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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

酒と私・・の続き

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これは・・花入れ

          
その当時・・男たちは大抵
ビールやウィスキーの水割りを片手に
巨人阪神戦に現を抜かすのが
晩飯の通り相場だった
挙句に酔っぱらってバタンQ
女房に疎まれながら・・しかし
それが平和な一日の終わりだった

私は・・それが羨ましかった
昨日に続いて・・下戸の悲哀で言うと
私の晩飯は・・10分もあれば終わる
ただでさえ早飯が癖だったから
酒要らずで食えば・・それで充分だった
だから酔った末の白河夜船は・・私にはない

その晩飯の習慣に・・大いなる変化が起きたのは
52歳の正月からだった
急に呑めるようになったわけじゃない
そうではなく
呑めないことが有り難い・・に変わって
呑ん兵衛への羨望は消えたのだ

それが陶芸だった
52歳の正月に手ほどきを受け
瞬く間に夢中になった
半年後には・・ロクロを買い求め
更に半年後には・・窯も持っていた

夕食後・・寝るまでの5時間ほどは
素面でロクロが挽ける
呑めなくて良かった
昨日が一つ目なら・・下戸のご利益の
数少ない二つ目である・・そして
これが一番大きかったと思ってる

人生の終章を支える未知の世界
毎晩・・夢中でロクロを挽き
ひたすらに基本を繰り返す日々だった

早朝湯呑み1ダースを挽いて・・出勤
帰宅して削る・・それもした
陶芸三昧の朝晩と週末は
下戸の醍醐味に変わっていったのだった

初心から6年
病院事務長をしていた58歳のときに
日本陶芸展に初出品初入選して
晩年の趣味から・・晩年の仕事に舵を切った
それはもう
まるで予想にない岐路だった

テレビ番組制作プロデューサー
病院事務長・・そして陶芸家
脈絡のない三つの仕事に生きた人生
チャンネルを回すかのように激変なのは
最初がテレビだったからかもしれない



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by touseigama696 | 2016-12-22 06:04 | ●エッセイ | Comments(0)
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