歳月人を待たず



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いつもの朝・・夜明け前に工房に入り
前日の素焼き窯を開けた
全て無傷で出てきたが
時々切れたりすることもないわけじゃなく
全て無事は・・やはり嬉しいことだ

窯は公平で・・正直だから
挽きでも削りでも・・焼きでも
無理があれば・・no good(NG)で
無理がかかってなければ・・no problem(NP)
匙加減なしのどちらかだから・・実に分かり易い
良くも悪くも全ては・・作り手の自己責任
今の世の中に・・少し欠けているかもと感じる
自己責任を・・たっぷり教えてくれる

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この花入れに・・糸を貼って
下段に化粧を打ち・・上段を筆差しで彩色し
糸を外した辺りで・・「朝ゴハンですよぉ~!」

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朝食後・・「さて・・次は?」ってところに
従姉妹の一人から・・電話が掛かった
「主人が入院しちゃったの・・あんまり楽観できないかも」

父方も母方も・・親の兄弟姉妹は
もう誰一人この世におらず
あれほど大勢いた叔父叔母たちが・・異郷であれば
否応なしに・・いとこたちにも老いがくる


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急きょ予定を変えて・・見舞うことにした
思い立ったときにしておかないと
思いがけない結果を嘆くこともある
無事に回復してくれることを願うのは当然だが
一期一会は・・願うことではない
会うこと・・だから会いに行くことにしたのだ

私より年長でもあるから・・幼いころは
一緒に遊んだというより・・遊んでもらった方だ
やや力なく横たわり・・話すことも難儀に見え
数分の見舞いで辞したが・・
一瞬で走馬燈のように・・往時の元気な姿が蘇る
楽観はしないが・・無事は祈ろう

遠くにいて・・遥かに眺めていたものが
気づくと・・目の前にある
歳月人を待たず・・実感するのである



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by touseigama696 | 2017-01-06 05:03 | ●エッセイ | Comments(0)
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