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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

カナダのマツタケ

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つい先日・・永六輔さんが逝き
まるで誘い合わせたみたいに・・巨泉さんも逝った
また・・昭和の名物男たちが消え
丁度弟世代みたいな私には
ヒタヒタとした足音が聞こえてくる

「死」を-・縁起で語るのは若いからで
次第に縁起で言えるのは・・「死に方」になってくる
ほどほどに病んで・・ほどほどに闘い
そして・・ほどほどで逝く

決して容易ではなかろうが
最初のガンで・・死んでたひと昔前に比べれば
今は・・二つ三つはしのげる医療
ほどほどの領域は・・広がってもいる
おふたりとも・・見事な死に方だったと言えまいか

大橋巨泉のすべてが好きだったわけじゃないが
このひとの言ったりしたりしたことは
鮮烈な言い出しっぺとして・・忘れがたいものがある
「遊びも本気で」・・もそうだが
一番魅かれたのは・・「セミリタイア」だった
それは・・別の機会に書いてみたいが

今日は・・巨泉さんの死からふと思い出す方がいて
ネットで調べてたら・・長い時間が紐解けたのだった
そのことを書いてみたい

巨泉さんが・・OKギフトショップを開店したのは
1973年ころだとある・・カナダのバンクーバーでのことだ
遡ること5年・・1968年に
私は取材でバンクーバーに降り立った

「世界の結婚式」の最初の取材・・今と違って
インターネットもなければ携帯もない
日本を発つ前には殆ど情報もとれず
出たとこ勝負みたいな時代だった

たまたま紹介されて出会ったエージェントが
ゴードン門田さん
OKギフトは・・大橋巨泉のイニシャルでもあるが
大橋と門田のイニシャルという説もある
ふたりで組んで始めた事業だった

そのゴードン門田氏が・・最初のカップルをみつけ
映像にする端緒をつけてくれたのだった
その手際の良さ・・交渉の見事さ
まだ新米だったプロデューサーの私には
目の覚めるような鮮やかさで映った

たった数日で・・カナディアン航空の
パイロットとスチュワーデスの結婚式予定を
見つけて撮影許可を取ってくれたのだ
絵になるカップルだった

西海岸を南下して続けた二本目以降
私ひとりで段取りしたが
押さえるべきポイントは・・門田流を真似た
最初に・・良き師匠に恵まれた幸運だったに違いない

バンクーバー滞在中・・食事を一緒にする機会もあった
今夜の話題は・・そのときのことである

「・・日本にいる親せきがね
季節になると・・懐かしいだろうって
高価なマツタケを送ってくれるんだよ
恐縮するんだけど
どうしてもホントのことが言えないわけがあってね
というのは・・カナダじゃマツタケが沢山採れるのさ
だから決して高価なもんじゃない
いつか逆に日本に輸出して・・
安く食べられるようにしてあげたい
・・って思ってるんだよ」

今では・・カナダ産のマツタケ入っている
ゴードン門田氏が始めたのかどうかは定かでないが
彼が言ってた通りになっていた

そこでふと思ったのは・・あの時
「なるほど・・そうなんですかぁ!」で終わらせず
「それいいですね・・
私日本に戻ったらそのマツタケ売りますよ
ルート作りますから・・マツタケ送ってください!」

そんな話になれば・・今頃
「MKマツタケ・ショップ」が大成功して
私は大金持ちになれてた・・かも?
何しろ巨泉さんが彼と組む5年も前の話なのだから
悠々自適は・・私だったかもしれない

巨泉逝くの一報の傍ら・・こんなニュースも発見した
ゴードン門田さんは今なおお元気で
日本とカナダ交流の重鎮として存分に活躍され
去年も来日して講演されているようだ

写真で拝見すると・・あの時代の若さが際立つ
もっとも私だって20代後半だった
半世紀も昔のことなのである





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by touseigama696 | 2016-07-23 01:35 | ●エッセイ | Comments(2)
Commented by gaunn at 2016-07-23 09:59
忘れません25年ほど前になりますか
旅行で巨泉さんの店ですガイドさんが連れていく
高級な品物ばかり私はネクタイと他の品を買った
帰宅してみるとネクタイの模様が巨泉さんの顔が一杯に
息子はあれをどうしてるかな?。
Commented by touseigama696 at 2016-07-25 01:01
gaunnさん
ありがとうございます
久しぶりですね・・お元気でしたか?
巨泉の顔いっぱいのネクタイ
そりゃすごい・・目立ったでしょうね(笑)
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