紙ひとえ・・に見たもの

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ニュースで
レスリングの吉田沙保里選手が
選手続行の上で
女子日本代表のコーチに就任と報じてた
あの敗戦から暫くの時を経て
彼女はもっとも望ましい道に立った

選手だけでも・・あるいはコーチだけでも
彼女は悩ましい4年間を抱えるだろうが
兼務することで・・東京オリンピックまでに
本当に居るべき場所を決めるに違いない

それにしても
つい先日までのリオの興奮の中で
私には忘れられないエピソードが・・ひとつある
𠮷田沙保里と伊調馨が生み出した・・「紙ひとえ」の伝説

同じ女子レスリングで・・二人の選手が
オリンピック四連覇を賭けて臨む
どちらが達成しても・・史上初めてのこと
こんなことは・・滅多にない
まして両者が到達すれば・・空前の金字塔の筈だった

そして・・既に周知の結果が出た
もしかしたら・・あの紙ひとえが為さしめた結果
そう思う出来事を・・私は忘れない

結果が出た後・・インタビューに答えて
ふたりは・・こう話した

𠮷田沙保里・・曰く
「お父さんが・・助けてくれると思ってた」
伊調馨・・曰く
「お母さんが・・助けてくれたのかもしれない」

この言葉は紙ひとえだが
もたらしたものは・・全く別だった
同じ年に
𠮷田は父を・・伊調は母を亡くしていた
これだって・・実に運命的なできごと
その上での・・ふたりの言葉は
厳しい勝負の世界でしか言えないもの
そう思った

極く僅かでしかないが
自分に自信がもてなくて・・父にすがった𠮷田
自分を信じ切って・・母を忘れていた伊調

思わず口にした「くれる」と「くれた」は
いみじくもその違いを表したのだと・・思う

12年間先頭を走り続けた𠮷田の負担は・・重い
一方で𠮷田の背中を使えた伊調は
𠮷田の背負っていたものを・・きっと熟知してた筈だ

紙ひとえ・・とは
実は薄紙一枚のことではない
極限に立った者には
段ボールを重ねたほどに厚いものなのだ

いつの日か
このふたりが肩を組んで
次代を育てる時期がくるに違いない

リオで生まれた・・ふたりの伝説
語り継がれてほしいものである
そして紙ひとえの厚みを・・学んでほしい




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by touseigama696 | 2016-09-12 04:52 | ●エッセイ | Comments(2)
Commented by zakkkan at 2016-09-12 16:02
申し訳なくって・・の涙の会見は
いささかお気の毒に感じていた私、反省です

選手の抱える重み、これは誰よりも
誰でもはなく、自分が立ちはだかり、打破する

なんて、見学者の
勝手な言い分です反省

紙一重・・なるほど・・そうでしたか
私事でm(__)m・・
今、我が家の為五郎、きれいな橋を一歩、一歩
渡る入り口に立ちました

桃次郎君、元気でよかった・・
人も、動物も、紙一重で生きてます・・
Commented by touseigama696 at 2016-09-13 09:53
zakkkanさん
ありがとうございます
桃次郎・・今朝は私の膝の上で朝寝(笑)
ほっといたら半日でも寝ていそうです

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