桃青窯696
2023-11-13T20:46:18+09:00
touseigama696
50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・
Excite Blog
お知らせ
http://touseigama.exblog.jp/29744119/
2023-11-13T20:43:00+09:00
2023-11-13T20:46:18+09:00
2023-11-13T20:43:33+09:00
touseigama696
未分類
現在,PCが不調らしくブログの更新やコメントを下さった方へのレスポンスなどができません。「不調らしく」と書いたのはどこが不調なのか正常なのか私にはさっぱりわからないからです。これはもはやいつものようにShuちゃんに来てもらうしかない状態なのですが,彼はこの春に私を見捨てて八ヶ岳に引っ越してしまっています。
至急連絡を取ったところ,次の上京の予定が20日以降とのことです。従って私のPCの復旧と当ブログへの復帰は早くても20日以降となります。
以上お詫びしてお知らせします。
「PCが不調なのになぜこのお知らせをアップできるのか」
というもっともな疑問にお答えしますと,実はこのお知らせはワタクシShuが師匠に代わって代筆しているからです。師匠はこのブログでの発信をとても大切にしています。みなさまにおかれましては,どうぞこれからも応援をよろしくお願いいたします。
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慣れてるはずの独りでも・・
http://touseigama.exblog.jp/29742800/
2023-11-11T23:36:00+09:00
2023-11-12T18:18:52+09:00
2023-11-11T23:36:03+09:00
touseigama696
●工房便り
誰もいない工房で独りで取り組む65個やっと彩色が済んで本焼きまぎわです慣れてはいますが結構厳しい日が続きました
糸を貼ってデザインし絵の具の塗り位置を決め細い面相筆で四色を使い分け筆先の着地をはずさぬために一点を見つめ
僅かな手指の震えを抑え続けると流石に目が痛くなりました目の筋肉が疲れたみたい初めての経験かもしれません
65個・・何とか終わりましたここまでは無事でしたがこの先エアブラッシュで釉薬を吹き付けた後本焼きの窯に入れます
1240度の灼熱に無事に耐えて窯出しが終わるまでもう少し無事に焼けますよう・・それが正直な気分です
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プロの職人
http://touseigama.exblog.jp/29739779/
2023-11-07T21:39:00+09:00
2023-11-09T22:57:59+09:00
2023-11-07T21:39:46+09:00
touseigama696
○陶芸雑感
同寸同姿の黒天目六客組鉢同寸同姿は陶芸家の職人的側面を表す技術の一つだと思っています
--------------------------------------------------30㌢径ほどの組鉢の場合完成度を実現するための誤差の自己規制は直径で2㍉以内 高さは0㍉と決めていました寸法だけでなく形の相似も厳しく選択したものです-------------------------------------------------
絵画は美術であって工芸ではない用途のあるなしが大事な区分
その証左に完成した油彩のキャンバスに刺身を並べるひとはいない刺身を盛るひとのために皿を作ることもある陶芸との違いがそれだ漆芸 木工 染色 など工芸に位置するのも同じ理屈だと思うどちらの美に優劣があるなしではない
カテゴリーの問題なだけ作る人次第で漆の美しさは幾らでも美術足りうる
何年前のことだったろうか極めて衝動的に油彩を描いてみたくて妻にも告げず御茶ノ水の画材店に走った対応してくれた店員さんに「油彩に必要なもの一揃い教えてください!」
なんとも無茶苦茶な客人と思われたはずだ教えられるままに取り揃えて帰宅した私に妻が何と言ったか覚えていないたぶん呆れたはずだ・・いつものようにである「寝る暇けずりゃなんでもできる!」何事によらず実際そうしてきたのだった
だからそれから毎晩
仕事が終わると寝るまでの間僅かなテキストとかかわる文献を頼って我が家の空き倉庫にこもった一番めだたない静物画ならここでいい
初心のころの我流の花いち枚がこれ自己認識が間違っていなかったようです「下手」やっぱり------------------------------------------
