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昨日は明け方から・・個展用最後の窯焚き
泣いても笑っても・・ここで時間切れである
しっかりと窯番をしながら・・でも
向かい合わせの大物用ロクロに
この土を乗せた

今年は・・もしかしたら間に合わない
そんな気もしていた「第64回日本伝統工芸展」
まだ応募要項が送られてきてないが
工芸会のHPで読む限り・・ぎりぎり間に合いそうだ

なら・・挑戦を諦めるのは早い
突然・・そう決めて
大鉢を挽く気になったのだった
とはいえ
朝飯前にしては・・決して朝飯前じゃない
楽な筈もなく・・力仕事で息があがった
嫌でも筋力の低下を実感させられる
いつまで挽けるんだろう?


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やってみようと思うモチーフは
皿よりも鉢の方が似合いそうで
少し径を減らして・・深さに使った
50㌢ほどの鉢になった

二の矢に・・もう一枚
今日明日にでも挽いておかねば
朝飯を食べてから・・そう決めた
次は・・食後にしよう





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いつものように・・玄関を出て数歩
工房の鍵を開けながら
何となく見上げた東の空に
月に寄り添って・・明けの明星が輝いていた
一昨日の朝のこと

金星はヴィーナス・・美の神さまで
芸術の擁護者である

個展準備として最後の窯に
火を入れようとしている私には
願わくばご加護を・・である


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昨日・・どうやら窯詰めも済んで
今朝の4時半には火を入れた
無事に焼きあがってほしいものである

明後日からは
焼きあがりを待って・・全ての作品を検品し
舞台に並べるキャスティングを決め
研磨などをして見栄えを図り
更に・・サイズを記録して写真に撮る

6月4日の初日前日・・柿傳ギャラリーに搬入して
6月5日から11日までの一週間
新宿通いが・・始まることになる

今朝も夜明けに工房に入ったが
東の空に・・明けの明星は見えなかった

もっとも・・神頼みでは済まない世界
先ずは人事を尽くして・・である




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さしづめ柔道の試合なら
「ハイ!・・そこまでぇ~っ!」
時間切れで試合終了である

明後日を目論む最後の窯で
久しぶりの個展の準備は終わる


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1年半の準備期間は・・あっという間だった
だから・・これを繰り返せば
それこそあという間に・・寿命が尽きそうだ


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今朝から尺皿2枚に糸を貼って
白化粧を吹いた・・最後は
私のアイデンティティー
「糸抜き波状紋皿」に収斂させたのだ


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10数年で・・何枚貼ったろう
一番厄介だが・・一番手慣れた紋様である

これを手がけたために
それ以前とそれ以降・・作風は明らかに変わった
エイヤッ!で挽いていた乱暴なロクロも
息を詰めて丁寧に挽くし
破綻のないシルエットを削りだし
滑らかに糸を走らせもする

ことによると
作風は・・私の意志そのものではなく
追いかけたものの残像なのかもしれない
否応なしについてくる影が
やがて私の行方を決めてしまうのだ

こんな筈ではなかった・・と思いながら
それでも・・これでいいとも言える
きれいなシュプールは・・きれいな斜面が生む
糸を貼りながら・・いつもそう感じるのだ


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ここら辺を窯に詰めて・・準備の全てが終わる
1年半に見合う成果が・・形になるだろうか
自信など到底ないが
長くて短い歳月は・・まもなく終るのだ



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私の地元・・松戸の伊勢丹の中に
「みつや」さんという甘美屋さんがある
この店のオーナーは・・古い友人である

全国ブランドの『玉三白玉粉」を作る会社が親会社
将軍家光のころの創業・・老舗中のしにせである
オーナーは・・この会社の社長というわけで
自社の製品で・・私の好物あんみつなどを
食べさせてくれる・・それがみつやさんなのだ

数年前から
このお店の一角に・・私の作品が置いてある
季節ごとに・・模様替えをしながら
甘美を楽しむお客様に・・ご覧いただいてる

きっかけは・・オーナー社長に出会った折り
この時代物の和ダンスの上を
やきもので飾れないかな?
そう申し出があったからで
私の作品を見ていただく機会でもあり
早速・・持参して展示したのが始まりだった


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このところ・・個展の準備で慌ただしくて
終わったら・・模様替えするつもりを伝え
DMを持参して・・久しぶりに訪ねた

このシリーズは
今回の個展では使っていない
桜を思わせる風情の淡彩器
いつの間にか・・春は通り過ぎた


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これはこれで
別の機会に・・色々作ってみたい

写真を撮り忘れたが
饂飩とあん蜜のランチをいただいて
あと2週間後の初日のために
最後の窯を焚く準備に戻ることにした



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試合の決まったボクサーなら・・誰でも
3ラウンド・ノックアウトで決めたい
そう願って・・練習に没頭する

拮抗した力なら・・勝つだけでも大変だ
ましてKOとなれば
その練習は並みで済むはずもない
それを承知で突っ込むのは・・苦しい試合を
少しでも楽に勝ちたいからだ

長い時間を走って跳ねて打っ・・だけど
試合の10日も前に仕上がって
温泉で英気を養ったって話は・・聞いたことない
ぎりぎりまで体を絞ってパンチを磨く
リングに上がる直前まで・・緊張は解かない
試合ってそういうものなのだ

万全という言葉は知っていても
これが万全と確信した者などいない
瀬戸際まで自分を追い込んで
試合開始のゴングで・・自分を解く

「練習に比べたら・・試合のほうが遥かに楽だ」
あるボクサーが・・そう言うのを聞いた

あとひと窯焚きたくて
ラストスパーリングに息を詰めている
流石に苦しくなってきてるが
このひと窯がもたらすものが
結構大きいってことは
きっと誰でも同じなんだろうな



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あれは・・60年代の終い頃だったかもしれない
真夏の暑い日のゴルフ場だった
その日は・・翌日からの試合に備えた練習日

当時の女子プロがそれぞれに組んでラウンドしてた
今となっては懐かしい一期生たち
記録によれば・・40人ほどが一期生とある

猛暑だったせいもあるし
練習は試合と違って・・念入りにチェックする
だから流れが悪くて・・ティーグラウンドで
時間待ちするパーティーもあった

ベンチに座ってぼんやりする者
仲間とのお喋りに夢中だったり
日陰を捜して涼む者
思い思いに楽を決め込んでいた

その中のひとりが
水道の蛇口に手を当て・・水に勢いをつけて
長いこと辺りに散水していた
黙々として撒きながら
目につくと・・枯れた芝を摘まんでみたり
陽ざしを避ける様子もなかった

カメラマンと一緒にそこに居た私は
「暑いだろ・・休めばいいのに」と声をかけた

目線は芝に向けたまま
「この暑さじゃ芝も大変・・届くとこは
少しでも撒いてやれば元気になるかもね
私たちには大事な大事な芝だもん」
蛇口から離れずに・・彼女はそう言った

そこにいたのはみんなプロたち
毎日ゴルフをして・・俗に言えば
そこで飯を食ってるわけだが
芝に食わせてもらっていると
自覚する者は・・当時でも
そうは多くなかったのかもしれない

手入れは・・専門のキーパーの仕事
私たちはプレイヤーだから
打つことに専念すればいい
確かに・・それで悪いわけじゃない

優勝して喝采してくれるのは
ギャラリーであって・・芝や木ではない
だがそれでも
この時の彼女が誰で?
その後どうなったか?・・を知ると
自分たちは何で飯を食ってるか?
その中に・・芝があることを
やはり放ってはおけない気がする

日曜日にいつものように
テレビを聞きながら仕事していた
珍しくゴルフの番組で
往年の名手・・樋口久子さんが解説していた

声を聞くだけで・・誰だか判る
あの日の水まきは・・若き日の彼女だった
僅かにトーンは低くなったようだが
語り口の声質は・・少しも変わっていない

圧倒的な強さを見せた当時の樋口久子さんのゴルフ
もしかしたら
ギャラリーにだけでなく
ファンにだけでなく
芝にも愛された彼女の生き方のせい
それもあったんじゃなかろうか

