『秘境』の・・おともだち

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面白い・・笑えた
カオスも秘境も・・本来
笑って彷徨うとこじゃない
だから・・こんなに楽しめたのは
筆者の筆力・・感服なのである

冒頭の部分で
「音校に合格した学生が最初に何をするか知ってる?
写真を撮るの」・・このひとことに
実に明確に思い当たる節がある

私のデスクトップにアイコンを置いてるサイトに
「ヴァイオリンニスト224人」ってのがあって
今活躍してるヴァイオリンニストの
ポートレートが載ってる
動画で演奏も聴けるのがいい
そのどれも・・スタジオ撮影でコストをかけてる
合格して最初にした撮影なら
もしかすると・・腕より先行してる奏者もいるかもだ

考えてみれば
ヴァイオリンニストの場合(ピアノでも同じだが)
世に出す作品は・・目に見えない音でしかないから
そのアイデンティティーは
自身のポートレートで表示するしかない
優れた演奏は
美しいポートレートが代弁するってわけだ

一方・・音楽以外の美校でも
写真を撮る必要に迫られることもあるはずだ
だが・・大抵は合格して最初ではなかろう
被写体は作者自身ではなく・・作品だからだ

毎年発刊される日本伝統工芸展の図録
入選受賞作が写真掲載されるが
これを本人のポートレートで
ってわけにはゆかない

本人と作品の関係が
写真を挟んで真向から違う
上野の杜の一本道が振り分ける音校と美校
その路上に秘境の境界があり
門外漢は
その関係の混沌たるカオスに
これが一つの大学なのかと
思い惑うに違いない

人跡未踏だけが秘境ではない
両極が混在して共存する・・それも秘境なのだ
藝大の素晴らしさは
その秘境が醸す浮世離れのカオスこそが
偉大な才能の温床だということを
伝統として守り通していることだ
このフレキシビリティーは・・一方の雄
東京大学に勝るものじゃなかろうか

この秘境で育った何人かの天才と
親しくおつきあいをいただいてもいる
そのことを書こうと思っていたが
長すぎたから・・回を改めよう

ひとりだけ・・ちょっと
このブログにもリンクしてる
「きりんの壺」のきりんさんに触れよう

彼女も秘境の育ち
最初には写真を撮らない美校の陶芸家である
12/7の彼女のブログで・・この本にも触れている
書き味からして
カオスをねじ伏せてきた説得力の持主で
一目も二目も置いている

はるか昔・・初対面の日に開口一番
「・・会いたくなかったのに~!」と言われた
これが意味するカオスを
私は正確に理解してるかどうか
未だに自信はないが
それでも
秘境の友達として大事なひとなのである



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by touseigama696 | 2016-12-16 06:37 | ●エッセイ | Comments(4)
Commented by sakuramoon7767ryo at 2016-12-16 17:15
(^^)
分かります分かります。
音校と美校の違い。
東京藝大に限らずこんなに違うのか?
っていうくらい人として違いますね。
東京藝大出身の方々はフレンドリーにお話したりお付き合いしてますが、話が佳境になると素晴らしく高いプライドを感じますね。
ただこちらも東京藝大の出身と聞いた瞬間「すっごい上手いデッサン描くんだろうな!」って怯んだりしますけど…^_^;

興味深い本ですね(^_-)
Commented by きりん at 2016-12-16 18:27 x
私の良いトコロは 大好きな人に対して「大嫌いです。」と言うトコロです(((^_^;)
あ、ご存知か。
Commented by touseigama696 at 2016-12-17 08:22
sakuramoonさん
ありがとうございます
デッサン力というのは
もの作りにはきっと基本中の基本
そこがしっかりしてるってことは
作品の基盤ですもんね
藝大の陶芸家は・・みなさん
画家でもあって・・そりゃ凄いですね
でも・・どこか抜けてるとこもあって
古希越えからみれば
とても可愛いところもありますよ(笑)
Commented by touseigama696 at 2016-12-17 08:24
きりんさん
また・・あっという間に一年が過ぎて
今年は・・飯を食うチャンスを逃しました
来年こそ・・個展を終えたら
是非にも食べながら・・笑わせてくださいな(笑)
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