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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

久しぶりの・・格闘

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まるで真夏を取り戻したように暑い朝
久しぶりに・・土と格闘した

ロクロに乗せた土は
その種類・量・目的によって
生きてるが如く千変万化の様相を見せる

繊細で柔和な力でないと叶わぬ・・美しい姿形
大胆で思い切りのよい気合に頼る・・荒々しい造形
身と蓋や本体と部品・・調和が必要な複雑な構成
色々ありそうだが
そのうちの一つが・・土との格闘である

大皿や大壺などで必要になるが
10㌔以上の土を乗せて
皿や壺を挽こうとすれば・・やはり力が要る

とりわけ
土を芯に乗せ・・殺して大人しくさせるには
それなりに土に対する・・挽き手の威厳らしきものも要る
ひとたび土になめられたら・・それこそお手上げだ

5年ほど前の旧房時代には・・苦もなく形にできた大皿も
近頃は挽く機会も減って・・少々覚束ない
当時は年間5~6回の公募展に出品していたから
毎月3~4枚は挽いて選んでいた筈
その力と気力は・・以前のままではない
加齢による筋力低下は当然あるだろうし
何よりも・・あの転居の折に
階段で転倒して・・右肩腱板を断裂させたのが大きい

手術すれば腱板はつながるが・・固定によるハンデで
筋力の復活がむずかしくなりそうとの診断
若ければ手術だろうが
古希ともなれば・・復活よりもなだめて使う
医師の助言もあって・・そうしたのだった

助言どおり・・苦しくても使えてはきたが
15㌔・60㌢超は・・もう自信はない
だから
大物で挑むための選手寿命は・・長くはないが
せめて12㌔・50㌢超位は確保したくて
昨日・・挽いてみたというわけだ


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12㌔は57㌢の皿になった
まぁ挽けることは挽けたが・・口縁部に力強さはない
以前に比べれば・・ロクロ時間が長いせいだ
回してる時間が長ければ・・皿は力を失うのだ

「良いものは・・あっさりとできる」
衰えてくると・・なおそう思う

とはいえ・・やはり数を挽くこと
少しでも自信回復させるには・・これしかない
個展の追作もどうやら無事に終えた今
また大物へ挑戦しなければ・・と思い始めた

10月には・・遠方から旧知の愛好家がお仲間と
この工房においでになる・・ご希望は
大皿のロクロ挽きをご覧になりたいとのこと
果たしてご満足いただけるか自信はないが
今からでも・・何枚か挽いて
恥ずかしくないように準備せねば・・である




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by touseigama696 | 2017-09-20 06:10 | ●工房便り | Comments(6)
Commented by BBpinevalley at 2017-09-20 08:50
素人目には、とても美しく見えます。
これ以上ないほどに、優美なお皿に。

でも、身体の痛みは辛いことですね。
アーティストには、よく助手が居て、かなりの仕事をするようですが、陶芸にはそういうのはない?
(ウォーホルみたいに、サインまでさせるとか)
本人の手が醸し出す味がないと、意味がないのでしょうね。
Commented by touseigama696 at 2017-09-21 05:24
BBpinevalleyさん
ありがとうございます
助手さんに手助けしてもらうというのは
決してないわけじゃありません
でも今どきは人を抱えることは
気兼ねでもあって
いてぇっ!って悲鳴上げながら
ひとりの気楽さにおんぶしてるとでも(笑)
サインだけなら・・
自分だけで充分間に合います(爆)
Commented by BBpinevalley at 2017-09-21 06:59
アートの仕事をしていた頃、ウォーホルのリトがオークションに上がると、ディーラーがいっせいに絵の匂いを嗅ぎに壇上に上がったのを思い出したのでした。
ウォーホルの死後、サインまで全てを任されていた助手が生きていたので、違法にも限定外のリトがプリントされて出回り、匂いを嗅げば、新しく違法に印刷したものかどうかが判るというわけ。
アートディーラーというのは、一筋縄ではいかない、変な連中の集まりでした。
アートに値段がついた瞬間に、アートはコモディティーに変身〜ですね。


Commented by 〇島です at 2017-09-21 16:51 x
お辛い目にお合わせするようで、大変、申し訳ない思いですが、
12kgで57cmとは驚きです。
10月にお伺い出来ることになり、ますます、楽しみになってきました。
ご無理のないようにお願いいたします。
Commented by touseigama696 at 2017-09-22 08:24
BBpinevalleyさん

ありがとうございます
画商さんってのは
稀少化と画一化の間で
付加価値を都合よく制御する力を
もったプロなんでしょうね
ある意味では非情でないとできない仕事かも
広いだけでなく・・深い所でも
世界をご覧になってきたのですね
NZの自然は・・広くて深いけれど
それでいてヒューマン・・安住の地ですよ(笑)
Commented by touseigama696 at 2017-09-22 08:25
〇島ですさん
ありがとうございます
大分加齢による劣化も手伝って
充分なことをお見せできないかもですが
参考になればと一所懸命のつもりでいます
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