柿傳個展の最終日

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一昨日の最終日前夜
会場にやってきた妻と娘を連れ立って
閉館後・・地下二階のギャラリーから
地上八階の京懐石柿傳に上り
夕食を楽しんだ

「画竜点睛」という言葉がある
どんな竜を描くにも
最後に生きた目が入らねば名画足りえず
そんな意味だ

和の食事でいえば
さしずめ飯と汁と漬物
これが「目」・・とても美味しかった
だから全ての料理が竜になった

何人かの友人たちも
柿傳ならではの個展だからと
ギャラリーに来てくれた行き帰り
ここで食事をし
美味しかったと言ってくれた


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老舗の良さは
これだけはどうしても守らねばならぬ
長い年月を・・そうした掟を守って
商売の原則を犯すような愚挙はしない

いつ行っても美味しい
言うは易く・・行うは?
ここの料理の評価が高いのは
きっとそこが守られているからなんだろう


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さて・・1年半の旅は終わった
5年ぶりの個展
不安を抱えての制作だったが
無事に終えることができた

最終日の昨晩
片づけが終わり・・書類の確認が済んで
ギャラリーの担当女性たちとの別れの夜がきた


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その女性たちにサポートされて
作家は「開会中・・全日在廊」
ここで個展をする作家は
大抵これを守っている

いつ来ても作家がいるというのは
いつ来ても美味しい・・と同根
料理や作品との親近感を思えば
それも個展の点睛・・大事な慣例だと
私は思う

ギャラリーに見識があって
それだけの強さがあればこそのこだわり
1年半の緊張も・・作家として
そうしたことへの敬意だったような気がする


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会期が終ったら・・少々のんびりしたい
大方の陶芸家はそう思うはずだ
久しぶりでもあるから・・私にしても例外ではない
そのつもりでいたが
どうやら・・そうもいかないようだ

考えてみれば・・それも贅沢な話
最終日の後には・・しなければならないこともある
のんびりするとすれば・・それが終わってからだ


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担当女性が作ってくれた資料に従えば
この先1~2ヶ月の間に
追加制作56個・・箱書き42個
有り難い仕事が残った

しかし
「誰も来てくれず・・ひとつも売れない夢」
初日に書いたが
その恐怖の夢を思えば・・贅沢な結果である


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いずれにせよ・・あらためて長い旅は終わり
一週間・・終日同じフロアーで過ごした
四人の女性担当者の方々と
別れを告げてエレベーターに乗ったが
ふと惜別の情が押し寄せてくるのを感じていた

新宿の夜の駅前は大賑わい・・歩くのも難しい
地下二階のギャラリーの静けさが・・嘘みたいだった



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by touseigama696 | 2017-06-12 07:55 | ○展覧会 | Comments(0)
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