしながら・・でも
向かい合わせの大物用ロクロに
この土を乗せた

今年は・・もしかしたら間に合わない
そんな気もしていた「第64回日本伝統工芸展」
まだ応募要項が送られてきてないが
工芸会のHPで読む限り・・ぎりぎり間に合いそうだ

なら・・挑戦を諦めるのは早い
突然・・そう決めて
大鉢を挽く気になったのだった
とはいえ
朝飯前にしては・・決して朝飯前じゃない
楽な筈もなく・・力仕事で息があがった
嫌でも筋力の低下を実感させられる
いつまで挽けるんだろう?


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やってみようと思うモチーフは
皿よりも鉢の方が似合いそうで
少し径を減らして・・深さに使った
50㌢ほどの鉢になった

二の矢に・・もう一枚
今日明日にでも挽いておかねば
朝飯を食べてから・・そう決めた
次は・・食後にしよう





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いつものように・・玄関を出て数歩
工房の鍵を開けながら
何となく見上げた東の空に
月に寄り添って・・明けの明星が輝いていた
一昨日の朝のこと

金星はヴィーナス・・美の神さまで
芸術の擁護者である

個展準備として最後の窯に
火を入れようとしている私には
願わくばご加護を・・である


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昨日・・どうやら窯詰めも済んで
今朝の4時半には火を入れた
無事に焼きあがってほしいものである

明後日からは
焼きあがりを待って・・全ての作品を検品し
舞台に並べるキャスティングを決め
研磨などをして見栄えを図り
更に・・サイズを記録して写真に撮る

6月4日の初日前日・・柿傳ギャラリーに搬入して
6月5日から11日までの一週間
新宿通いが・・始まることになる

今朝も夜明けに工房に入ったが
東の空に・・明けの明星は見えなかった

もっとも・・神頼みでは済まない世界
先ずは人事を尽くして・・である




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さしづめ柔道の試合なら
「ハイ!・・そこまでぇ~っ!」
時間切れで試合終了である

明後日を目論む最後の窯で
久しぶりの個展の準備は終わる


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1年半の準備期間は・・あっという間だった
だから・・これを繰り返せば
それこそあという間に・・寿命が尽きそうだ


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今朝から尺皿2枚に糸を貼って
白化粧を吹いた・・最後は
私のアイデンティティー
「糸抜き波状紋皿」に収斂させたのだ


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10数年で・・何枚貼ったろう
一番厄介だが・・一番手慣れた紋様である

これを手がけたために
それ以前とそれ以降・・作風は明らかに変わった
エイヤッ!で挽いていた乱暴なロクロも
息を詰めて丁寧に挽くし
破綻のないシルエットを削りだし
滑らかに糸を走らせもする

ことによると
作風は・・私の意志そのものではなく
追いかけたものの残像なのかもしれない
否応なしについてくる影が
やがて私の行方を決めてしまうのだ

こんな筈ではなかった・・と思いながら
それでも・・これでいいとも言える
きれいなシュプールは・・きれいな斜面が生む
糸を貼りながら・・いつもそう感じるのだ


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ここら辺を窯に詰めて・・準備の全てが終わる
1年半に見合う成果が・・形になるだろうか
自信など到底ないが
長くて短い歳月は・・まもなく終るのだ



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試合の決まったボクサーなら・・誰でも
3ラウンド・ノックアウトで決めたい
そう願って・・練習に没頭する

拮抗した力なら・・勝つだけでも大変だ
ましてKOとなれば
その練習は並みで済むはずもない
それを承知で突っ込むのは・・苦しい試合を
少しでも楽に勝ちたいからだ

長い時間を走って跳ねて打っ・・だけど
試合の10日も前に仕上がって
温泉で英気を養ったって話は・・聞いたことない
ぎりぎりまで体を絞ってパンチを磨く
リングに上がる直前まで・・緊張は解かない
試合ってそういうものなのだ

万全という言葉は知っていても
これが万全と確信した者などいない
瀬戸際まで自分を追い込んで
試合開始のゴングで・・自分を解く

「練習に比べたら・・試合のほうが遥かに楽だ」
あるボクサーが・・そう言うのを聞いた

あとひと窯焚きたくて
ラストスパーリングに息を詰めている
流石に苦しくなってきてるが
このひと窯がもたらすものが
結構大きいってことは
きっと誰でも同じなんだろうな



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座り続けていると・・尻が痛くて
いつの間にか・・クッションが数枚
最初どら焼きだったクッションも
やがてスルメのごとき煎餅に

その煎餅も・・密着して様子が変わった
なりふり構わぬ・・この半年
日向干しでもしてやろうか
そうした気を回すゆとりもない

お見苦しい不様ではあるが
これも一つの戦場と
思えば・・思えぬでもない

老いて・・尻は薄くなったが
執念は・・厚くなったかも


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ここに座って・・百数十点に
糸を貼り・・糸を剥がし
線描に明け暮れてきた

兵どもの夢のあと
たった独りの兵(つわもの)の
意地と汗の煎餅布団なのである



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これに糸貼って・・白く化粧したり


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那須紺に染めて・・糸をはずし
強面のおっさん向けに
吾杯(わがはい)と名づけてみたり

でも今日も・・終わりの名残りみたいに
世間は・・GWを満喫してるみたいだ

今年に限って
私には・・毎日が月曜日
「さぁ・・やるぞぉ~!」で夜が明ける

おまけに孫のところに出かけた妻不在で
三食自前で調達の月曜日なのだ


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かまだ食堂・・今日のランチは
サラドゥンド・カリー・・つまり
サラダとカレーと決めていて
それを工房に持ち込むために
一皿にまとめたら・・こうなった