そのころ亡父母が建てた富士の別家で週末を過ごすことが多かったから壁の広さを利用して幾らでも描けそうな気がして励んだいずれ富士はタダで使える眼前のモデル老後の趣味にはもってこいと思った陶芸を始める少し前のことだ
油彩を陶芸に乗り換えた理由はふたつあるひとつは冒頭の用途の問題だ壁を飾るためよりも会食をにぎわすほうが需要が多いおまけに器はしばしばこわれる絵画に比すればリスクは大きい
そしてもうひとつの理由
それは才能と可能性の問題だった
平たく言うと私には絵画の才能はないそう自覚したことだった
例えば一木を画にしようとして仮にまっすぐな幹のつもりで描く絵筆の直線それひとつで才能のあるなしが分かりそうだ上手い人の一本の幹は最初から巧い直してもうまいが最初からもうまい人物画などともなれば一段と素質を問われそうだそれに気づいてこれは習うより諦めよだと思った
したことのないデッサンも写真相手におっかなびっくり試してみたその一枚がこれ少し微笑みが描けたりして楽しかった ひとつ面白いことに出っくわした
顔の絵を描くとどういうわけかみんなモジリアーニの女性たちになるのですあのやたら面長のあれです
暫く稽古していて気づきましたでもその話題は別の機会に-----------------------------------------------
陶芸は教室で習ったのに
絵画は習って学ぶはしていない穿った言い分だが習うは工芸の領域美術は内在的萌芽が本分かもしれない私見だがそんな風に思えたのだ
52歳のある日誘われて陶芸の門を叩いたLast hobby 最後の趣味
事実そうなった この後新しい趣味に手を出すことはなかったが「プロの職人になってみたい」その悲願は叶った
「プロ」「職人」どちらにも憧れたからだあれから丁度30年この憧れに別れを告げる日は遠くない
聞こえてくるのは風の囁き職人の職人たる所以は
自らの生き方に誠実であれかしそうありたいものである
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わきみち
http://touseigama.exblog.jp/29736868/
2023-11-04T01:35:00+09:00
2023-11-06T22:51:08+09:00
2023-11-04T01:35:14+09:00
touseigama696
〇老いゆく日々に
52歳で始めた晩学陶芸56歳でプロに転じたがあれから30年思えばあっという間の年月だった
この60㌢弱の大皿に0.5㍉の糸状テープを使って波紋を描くそれが私のアイデンティティー
精緻な縦縞で無地に紋様を染める江戸小紋の粋に見惚れはしたが真似て真似れず
それならと波紋で挑んだ10数年思いがけないアイデンティティーになった
コロナ禍に埋もれて工房に引き籠った数年仕事はできたが体は劣化を加速して弱った陶芸はこうも重いものだらけと知ってればもしかしたらもっと軽いものを選んだかも・・
上質の画紙に極細のサインペン一本で線を使わずに描く点描画は陶芸の少し前に油彩の傍らで同時進行で楽しんだのがこれだった
ミラノのドゥオーモを最後の一枚にして陶芸に転じたのだったが歳を考えれば老後への思慮に欠けた選択だったろうか
老いて親しむ人生の脇道寝る暇惜しめば大抵のことはできる豪語通りにならないのも今にしてわかる
ネットで検索しているとしばしば出会うが近年北イタリアのクレモナに移住してヴァイオリン制作を学ぶ若い人が増えているとか言うまでもないがあのストラディヴァリの名器の生地である
もし50年前に今のような渡航の自由があったらきっとそれが一番の夢だったかもしれない
生粋の楽器でありながら木工としての美しさに富んだヴァイオリン今では日本人の制作者も留学していてマエストロを目指していると聞く
ヴァイオリンは叶わなかったが実用の用途がありながらなお美的な付加価値をもつスモーキングパイプ
ブライヤーの木の根を削って作るパイプもやはり欧州のライフスタイルを今に伝えている喫煙の習慣が停滞したせいもあって衰退の一途でもあるかのようだがこれで吸う煙草の芳香を今も忘れることはない
鉄ヤスリ一本で削り磨いて火を入れる一瞬あるいは火を落とす直前に燻る深い香りが懐かしい自作のパイプは煙草をやめても捨ててはいない
陶芸をいつまで続けられるか自信があるわけじゃない大窯の蓋の上げ下げ1200度超の窯を冷ましながらの窯出しは決して安全ではない思い入れよりも体次第の仕事と思うしかない
それでもなお些かの時間に恵まれるなら画紙とサインペン一本の軽さに魅かれて工房に新たなコックピットを作るかな
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彩色盆栽鉢
http://touseigama.exblog.jp/29730601/
2023-10-26T21:07:00+09:00
2023-10-26T21:13:17+09:00
2023-10-26T21:07:17+09:00
touseigama696
〇制作あれこれ
先月のうちにロクロだけは挽いておいた60数個の屹立ちの小鉢8㌢径の13㌢高ビアカップほどの大きさです糸を貼り終えて加飾を待つばかりです
顔料と化粧土と洋絵の具三種のモチーフで一個を構成しようとしています
マスキングで境界をきれいに加飾分けするにはうっかりはタブーです紋様は複雑になればなるほど精緻であることが大事そう思っていますがその分時間がかかります
座りっぱなしで身動きもせずじっと指先の糸を追うどうやら体には良くない仕種のようです
つい先日岸本さんから贈られた掲載誌の盆栽鉢と同じコンセプトです
Hus-10から選んだ4種の絵の具豊富な色彩和絵の具とは違う色調は気に入っています
焼いたらこうなります少し色が沈んだ感じ落ち着いた色調ではあるけどもう少し明るさがほしい・・かな塗りの厚みのせいだろうか?
裏正面からは茄子紺の木賊紋ですこれはこれで定番です
側面からはそのミックス向きを変えれば雰囲気も変わるどうでしょうか?
これはテストピースで焼いたもの色調のこと考えながら準備を進めます
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紙分度盤
http://touseigama.exblog.jp/29723667/
2023-10-17T21:56:00+09:00
2023-10-17T21:56:01+09:00
2023-10-17T21:56:01+09:00
touseigama696
●お気に入り
盆栽教室での教材として制作しつつある小鉢ですが糸抜き線紋と糸抜き彩色を同居させたもの結構煩雑な組み立てをしないと手順の混乱が上がりを汚くしてしまいます
間違いを防ぐと同時に工程を定番化し制作時間の短縮を企図しています同じものを数十個単位で作るならちょっとした工夫が流れにスピードを生むのは今までにも経験してきたことです
この作業のスタートは自作の紙分度盤で9本の分割当たり線を入れることです40度分割で9本器に鉛筆で描く当たり線はこれだけ
しかし糸を貼る線は最終的には全23本でそれは9本の基礎線以外は1/2もしくは1/3で目視分割し鉛筆を使う手間を省いています
慣れれば人間の目は案外正確に均等分割を実現してくれるものです
器の径が何㌢であろうとこの分度盤に乗せれば同じ比率で分割が書けて全個同じ表情の器が並ぶことになります量産のときはこのスピード感が有難いのです
これが23本貼った糸抜きです顔料を吹いたら糸を剥がして釉掛し本焼きというわけです
線紋をはずした平場には少しデザイン化した紋様を貼って絵の具で着色すれば準備完了というわけですここで使う糸の本数は計算には入っていません一個一個は違うデザインの予定また暫くは工房三昧の日々になりそうです
まだまだ準備が続きます色々な小道具が効果を発揮してくれると能率があがります日々その繰り返し焦れず飽きず「おつかれさんでした~ぁ!」誰もいない工房で
一人っきりの挨拶で終わります
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思いがけないシンクロが・・
http://touseigama.exblog.jp/29710426/
2023-10-07T04:55:00+09:00
2023-10-07T04:55:37+09:00
2023-10-07T04:55:37+09:00
touseigama696
〇制作あれこれ
昨日も朝から工房に腰を据え10日の本焼きを目指してあちこちの痛みに負けない程度には集中して仕事した
やや小ぶりの煎茶椀3個これも手を加え部分的に彩色を混ぜた茄子紺の木賊紋慣れてはいるので比較的手順よく進んでいた
やきもので色を使う難しさは殊の外である火をくぐる所作の緊張がいつでも作家の思惑を超えるからで確信のもてるものの何と少ないことかいつも思い知らされるのだ
背面は大半を木賊紋茶碗全体を彩色するのは少ししつこいかと茄子紺の地味で埋めたこれも引き算だと思う
そんなことを考えながら進めていると宅配さんがこの雑誌を届けてきた
盆栽の専門誌である岸本さんからの贈呈本彼女が特集された号だ
付箋のページに私の作品が展示されている勿論覚えのある作品だし今日も今日とて同じコンセプトで汲み出しに彩色していた思いがけず時間がシンクロしたようだ
こうしてみると花は強い多色で絵の具を連ねても単色グラデーションの花弁は負けていないさすがである暫く見つめながらひと息入れた
礼の電話を入れたら「出張中」とメールがきた
花を追って忙しいようだ花追いひと・・
その若さが羨ましい花老いひと・・誰のこと?
でも花のごとくに老いられたらそれはもうラッキーなことだ
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偶々のお気に入り
http://touseigama.exblog.jp/29706073/
2023-10-01T07:51:00+09:00
2023-10-01T07:52:38+09:00
2023-10-01T07:51:52+09:00
touseigama696
●工房便り
この切立ちのカップ先日挽いた10個の中の一個妙に気に入ってます素焼き後に顔料を筆差しし更に施釉後の本焼き待機中です
比べるものがないから分かりにくいけど径6.0㌢ 高さ10.0㌢ほんの僅かに下ぶくれ標準的なサイズのカップとはいえませんがこれ一個を10分以上ロクロで削りまくってこうなりました全く同じにもう一個と言われても簡単には出来そうにありませんどこをどうしてというわけもなく
削り終えてとても気に入ったのです
挽き終えた作品をどう削るかそれもひとつの技です造形というのは形を作る意味なのは同感としても形に何を求めるかとなるとなかなかに言い切れるものではありませんたぶん個々に押し寄せる特別な情緒とか・・
そして
口にせずとも共感を得る何かそんなものが醸せば作家にとっては大きな歓びだと思います
このカップ細くて背が高いけれどこれひとつで茶も珈琲もそれにビールもいけそうだからハンドルをつけずに仕上げます
いつでもあなたと一緒です!(笑)
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必死・・です!
http://touseigama.exblog.jp/29702188/
2023-09-26T05:55:00+09:00
2023-09-28T07:42:15+09:00
2023-09-26T05:55:25+09:00
touseigama696
●工房便り
ご覧の通り乱雑戦場です下手すると一日掛かりで一二枚の作業が続きます慣れてるはずの工程も裏表の紋様のデザイン次第で養生の段取りが変わり思いがけない手直しに迫られます
9月に入ったころに主軸を造形から加飾に変え糸抜きを始めましたが紋様を考えることは養生を考えること思いがけない反撃に遭遇し
夜明けはあっという間に日暮れを押しつけてくるのです
今日の写真は定番の茄子紺に染めて焼く糸抜きの皿たちの一部です焼けばこの色調になってほしい皿です
10月の初旬には搬入の予定をしていながら「時間との勝負!」いつものゾーンで頭を痛めています
やり慣れた作業と思いながら以前には左程考えなかった手順の手数の増大少しでも進化をと願い当然のごとく押し寄せる技の必要性に藤井聡汰さんの将棋に倣えば「長考」を迫られ瞬く間に持ち時間が減ります
ついこの間まで紙定規を当てがってマス割りしていたこの手の皿今回は4㌢四方の紙マスを切り抜いて並べてあたり線を入れました曲面に引きずられて僅かに正方形から遠のく形の不正確を避けたのですがやや「長考」でした
これも同じく定規でなく紙マスで描いた紋様紙マスと皿の四方争いが見えます
光学系の定規を使えば簡単なのかもですが新しい技術への足りない時間をこうして長考で凌ぐのも老人の処世なのかもしれません
易しいものが難しかった初心のころやがて巧くなっても難しい中級で鍛えられそして難しくなってからの更の難しさに挑む上級そうした時間の重なりの中で
技術は確かなものに育ってゆくはずです
初心に帰るそれができれば封じ手にもう少し挑戦的な差し手が書けようもの切歯扼腕の思いにかられます
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久しぶりに「絵の具」
http://touseigama.exblog.jp/29695943/
2023-09-18T07:47:00+09:00
2023-09-18T07:55:43+09:00
2023-09-18T07:47:12+09:00
touseigama696
●工房便り
午前中に宅急便で絵の具が届いたのでいいタイミングでテストに入れました糸貼りが済んだばかりだったのです
アメリカでの価格上昇があったらしくコロナ前とは大分プライスラインが違いますテストが多い仕事なのでこうした消耗品の価格上昇はあまり嬉しくないですね
早速新品の絵の具でテストですこれを多用しての依頼があってどういう使い方をするかもテストかな?
色の種類も多いいしそれを混色させることもできて使えば絵画的な効果も得られますただし才能がばれるところであり躊躇いの難所なのです
線の乱れは糸がガードしてくれるのでダミの擁壁ような気分です
すっきりとした境界が紋様を際立たせてくれます
下地に使った化粧土と混色して僅かに引っ張られるのを期待しながら濃さを決めてテストにかける予定にしています
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「日減り」?
http://touseigama.exblog.jp/29692132/
2023-09-12T22:37:00+09:00
2023-09-13T00:35:26+09:00
2023-09-12T22:37:29+09:00
touseigama696
〇老いゆく日々に
さっき夜が明けたばかりなのにもう日暮れ?まさしく「光陰矢の如し」である毎晩のようにそう思う
素焼きの皿に糸を貼るいつもの仕種の繰り返しだがいつの間にか周囲の空気が目減りしその減ったものの中で光陰は速度を速め「日減り(?)」が顕著
物なら減ってもいいが日数ともなれば出し惜しみしたくなる年配81歳半ばもそう遠くない
素焼きの済んだ素材が働きだすズブ掛けの灰釉なら一瞬のことだがこの糸抜き加飾手間のかかること夥しい
日減りに負けず糸と戦うことにしよう
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無事に「素焼き」クリア
http://touseigama.exblog.jp/29689251/
2023-09-09T06:28:00+09:00
2023-09-09T06:28:20+09:00
2023-09-09T06:28:20+09:00
touseigama696
●工房便り
少し軽めの窯でしたが昨日の明け方から日中を使って素焼きしました今日の夕方までゆっくりと冷まし事故もなく無事終了です以前と比べれば随分と丁寧なのはやっぱり少し歳をとったからでしょうか急く気持ちが薄れやはり無事これ名馬ですもう一窯予定していますが素焼きがないと糸が張れませんここからが手のかかる作業なので素焼きの無事は必須です
秋を偲ばせる皿・・どんな風がいいだろう傍らでロクロ挽きを重ねながら座りっぱなしの糸はりが平行しますいつものことですが時間との勝負体にはきついけれど座りっぱなし次第です
今日も作業を交差させて窯冷ましを待ちながらろくろで削り仕事つなぎの時間を巧く使うのがコツですが集中次第で能率の良し悪しが変わります
やや乱雑なロクロ回りの様子は決して褒められませんが掃除片付けが一番体力を使うのも事実ゴミさえ重い陶芸のことひとりっきりの工房では自分でやるっきゃありません(苦笑)
これも窯にいれてありました教材用の盆栽小鉢です
上から見ると目立ちませんが径ほどではないけど高さに少し違いがあります
まぁ下手だからと言われればそれまでだけど生徒さんが選ぶにはこの方が良くない?枝ぶりに応じての応用
好みを選ぶのも稽古になりはしないかと思っての提案なのでした
もうひとつこの盆栽鉢はビアカップみたいな屹立ちの筒状ですが重心をやや下に下げていますそのせいで手で持つと少し重めのはず転倒防止になればと願ってのつもりです
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コラボレーション
http://touseigama.exblog.jp/29685540/
2023-09-04T07:39:00+09:00
2023-09-05T20:13:40+09:00
2023-09-04T07:39:26+09:00
touseigama696
未分類
手前の一枚の皿何となく気に入らずだったもっと丁寧に・・そんな思いからだ
盆栽作家の岸本千絵さんが久しぶりに工房にやってきたのは色々希望を聞いたり伝えたりのため
頂いたケーキの傍らに苔玉を置いたらイメージが重なったプチ盆栽の楽しいことふとした接点で同化をみつけ失敗の定義がスルッと変わってしまう
これも発見なのだ
「・・好い感じ!」彼女はそう言ったなるほど願いがひとつ届いた制作プランに一点追加コラボレーションが成立したとでも・・