何処で?・・何で?
自分がよって立つ基盤を
しっかりと自覚することが
プロの第一歩だと
彼女は教えてくれたのだった



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見開き裏表の・・大判DM
昨日の午後・・届きました


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願った通りの写真になりました
無地のように見えて・・それでいて
寄れば糸の紋様が・・浮かびあがる黑の器
茶の器は・・このシリーズが軸です


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一方で
食の器は・・茄子紺で染めました
昔からの麦藁手を主に
その変化を糸で貼りながら
現代に生きる器になってほしいと願っています



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6月5日から一週間
全日・終日・・在廊しますので
どうぞ声をかけてください
お目にかかれる機会を楽しみに
お待ちしております



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ひとしきり賑わう展示場
一昨日の「陶葉会 柿傳展」
午後から・・当番で詰めた


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閉館時間が迫った夕刻
しばらく・・独っきりになった
地下二階の柿傳ギャラリーは
まるで録音スタジオにいるかのように
静寂に包まれた

ぼんやりとした時間
この空気を・・黙(もだ)とも言う
ぼんやりとしている自分を表す言葉である
この半年・・籠っていた工房での
あの独っきりの時間とは・・また別だ

ぼんやりしながら・・でも
「3週間後・・ここに自作をどう並べる?」
「黙」が・・ものを言い始めた

「広いもんな・・うまくゆくといいが・・」
6月5日(月)~11日(日)
初日は・・目前に迫ってきた



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いただいたコメントに返信を書きながら
ふと・・その実感を書いてみようと思った

多くの場合
老いの実感は・・きっと体で始まる
痛いの痒いの・・動かないの
はたまた皺だシミだ・・白髪だの
目にみえるものから・・意識する
だが・・そうしたものは
やがてそれにも慣れてしまい
さしてこだわらずに暮らしていけるものだ

一方で・・鏡には映らないが
ある日・・かなり痛烈に
しかも・・大きな喪失感を伴って
襲ってくる「老い」がある

心のことであり・・頭のことでもある
例えば・・同じ一日を過ごしながら
「出来たことって・・これっぽっち?」

「一日」の量感が・・頭の中と目の前では
大幅に乖離してしまうのだ
用意した袋は・・できることを遥かに超えた大きさで
出来た仕事は・・袋に見合わずちっぽけでしかない

ひとことで括れば・・仕事を
想定してなおまとめる「力」を・・失ってゆくのだ
この喪失感には・・思いのほか傷めつけられる
目だの耳だのというのとは・・また違う

僅かにでも・・克服しようと思えば
ひたすらに時間をかけ・・気持ちを集中させて
執念を燃やすしかないのだ

軽々とできたことが・・軽々とはできなくなる
失った量が・・質の劣化につながらないよう
必死の執念を燃やし
改めて・・古希も半ばを過ぎた老いを
過不足なく理解して生きるしかない

だから・・今朝も夜明け前に起きだして
朝飯前にひと仕事しておこう・・なのである



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『第3回 伝統工芸陶葉会展・柿傳展』が
昨日の8日から14日の日曜日まで
柿傳ギャラリーで開催されています

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一昨日・・出品予定の陶葉会会員33名が
作品を搬入しながら・・展示作業をしました

一人・・抹茶碗を含む3点出品
全体で100点ほどが展示されています

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私の3点は・・これです
花入れ・平茶碗・菓子器

糸抜きによる茄子紺染めの器です


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広い会場ですが
流石に33人となれば
やや狭いかと思うほどの100点

左手前の私の作品の横は
別室への入り口で
もう一部屋つづいているのです

二部屋合わせた・・この広さ
6月5日から11日までの一週間
私一人の作品で埋めるわけですが
エライコッチャ!は
そういうことなのです

あと数日もしたら・・DMが出来てきます
とても素敵な写真二枚の・・見開き大DM
届いたら・・掲載しますが
これから・・発送準備も始まります

私のアドレス帳フルサイズの700名
宛先ラベル印刷・・封筒・・切手貼り
妻の手を借りて・・そろそろ始めます

今朝も夜明け前から・・ロクロを挽きました
乾燥させながら・・午前中はかかりつけ医の検診
戻ったら・・また工房に籠ります



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