ブログトップ

桃青窯696

touseigama.exblog.jp

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

挽き・・と・・削り


d0085887_02530638.jpg


ロクロで・・器ができてゆく過程は
大別すれば・・「挽く」と「削る」である
ロクロの両輪には違いない

両者が・・どういう関係で進行するか
それによって・・制作の性格はまた別物になる

私見と断った上で
ひとつの切り口として・・こんな風に思う

「挽き」に傾く作家は・・陶器向き
「削り」に傾けば・・磁器向き
極めて大雑把で繊細に欠けた区分だが
そう考ええる私なりの根拠は

陶土は・・それぞれ千差万別の性格を持っていて
土を生かすことが大事だし
土の言い分を無視しては・・形になりにくい
細かいことに拘泥せず
「今だっ!」という瞬間に・・手を止め
それ以上はいじらず・・削りも最小限に止める
繊細であるよりは・・力強さに力点を置き
静けさよりは・・動きを大事にする
アウドドアのスナップ写真の様・・とでも

一方磁器土は・・陶土ほどに多種ではないし
時間をかけて形にしてゆく穏やかさがある
スタジオ撮影の・・企画フォトのように
削りは・・狙ったシルエットを実現するまで続き
形にも薄味にも・・デリケートなポテンシャルがある

さて・・どちらが自分のタイプだろ?

d0085887_02583469.jpg


私の場合・・土は黒泥と半磁土
ここら辺かして・・曖昧派のようであり
挽きにもこだわるが・・削りはもっとのようだ

糸抜きという技法を多用するせいなのだが
思いがけず
土の粒子が細か過ぎると・・糸の食いつきが悪い
そこで・・磁土よりも半磁土で作る
黒泥も・・ピッタリの食いつきで楽だし
表現上でも都合のよいことが多い

できるだけ丁寧に挽いて・・更に
削りで・・願ったシルエットを追うことになる
姿だけでなく・・糸が狙った通りに走るかも考える
曲面の立体に糸を貼るのは
平面の板に貼るのとは・・かなり違うので
加飾の在りようは・・形次第でもあるのだ

最初の問いかけに戻れば
私は・・多分磁器向き作家かもしれない
削り大好き人間だからだ
先日追加購入した超鋼カンナ
切れ味鋭くデリケートなラインが出てくると
無性に嬉しくなるのである


d0085887_02525572.jpg

昨日も・・削った
乾燥がピタリで・・気持ちのいい削りだった




人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!

[PR]
by touseigama696 | 2016-08-25 03:55 | ●工房便り | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード