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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

コックピットの居心地

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かつて事務長として在籍していた病院
陶芸を始めたのは・・この頃だった


若いころから
自分の居場所の居住性を良くすることには
人一倍関心があった。
今もそうだが・・仕事をする場所は仕事だけ
というのは余り好きではない
居場所が快適でないといい仕事もできない
というのが持論でもあるからだ
そこで・・私好みに整備された居場所を
コックピットと呼んできた

かつて病院の事務長だった時代
私の部屋には小さなキッチンを作り
冷蔵庫も置いた
気分転換に炊飯器で飯を炊いたこともある
テレビもオーディオも私的な本も置いたし
壁には好きな絵をかけた
ロッカーには寛げるカジュアルウェアを用意し、
ソファ・ベッドで仮眠も取れた

そうすることで・・夜中まで病院にいても
それが苦になることはなかった
考えてみれば・・社会人になって以来
タイムカードを押す仕事は一度もしたことがない
公私の区別のつかない仕事ばかりだった
だから・・けじめのつかない時間を
どう過ごすかは・・ライフスタイルの問題で
それがコックピットなのだった

こんな言葉がある

「集中力のある人は
音楽を聴きながらの作業は集中できず
集中力のない人は
音楽をかけることで効率がよくなる」

一般論としてなるほどと思う
しかし・・ひとりの人間にも
この二つは共存するような気がする

つまり・・この言葉を言い換えれば
「集中力を必要とするとき音楽は邪魔だが
集中しなくても大丈夫なときは
音楽で効率があがる」

私の場合・・轆轤を挽いたり
挽いた器を削るときなどは・・音を切る
しかし
糸を貼ったりなら・・音楽がある方がいい

音があった方がいい‥ない方がいいは
どちらにせよ
音を用意しておかねば叶わぬことだから
居住性を良くするというのは
集中を維持するためであり‥同時に
集中を解いた時のためでもある

長時間の作業であれば
美味しい珈琲も合間に食べる菓子も
音楽と同じように・・居住性に関わる
大事なアプリケーション
集中を必要とする場所には
集中を解くツールも用意しておきたいのだ

工房にもコックピットはある
だが
かつて病院で作ったあの居心地はない
考えてみれば・・事務長時代は
今よりも更に滞留時間が長かった

そこに風穴を開けようとして始めたのが
趣味の陶芸で
病院から離れる時間が必要だと感じたからだった
阪神淡路大震災のあの年のことで
それが今では・・仕事になってしまった

ついこの間のことのように思えて
四半世紀の時間が流れた


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by touseigama696 | 2017-09-28 22:19 | ●エッセイ | Comments(2)
Commented by Blue-salvia at 2017-09-29 00:52
こんばんは〜♪
お久しぶりです。

本当にいつも素晴らしいエッセイに感銘を受けます。
それに、とてもお若くて柔軟な考え方。
こちらのブログに出会えて良かったです。
Commented by touseigama696 at 2017-09-30 07:55
Blue-salviaさん
ありがとうございます
今も船旅中ですか?
素晴らしいですね
こちらこそいつも楽しませて
いただいてます・・多謝
これからもどうぞよろしくです
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