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  • たかがピアノと・・(19)
    [ 2010-01-05 22:22 ]

2010年 01月 05日
たかがピアノと・・(19)

外出した帰り道・・立ち寄った本屋さんで
本と一緒に買い求めたCD二枚・・がこれ
どちらもショパン・・協奏曲と夜想曲

先日・・見るともなく見てたテレビで
ショパンの前奏曲にまつわるミステリアスな話が面白くて
途中からだったが・・楽しめた
それで久しぶりに・・プレリュード集があったら買って
ブランデーで雰囲気でも・・(雰囲気だけ・・実は下戸・・苦笑)

しかし・・コンチェルトの方のジャケットを見て
「・・うぬぅ?・・なんだってぇ~~!」・・だったのである

まぁ・・そんなにオタク風にこだわる必要もないのだが・・
ちょっと・・気になる記述があるのだ

ショパンの文字の右肩に・・
「ショパンと同時代のピアノ(エラール)で聴く、典雅な響き・・」
この一行である

おまけに・・ここには写ってないが・・裏面には・・

「・・ピアノのつややかで伸びやかな高音と
柔らかでまろやかな低音が 若き日のショパンが
その持てるパッションの全てを投入して書いた
充実した協奏曲の真の姿を描き出す・・」とある

ここから・・ちょっとこだわりの薀蓄になってしまうが
おつきあいいただくには・・パイプに火をつけて・・
コニャックなど・・いかが・・!・・笑

ショパンを・・エラールのピアノで聴くことが悪いわけじゃない
ショパンが・・エラールのピアノを弾いたことがないわけでもないから・・だ

だが・・しかし・・まぁ・・たとえてみれば
「○代目団十郎が・・同じ時代にあった能楽堂で
歌舞伎を演じた・・」みたいな話なのである
できなくはないとしても・・ちょとした違和感があるのだ

エラールというのは・・フランス製の代表的なピアノである
1851年製は・・正確にはショパンの死後2年くらいのもの
まぁ・・同時代には違いない

同じ時代に・・フランス製のピアノには・・もうひとつ
プレイエル・・というのがある
実は・・ショパンが好んだのは・・こっちのプレイエルである
エラールは・・リストご愛用・・という方が正確かも・・なのだ

「つややかだの・・伸びやかだの・・」・・はリスト好み
ショパンは・・もっとナーバスな音が好きだったみたいだ
言い伝えには・・
「体調の悪いときは・・エラールがいい
でも体調が良ければ・・プレイエルだ
なぜなら・・エラールはいつでも完全な音だが
プレイエルは・・良い音にするには苦労する・・」
そのデリカシーがショパンの好みなのだろう

さっきふれた24の前奏曲の中にある有名な雨だれ」は
ジョルジュ・サンドと旅したマジョルカ島で作曲したものだが

島に着いてみたら・・マジョルカにはエラールしかなかったらしい
そこで・・パリからプレイエルを送らせたが
それが着くまで・・ショパンはピアノに触れなかった・・
という伝説も残ってたりする

後世・・エラールとプレイエルは合併してみたり
また別れてみたり・・紆余曲折があったが
ショパンとリストという稀代のピアニストを生んだ
個性に満ちたピアノだったというわけである

もし・・同時代のピアノで聴くショパン・・
を売りにしたいなら・・ここはプレイエルにしてほしかったのだ
間違いではないにしても・・歴史的には
やはり・・違和感が残るオーディエンスも・・きっといると思う

今・・そのエラールを使った演奏を聴きながらこれを書いている
コンチェルトの1番と2番・・どちらも好きだ

正直にいえば・・エラールだからといって
音楽的に違和感はない

スタインウェイやヤマハの
絢爛とした音色に慣れている現代
ショパンを聴くなら・・プレイエルで・・とか
エラールでリストを・・の時代でもなさそうだ

大きなコンサートホールで聴くピアノ
オーケストラに負けずに演奏できる
華やかで伸び伸びとした楽器が望まれるのも
当然といえば・・当然だと思う

ちょうど・・コンチェルトの2番が終わった
長々の薀蓄も・・終りにしよう
おつきあいくださって・・多謝である

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by touseigama696 | 2010-01-05 22:22 | Comments(2)