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桃青窯696

touseigama.exblog.jp

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

カテゴリ:●工房便り( 779 )

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自分に大きな負荷をかけることが
段々苦しくなることに気づいた「秋」だった
一所懸命になることも
集中を逃さないようにすることも
当たり前のことだと思ってきたが
多少疲れを感じるようになったのは
やはり年齢によるもののようだ


「クールダウン」
使い過ぎた筋肉を労わって
アイシングするアスリートたちのように
自分なりの手段で・・気分転換を図ろうとして
キャンバスに糸を貼り・・色々な絵具で
コラボレーションを楽しんでいる


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またまた材料を仕入れた
キャンバスにせよ・・絵具にせよ
ともかくどれもが軽い
それが嬉しくて仕方ないのだ

陶芸の宿命ではあるが
何もかもが重くて
対応できる筋肉を確保するのは
古希半ばともなれば・・容易ではない

クールダウンだけでは済まない
体力強化が必要で
段々に自信喪失しそうである


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近日中に会食を約束してる二組の級友夫妻に
差し上げるために描いた二枚
色を乗せるのは・・
冬の花畑に花を咲かせるみたいだ




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by touseigama696 | 2017-12-07 05:58 | ●工房便り | Comments(0)
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キャンバスでの糸抜き波状紋
少しづつ進めている
色々買い集めた絵具を混色しながら
エアブラッシュで・・薄く吹きつけ
淡い光りを海に潜らせたいのだ

慣れないことだらけだが
エアブラッシュの技術は身につけたいので
好い稽古になっている


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このキャンバスに糸は貼りやすい
実にリズムがとりやすいのだ
平面なのでなおのこと
見た目で貼れる
曲面での微調整はいらない

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この状態で・・既に5色くらいを吹いた
重ねて色合いがどう変化するのか
乾かしながら様子をみてる
やきものと違って・・窯変はないから
見た目が全て・・実に分りやすい

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先日の一枚も彩色してみた
エアブラッシュの使い方
まだまだだが・・面白い
チャレンジは続いている

先日・・まだテストピースだけど
二枚ほどお買い上げがあった(thank you!)
そのお金でキャンバスや絵具を買い足した
自転車操業である(笑)
老後の楽しみ・・楽しんでるのだ



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by touseigama696 | 2017-11-22 22:23 | ●工房便り | Comments(4)
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自分では・・
瞬く間の1年9ヵ月の準備だったが
更に追加制作の数カ月が過ぎて
10月になって・・やっと個展の全てが終った

色々な能力が劣化して
ともかく手もアタマも遅くなったが
でも無事に終えて・・胸を撫で下ろした

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そして・・ふと我に返ったら
何と乱雑な工房だろかと・・恥ずかしくなった
「片づけられない症候群」
万事劣化の最近にこれが加わったら・・「無残」

そこで昨日は・・本焼きの窯番をしながら
同じ時間をかけて・・大掃除に取り組んだ
でも・・窯場は未だ
火の入った窯の周りでウロウロしたくなかったからだ

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加飾に使うデスクも・・糸くずだらけ
周囲のあちこちにへばりついていて
掃除するのも厄介だが
なりふり構わずで集中すれば
それも仕方ないこと

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また仕事すれば・・散らかるのは覚悟のこと
「やっと片づけた症候群」の範囲に
留まっているには・・それが必須かも

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数日前のキャンバスのテストピース
これにエアブラッシュで彩色してみた


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エアブラッシュの使い方が未だ下手で
大いに不満なのだが
これも繰り返してれば・・少しは上手くなるかも

でもリフレッシュ効果は抜群・・楽しめそうだ


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by touseigama696 | 2017-11-14 05:37 | ●工房便り | Comments(0)

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ほとんど思いつきで
新しいコラボレーションを試してる

ところが
これって陶芸に新しい展開を求めて・・じゃない
陶芸できなくなったら・・これもありか?
そんな問いへのひとつの答えかもしれない

糸抜き技法はそのままに
しかし素材は・・やきものではない

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彩色にやや苦労をしそうだが
それはこれからの課題
これはエアーブラッシュで淡く色を重ねた
勿論陶芸用顔料ではなく・・画材である

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糸は・・とても貼りやすい
素焼きに比べれば・・どうにでもなりそうに
言うことをきいてくれる

平面だし・・キャンバスの肌理のお陰で
フリーハンドでもこの程度にキチンと貼れる
だから貼っていて・・実に気持いいのである


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種明かしすれば
素材は・・油彩のキャンバスである
軽いし・・窯で焼く必要もない

鑑賞用でしかないが
額装せずに壁に掛けるだけがよさそうだ


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彩色のための養生を済ませた二枚目
エアブラッシュ以外に
糸に潜り込まないように塗り込める手法を
これから模索することになる

老後の老陶芸家が
更にそのまた後の老後を考えた・・コラボ
しぶといでしょ!
楽しみになればいいな・・なのである

100号に糸貼ってみるかぁ!