互いに足を運んでお目にかかるそれも大事なコラボだと思う
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「食器は料理のきもの」とか
http://touseigama.exblog.jp/29681557/
2023-08-30T00:41:00+09:00
2023-08-30T00:41:04+09:00
2023-08-30T00:41:04+09:00
touseigama696
〇老いゆく日々に
21世紀を迎える頃からおよそ20年2018年の晩秋に教室を閉めたあれから5年ひとりっきりの教室は途轍もなく静かだだから滅多に写真を撮ることもない古いファイルを眺めていてこの写真に出会った2005年の写真とある
多分年越しの会食だと思う
みんなで持ち寄った料理を私の大皿に移して準備のさなかのようだ旧房時代のひとコマである
いっときは60名もの会員さんがいて毎週のように0.4㎥の窯を焚き火を管理するだけでヘトヘトだった行事にかこつけてみんなで会食賑やかな楽しみだった
会員さんたちは陶芸に打ち込むからには料理や食器に興味のないわけもなく私は大皿を提供するだけで大いなる美食の虜だった
「食器は料理のきもの」魯山人の言葉だったろうか料理あっての器なのだだからこうして会食することも大事な稽古だと思ってきた
工房にあの賑わいはない終日一言も言葉を使うことなく過ぎてゆく時間それにも慣れた昨今だがやはり体からは力が失われてゆくもう二度と戻って来ることのない力
轆轤に乗せた土が全てを知っているが黙って軽やかな回転音を響かせてくれた
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陶器と磁器
http://touseigama.exblog.jp/29677230/
2023-08-24T09:20:00+09:00
2023-08-26T19:23:06+09:00
2023-08-24T09:20:21+09:00
touseigama696
未分類
やきものは総称して「陶磁器」と云ったり書いたりします正にカテゴリーの総称であって陶器と磁器は似て非なる風情を呈します
この皿は陶土と磁土の特徴を併せ持ったような半磁土という白土を使ってだからと云えば「だから」で磁器っぽさを覗かせて でも陶器の範疇で作っているものです半磁土・・言いえて妙です
ですから制作途中は結構細かく手を入れ陶器の粗目呼吸とは別の息遣いがあります
私の黄瀬戸織部のぐい吞みです陶土でひと息に力を出し入れし不用意にはいじらず最少の削りを施したら呼吸感を残して上がりにします合わせ掛けの黄瀬戸と織部が大らかに流れ散ってくれればそれで良しの世界これはいかにも陶器の世界です
磁器では使わない粗目赤土で同様に鮮やか一閃のろくろ挽き白化粧をたっぷり柄杓掛けして御本の赤味を引っ張りながら白器を作る粉引き これも陶器です
どちらも大好きなやきものです
これが今私の主戦場「糸抜き」です陶器として作っていますが動的な息吹きからやや離れ正確な計算がはたらくやきものです
一枚の器のどこに加飾するにせよその紋様が素地の形状で思いがけない変貌を遂げぬようきちんと正確な線や面を作ろうとします
磁器の精緻さに立ち向かう根気目の前に数を揃えるとそんな思いがします磁器っぽい陶器少し乱暴だけどそんな感じです
陶器ではあるけど緻密を求めて息を潜める緊張この十数年追い続けた時間です
道具箱を広げるごとに削りに賭ける執着も高まりますいつの間にか超硬カンナが増えました
乾いたものを極薄で削る有力な武器です搔きベラの価格に比べかなり高価なカンナなので懐が痛みますがガマンがまんです
この糸がまたなかなかの曲者寝心地が悪いとぐずります
丁寧で滑らかな波のシルエットけずりに手がかかる理由がそれです
新雪に破たんのないシュプールを描く滑らかなスキーイングいつもそれを願いながらの座りづめなのです
ヘタッピだった波状紋を多少なりに進歩させてくれたのは粘土と糸とカンナのおかげこれもその一枚です
自分で表現したいもののために全てを選ぶ陶器がいいか・・磁器がいいかカテゴリーの選別はきっとそこら辺に潜む私はそう思います
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