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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

2017年 09月 12日 ( 1 )

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盛名高い鎌倉市鎌倉山の・・その一角
寺ではないから・・正確にはどう言うのか
この山門(?)に迎えられた

旧い友人で企業人であり・・陶芸家でもある
稲生一平氏の自宅工房である


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一平氏の山の窯だから・・山平窯
そんなことだろうか
この地に相応しい窯名である

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主じの稲生一平氏に案内されて・・工房に

今を遡ること半世紀
同じ年だから・・20代半ばから後半にかけて
我々は・・銀座の真ん中で仕事したり遊んだりしていた
一平氏は・・誰もが知る名門名家の出
若いころから良いものを知っていたし
実に洗練されたライフスタイルが
仕事にも遊びにも現れていた

ふたりともメディアに深く関わって
テレビを媒体に仕事していた
私が大病でリタイアしたのが契機で絆が切れたが
長い時間を経て思いがけず復活したのは・・陶芸が縁だった

ふとしたことで・・ネットで彼を追ったら
若いころ同様・・見事にビジネスの先端にいて
その名は・・活躍を物語っていた
その隅に・・陶芸をするとあって
すぐに連絡をとったのが再会の始りだった


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昨日の訪問に・・ご一緒したのが
藤巻美也子さん
当時・・TBS会館の一階にあった
ジュエルショップのショップ・マネージャー
往年の青春スターたちも・・ここに出入りし
彼女を真ん中に・・いつも賑わっていた
私も稲生氏も・・そうした輪にいて
とりわけ一平氏は・・リーダーだった

藤巻さんとのつながりも
稲生氏同様・・大病で切れたが
その復活は・・こちらは何とこのブログだった

数年前・・突然彼女から手紙が届いた
「ハワイの親友が・・あなたのブログを読んでいて
その中のある記述が・・きっと美也子さんのこと
読んでごらんになれば・・」と知らされたとあった
間違いなく自分のことと確信して・・手紙をくださった

その日から・・彼女との失われた日々と
思いがけない活躍にふれてびっくりした

ウィンドサーフィンの日本選手権者で
世界選手権でも活躍してたこと
アメリカ人のご主人と日本・アメリカ本土を
行ったり来たりがあって
今は沖縄をベースにハワイと住み分けて悠々の日々
似たような年だが・・美貌は昔のまま
あの輪の真ん中にいたヒロインなのだ



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先日の私の個展にお二人で見えた折り
山平窯を訪ねる約束ができた
それが昨日だったのだ

彼の工房を訪ねることは
私にも興味津々・・楽しみにしていた

プロジェクトプランナーとして
まだ二つのフィールドを持っているから
プロ陶芸家一本の生き方ではないが
構えも作品も・・プロである


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板づくりは・・得意とするところで
私も手許にもっているが
姿形・サイズといい・・釉調といい
実に使い勝手がよく
見事に器の使命感が見えている

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年季の入った窯だ
最後に薪で還元をかけるようだが
山深いここならではのことかもしれない

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工房から見える・・相模湾
海が見えるってだけで・・嬉しくなる


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少し靄が解け・・江の島が目の前だ
工房の二階は・・彼曰く「宴会部屋」
ここでゆっくりと酒を飲みながら
ゆっくりと宴を楽しむ
彼もまた命がけの闘病から生還して
ゆっくりを覚えたに違いない

コンコルドでヨーロッパを駆け巡った彼の実年時代
乗り心地は良くなかったが・・速かったとか
やがて・・それが必要だった年代も過ぎ去り
今はゆっくりでも・・居心地の良い日々のようだ


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炭火で揚げをあぶり・・もろこしや椎茸を焼いて
自作の皿で勧めてくれる・・それが実に美味である
「何でもそうだけど・・食材はちょっと触るだけがいい
結局いじらない方が美味いのさ」
そういえば・・器も同じだ
 

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この大振りな椎茸の・・何と豊かな食感だろう
美味い椎茸を選ぶことが美食・・御意!である

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自ら流しに立つ・・これも持て成し
彼を知っていれば・・なおそう思う


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3時間の昼の宴は・・瞬く間に過ぎた
夕方までには所用で・・羽田に急ぐ藤巻さんに合わせ
道の細い鎌倉山を手慣れたタクシーに委ね
大船駅に急いだ

次回は・・私の工房だと仰る
さて・・どう持て成すことができようか

陶芸を始めて20数年
ブログを書いて・・10数年
不思議な絆で
50年の歳月が三人の手許に集まった
思えば・・やはり不思議な絆である



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by touseigama696 | 2017-09-12 10:05 | ●畏友交遊 | Comments(2)