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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

2017年 07月 26日 ( 1 )

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この湯呑み
いま目の前にあって・・手に持つこともできる
手に持った瞬間
何の違和感もなく・・ただただ手に心地よい
大きさも重さも手触りも
そして目に映る姿も色合いも・・見事に自然である

高台周りに見える土味は極めて滑らかで
すっきり切られた高台脇に・・印が押されているが
字画の多い文字もしっかりと読める
絶秒のタイミングで押されたに違いない

作為の無作為・・無作為の作為
いずれにせよ・・たかが湯呑みと思う勿れ
作者の言葉によれば
「この土よく暴れる土で扱い難いし
釉も月白・・一筋縄ではゆきません」
無作為に向かって・・作為はどこまでもその足跡を消す
そこに残っているものは・・自然な静謐であり
品格とはかくあるべしの佇まいなのである

この湯呑みを手にするのは・・私にとって
ただ茶を喫するためではない
遥かなる憧憬の世界に
一路の筋を求める仕種なのだと思う
だからこれに限って・・まだ一度も使っていない


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2001年 第16回日本陶芸展の図録
私の初出品が初入選を果たした年だった

このとき会場で・・初めて見たのが
福島善三さんの・・鉄釉掛分鉢で
痺れるほどに感動したのを覚えている


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遅ればせながら・・今朝
福島さんが人間国宝に認定されたのを知った
少しも驚きはしない
作品同様・・来るべきものが
とても静かに・・来るべき名工に来たのだ
こころからお祝いの気持ちで一杯である

福島善三さんのことについては
2015年11月3日のこのブログで
その時・・工房にお邪魔した話しを書いた
リンクしようとしたが上手くゆかない・・お手数だが
日付のインデックスで引いていただけたらである




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by touseigama696 | 2017-07-26 09:32 | ●畏友交遊 | Comments(4)