カレーは自作じゃないが
皿は自作・・15時間かけて焼いたもの
その上に・・親友が送ってくれたカレーを
チンしたら出来上がり・・それでいて実に美味だ

やや温野菜になったレタスは
ほどほどの柔らかさでライスとカレーを包む
結構いける
トマトの甘さが・・春を教えてくれた

やや大きめな皿もゆったりだ
盛りつけに僅かでも貢献できて
皿も・・本望ってもんだろう

願わくば・・「時間」を自作できれば
言うまでもなく・叶わぬことだが
ものづくりは・・みな同じじゃなかろうか



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世間は・・GWだそうだが
今年の私には・・頑張れウィーク
日中のほとんどを・・ここに座って
糸とハサミとピンセット
目さえしょぼつく毎日である
一段落したら・・白内障のチェックして
必要なら手術して回復させたいものだ

この作業とPCは
そもそも目には天敵‣・良いわけはない
遠くを眺めて・・目を癒すのもきっと大事だが
今は無理・・この仕事が済んだらそうしよう


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朝から晩まで座っていても
7~8個しかできない日も多い
飽きるほどやっても・・百個の世界
そうしてみると・・量産できない制約にこそ
自分の仕事の意味を見出すのかもしれない



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柿傳ギャラリーさんから
写真入りのDM案が送られてきた
あと一ヵ月と一寸で会期になる

先日・・柿傳のご店主が
わざわざ工房までご足労くださって
作品を見ながら・・打ち合わせをしたが
どうにか今回の個展を満たすだけの数は揃った

「こんな感じでゆきましょう!」
それはそれで・・僅かにほっとする瞬間だが
同時に・・あと一ヵ月にかける最後の粘りが
少しは質の向上に貢献するはずだとも思う

ゆるめずに
作り足すもの・・作り変えるもの
改めて吟味し・・いつものように
夜明け前の工房に入っている

昨日挽いた大きめの水指二基と
30㌢ほどの浅鉢二個
一晩放っておいて程よく乾燥したので
粗削りができた
既存の水指が少し小さ目で・・ご店主の助言で
大きめを用意することにしたのだ

有難いことに・・この個展のために
既に予約で制作依頼の作品も何点かある
忘れないようにメモして・・作り始めている

これからは出品に関わる事務処理も増える
工房にばかり籠ってもいられないだろうから
なおのこと・・気を引き締めておかないと
不測に困惑しかねないのも・・承知だ

頭や体の劣化との戦いの日々は
もう少し続く



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陶芸の専門誌『炎芸術』の2017夏号が
5月1日の発刊日より一足早く・・届きました

先月取材の
陶芸家と作る食器シリーズ第6回
「糸抜きで作る飯碗」が・・掲載されているからでしょう

見開き10頁に亘って
過不足なく丁寧に・・私の技法が
紹介されています
もの作りの一人として良い記念だし
大切な記録でもあります

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丁度6月5日から11日まで
新宿柿傳ギャラリーで開催される
久しぶりの個展の準備が
そのままこの講座の主題でもあったので
撮影は・・その道中を撮って頂きました

ですから・・掲載された器は
そっくり・・柿傳ギャラリーに並びます

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この企画は・・講座なので
制作の推移をコマ撮りでご覧に入れ
適宜な解説がついています
口述で伝えた要点を
適切に説明してくださって・・流石です


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本号は・・巻頭で
「きらめきの金銀彩」が特集され
私のモノトーンとの対比も際立っていて
加飾の可能性の広さが見えてきます

いつもながら
親しくおつき合い頂いてる
井戸川豊さんの銀泥彩器
卑近を題材にしていてなお
実に洗練された品性に感銘でしたし

井戸川夫人のきりんさん(ブログでお馴染み)
の仲間・若林和恵さんの銀彩もクローズアップ
絢爛の号です



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昨晩・・五つの茶碗を養生して終わりにしました
黄色い部分には糸も貼らないし
彩色の顔料も吹きません
焼きあがれば真っ白な部分で
汚さないことが肝心・・だから
丁寧に養生するので・・やや面倒です

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今朝も・・4時半には工房に入り
糸を貼りだしました
朝めし前のひと仕事です

6時半に
朝ごはんですよぉ~!って呼ばれるまで
集中して糸を貼りました
2時間で4個を貼り
朝食を済ませて残りの1個
8時には・・終わっていました

朝型の仕事に切り替えて・・1年近く
夜明けから仕事してみると
午前中が実に長く・・仕事がはかどります
これは大きな収穫です

以前のように9時からだと
この作業が終わるころは昼食
冬の間は
つるべ落としの陽ざしに負けそうで
焦ったりもしますが
8時なら・・今からが午前中って感じで
かなり作業を進捗させられます

おおよその毎日は
朝4時半から夕方6時半まで
14時間ほどの日課ですが
(勿論個展前という事情あってのことです)
同じ時間を10時から始めると
終るのは午前0時
多分体感時間は・・かなり違うでしょう
日没に開放される緩やかさはありませんからね


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朝めし前・・というのは
手間のかからない簡単な仕事・・のこと
お安いご用・・ってことですが
日に二度飯だった江戸時代は
朝めし前はペコペコで
大した力もでなかったかもしれませんが

今どきは・・日に三度
朝めし前だって・・結構力はありますから
手の込んだ仕事だって大丈夫です
むしろ能率の良い時間帯でもあります
やや空腹が・・頭もクレバーにしてくれそうです

ライフスタイルを変えたのは・・大成功
夕食前に・・4.0キロ歩行も済ませ
風呂に入って食事
健康的な一日なのでした

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今日の終わりは・・
水指一基のロクロ挽き
多分・・明日の夜明けには
粗削りできるかもしれません



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