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by touseigama696 | 2017-11-10 07:29 | ●工房便り | Comments(2)
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昨日の続き・・でこうなった
ほぼイメージ通りだ
あとは・・焼成による微妙な変化
うまくいってくれればいいのだが


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一ヵ月ぶりに・・本気になった
少しだれた気分に活を入れ
丁寧に仕上げたつもり

藁刷毛でエイヤッ!って描いた紋様
意図して何かを描いたわけではないが
描いてから見ると・・上の一枚目の写真
寝ころんだサーカスの人間皿回しみたいで
下は・・左が犬の遠吠えで
右は・・小鳥の求愛ダンスに見える

見る人に・・それぞれ違っていても
何かに見える・・そうした描き方が好きだ
多分・・俳句から学んだ手法だと思う

今月後半のGRP展に出品予定なので
数日中に・・本焼きにまわすことになる



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by touseigama696 | 2017-11-04 07:40 | ●工房便り | Comments(2)
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糸抜きのための糸貼りが済んだ余白には
ろう抜きで加飾するつもりで
昨日は・・ここまでで止めた

「工房便り」のカテゴリーで書くのは
ほぼ一ヵ月ぶりだ

個展が全部終わったら
少し工房を離れて
体と頭を空っぽにしたかった

夢中で仕事してる間には気づかないこと
それは・・かなり無理して酷使した
体と頭が・・それなりに消耗し
回復に厄介な劣化が進んでいることだ

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悲観的になっても仕方ないことだが
加齢を受け入れずには済まない将来展望
一代限りの工房であれば
きちんと対峙しておかねばならない

僅かでも伸ばせるものがあれば・・伸ばし
一方で・・諦めるものは諦める
見込みと見切りの判断は・・大きな課題だ

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これも期日が迫っての作業
糸抜きに茄子紺の顔料を吹いた
釉薬を掛けて焼成待ちである

ほぼ一年近く
こればかりしていた日々を思い出し
気分は違うが・・手間は一緒

面倒にも・・人は慣れる
しかし・・何事であれ
慣れてはいけないのも大事な戒め
発見や進歩から遠のいてしまうからだ

「あとは・・明日にしよう!」
明日に回せなかった日々が
ついこの間だったのに・・今はそう言える
苦しいことにも終わりがある
それが救いでもあるのだ



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by touseigama696 | 2017-11-03 06:19 | ●工房便り | Comments(0)

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2011年の夏・・笠間の陶芸美術館で
「第21回日本陶芸展」の巡回展が開催されてました
その年私は
文部科学大臣賞を受賞したこともあって
美術館の計らいで・・ワークショップをしました
一連の写真は・・その時の様子です

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糸抜きによる皿の加飾・・がテーマ
参加者は思い思いに・・糸を貼り
後日焼成されて・・手許に届いたのでした

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40数名の参加者の中に・・〇島さんもおられ
この日がご縁で・・糸抜き技法を続けてこられました
主にブログを通して交流が続いていますが

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先日・・〇島さんからのメールで
「大皿のロクロ挽きを
今熱心に取組んでいる5人で実演を見せてほしいが
如何でしょう?」・・とお問い合わせがありました
その約束が・・今日でした

キャリアは20年近い方が3名
3年から10年が2名
もう初心者ではありません
できるだけきちんとしたロクロを
ご覧にいれねばと
気持ちを入れてお迎えしました

12㌔の粘土で58㌢の皿
ほぼ予定通りに挽いて・・ほっとしました
このサイズでは
明らかに力勝負の部分もあって
挽き続けていないと・・苦しくなります

今年は個展の小品づくりに打ち込んできたので
大皿の実績は例年より少なく
ちょっと心配しましたが
どうにかご満足いただけた様子に
ほっとしたのでした

実技は・・30分もあれば済んでしまうこと
色々ご質問があったりして
陶談も弾んだのですが

「晩学の陶芸は・・趣味ではあっても本気で!
社会的な責任の済んだ世代ならではの
自分の命は自分の好きに・・委ね
命懸けで取り組んだほうが面白いよ!
上手くなるからね・・滅多なことじゃ
命取られたりなんてしないもんだよ」

かねてからの持論で煙に巻き
燻製窯で焼いて・・お送りするつもりで
お別れしたのでした



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by touseigama696 | 2017-10-07 05:26 | ●工房便り | Comments(2)
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まるで真夏を取り戻したように暑い朝
久しぶりに・・土と格闘した

