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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

2011年 11月 01日 ( 2 )

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この時期・・ここは静かだ
例年なら・・もう少し紅葉してる筈なのに
水面に映る影が・・まだ青い
陶芸の丘の裏手・・手入れされた公園
何となく・・ここが好きだ
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最近でこそ・・宅急便に頼ることが増えたが
窯を焚いた翌朝・・しばしば笠間に来る
土や材料を仕入れるのが目的だが
昨日も書いたように・・
解放感がほしいからでもある
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ぼんやりしたいときって・・
ぼんやりとした広さが・・好きだ
だから・・水があるのがいい

ぼんやり眺める水・・
風が走って・・何やら喋ってる
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鯉が顔をだし・・水音が聞こえる
僅かな音が・・閑かさを醸す
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モニュメントの陶板が・・
ここがやきものの里だと教えている
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我が家から・・車で2時間足らず
陶芸を始めてから17年
何度・・笠間に足を運んだろ・・

幼年期に・・隣り村に疎開した私は
その時代から・・地名としての笠間を知ってはいた
しかし・・半世紀を経て
この地を・・少し自由に歩けるほどに
通い詰めることになるとは・・思いもしなかった

暮れなずむ木立に包まれて
久しぶりに・・
ぼんやりとした時間を過ごした

社会学的にいえば・・労働の再生産
消耗した心と体に・・明日くべる薪を・・
積みあげるようなものか・・そして
その薪で焼くべく・・新しい土を積んで
また2時間の道を・・帰ってきたのだった





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by touseigama696 | 2011-11-01 23:54 | ●フォト散歩 | Comments(2)
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4時に起きて・・4時半に火を入れた
「早起きして・・火を入れ」・・が始まり
「夜更かしして・・火を落とす」・・それが深夜2時
独りっきりの・・22時間

長い一日だったが・・長いだけに
やれば・・随分と色々やれものでもある
全ては・・この窯の火の傍でだった

そもそもは・・火をいれて3時間ほどのこと
バーナーの一本が・・ブスブス言いだした
350度ほどのころだ
ノズルに・・小さな破片でも落ちたのだろうか
空気調整を繰り返すが・・暫くするとブスブス

悩ましい頃合いである
もう少し手前なら・・止めてチェックする
一方で・・もう少し我慢できれば
ガス圧を加えるから・・飛ばされるかもしれない

暫く考えたが・・止めなかった
やがて・・ガス圧をあげたら治まった
でも・・窯出し後に調べるのを忘れないようにしよう
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そんなことがあったので・・
窯の息使いに耳をそばだて
窯から遠からずで・・仕事した

タタラの花入れ
底板と壁の接点になる台座を削り落した
花入れだから・・水が入る
この手の作品は・・水仕舞いが肝心である
底板の扱いを杜撰にはできない
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昨晩・・組み立てた折に
紐を一本入れて・・接着を強化してるが
今朝は・・更に少し太めの紐で丁寧につないだ

完成後も中が見えるので
もっと乾いた時点で・・ヤスリをかけるつもり
裏側への気配りを忘れてはなるまい
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こちらにも・・似たようなことを施したが
この舳先のような稜線の扱いに気をつけたい
僅かに曲がって見える
乾燥が進んだら・・キリッと真っすぐに直す
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午前中一杯をかけて
今できる手入れを済ませた
乾燥の進行に合わせて・・少しづつ進める

早く完成型を見たい・・作家なら
思いはきっとみな同じだろうが
ここでは我慢が肝要・・急ぐのはタブーだ
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バーナーは静かになってはいたが
まさか・・がないわけじゃないから
昼食は・・工房に運んでもらって済ませ
暫くは・・本を読んだりして休憩

10年前だったら・・「アサメシ前」も
やや衰えを感じる昨今・・今は「ヒルメシ後」

窯を背中に背負って・・土練機を回した
原理的には・・長時間窯場に居合わせるのは
あまり良くないと・・思っている
釉薬の成分が・・燃焼ガスの中で化学変化し
身体に良くないこともあるからだ

私の場合・・
街中工房では無理はできないから
危険な釉薬や焼成方法は避けてることもあって
気にせず作業をしたが・・それでも換気には気をつけ
庭に向けた扉は解放のまま
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教室用の赤土・・100kgほど再生できた
使いたい放題が・・お題目だから
再生も怠けるわけにはゆかない

最近は・・
ベテランの会員さんが手伝ってもくれ
助かってるが・・久しぶりに自分で・・

明日は・・教室開講日
今の内に掃除しておかねばと
夕方は・・片づけ仕事で動きまわった

こういうとき・・例えば
ピアノの先生って・・いいなぁ~・・である
レッスンが終われば・・
譜面を持って・・生徒さんは帰るから
あとには何も残らない・・音もである
静かで・・きれいで・・何もかも軽い
片づけないでもいい・・羨ましいのである
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夜は・・大皿を荒削りした
のこぎりの刃を使う

これを使うひとは・・多分多い
カキベラやカンナよりも具合がいいのだ
表面をきれいに平らにしたいときなど
これは・・優れものである

乾燥の進行に合わせて・・
段々に仕上げてゆく
勿論・・最後は研磨なのだが・・
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ここまでやって・・終わりにした
2時少し前・・1240度で窯の火を落としたからだ

よく働いた・・まさに老骨に鞭うって・・だからといって
作品の無事と完成が保証されるわけじゃない
しかし・・
何が起きても全て受け入れる自己責任の世界・・
それも清々しいものである
誰のせいでもない・・(これはホント)
誰のお陰でもない・・(多少はあるが・・苦笑)

明日・・と言っても
これを書いてる今朝のことだが
これから・・笠間・益子へ出かける
土を仕入れねばならないからである

窯焚きの翌朝には・・よくあるプランなのだが
解放感がほしいのと・・
窯を開けたくなる誘惑から逃れるためでもある

素晴らしい秋晴れのようで・・
カメラ持参で・・少しフォト散歩でもできれば・・
密かな楽しみ!!・・では・・後ほど



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by touseigama696 | 2011-11-01 10:01 | ●工房便り | Comments(0)