ロクロに乗せた土は
その種類・量・目的によって
生きてるが如く千変万化の様相を見せる

繊細で柔和な力でないと叶わぬ・・美しい姿形
大胆で思い切りのよい気合に頼る・・荒々しい造形
身と蓋や本体と部品・・調和が必要な複雑な構成
色々ありそうだが
そのうちの一つが・・土との格闘である

大皿や大壺などで必要になるが
10㌔以上の土を乗せて
皿や壺を挽こうとすれば・・やはり力が要る

とりわけ
土を芯に乗せ・・殺して大人しくさせるには
それなりに土に対する・・挽き手の威厳らしきものも要る
ひとたび土になめられたら・・それこそお手上げだ

5年ほど前の旧房時代には・・苦もなく形にできた大皿も
近頃は挽く機会も減って・・少々覚束ない
当時は年間5~6回の公募展に出品していたから
毎月3~4枚は挽いて選んでいた筈
その力と気力は・・以前のままではない
加齢による筋力低下は当然あるだろうし
何よりも・・あの転居の折に
階段で転倒して・・右肩腱板を断裂させたのが大きい

手術すれば腱板はつながるが・・固定によるハンデで
筋力の復活がむずかしくなりそうとの診断
若ければ手術だろうが
古希ともなれば・・復活よりもなだめて使う
医師の助言もあって・・そうしたのだった

助言どおり・・苦しくても使えてはきたが
15㌔・60㌢超は・・もう自信はない
だから
大物で挑むための選手寿命は・・長くはないが
せめて12㌔・50㌢超位は確保したくて
昨日・・挽いてみたというわけだ


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12㌔は57㌢の皿になった
まぁ挽けることは挽けたが・・口縁部に力強さはない
以前に比べれば・・ロクロ時間が長いせいだ
回してる時間が長ければ・・皿は力を失うのだ

「良いものは・・あっさりとできる」
衰えてくると・・なおそう思う

とはいえ・・やはり数を挽くこと
少しでも自信回復させるには・・これしかない
個展の追作もどうやら無事に終えた今
また大物へ挑戦しなければ・・と思い始めた

10月には・・遠方から旧知の愛好家がお仲間と
この工房においでになる・・ご希望は
大皿のロクロ挽きをご覧になりたいとのこと
果たしてご満足いただけるか自信はないが
今からでも・・何枚か挽いて
恥ずかしくないように準備せねば・・である




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by touseigama696 | 2017-09-20 06:10 | ●工房便り | Comments(6)
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幾つもの仕事を同時に遂行する力が
日に日に弱くなってゆくのを・・痛感する昨今
気がつくと目の前にコーナーが迫ってくる
車のレーサーみたいで
慌てふためくことしばしばなのです

個展の追作完遂に夢中でしたから
ふと顔を上げたら・・恒例の公募展
急いでハンドルを切っています

18面体にカットした口縁部は
うっかりすると角を壊すので
こうして円座を下敷きにして保護します

その上で
見込みの中心から外側の見切りまで
一本の糸を真っすぐに貼るので
器を回転させる必要があります
やや薄めの口を壊すのは・・大抵このとき

最後の数本で・・失敗などしようものなら
やはり落ち込みますから
ともかく細心の注意で器を動かします

たまたま・・長時間の仕事のためにと
自分の椅子で使い始めた円座
これのご利益で
少し安心して裏返すことができました

どうすれば安全にことを運べるか
作るとは・・そうした工夫のことなのでしょう
何しろ「作る」の反対語は・・「壊す」
ものづくりには・・タブーです



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by touseigama696 | 2017-09-09 08:12 | ●工房便り | Comments(0)
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ついこの間までなら
そろそろ夜明けの気配だった早暁3時半も
雨の今朝は・・漆黒の闇
濡れそぼる空気を胸に深く吸って
工房に入った・・窯焚きの朝だ



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窯に火を入れて・・今朝も茶を点てた
茶の良さは・・準備に手間がかかること
それが・・こころを落ち着かせるのだろう

簡便は時に罪・・飽くなき利便の追求で
人間は・・多くを失ってきたような気がする


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夜明けの茶は・・たっぷりがいい
喉を伝って・・生気が走る


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近頃・・好んで作る黑茶碗
遠目に無地で・・寄れば細紋
茶だまりに鈍い金
これ不要だったかもしれない

大き目の作品を詰めた窯は
ゆっくりと走らせた方がいい
2時間で200度・・こんなもんだ

1時間に一度の温度版チェック
無慮千回を越えた窯焚きだけど
ずっと守ってきた掟
どんなに長時間だろうが
窯から離れることはない

千二百度の灼熱は・・いつでも怖いからだ





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by touseigama696 | 2017-09-06 05:47 | ●工房便り | Comments(0)