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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

「丹波篠山立杭」の辺り

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                       2007年撮影

ゆったりと里山に抱かれた・・ひと固まりの集落を見れば
ここが六古窯の一つ・・丹波の里と判るようになった

初めて訪ねてから10年になる
やきものに深く関わってからのことだから
ここの空気にふれて・・得たものは大きい

丹波篠山立杭の辺り
日本のやきものの根っこのひとつに立って
その根っこは・・決して枯れてない
そう思えることは・・やはり大きな励みになる
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丹波には忘れられない陶芸家がいる
この作品は・・西端大備さんのもの
第52回日本伝統工芸展の入選作である

2007年
日本陶芸展の大阪巡回展に出向き
私の作品を見に来てくれた友人に会った帰路
レンタカーでぶらりと訪ねたのが・・最初の丹波

突然の訪問に快く会ってくださったおひとりが
西端大備さんだった
同じモチーフの作品の技法などにもふれ
ロクロ場・・窯場を見せていただいた
その折の彼の写真もあるのだが
ここでは掲載しない

というのは・・あの日の3年後
彼は・・34歳で異郷のひととなってしまったのだ
驚愕とともに・・若くて大きな力がひとつ
丹波から失われてしまったと・・無念の思いだった

この作品でもわかるように
彼もまた線紋を追う作家のひとり
同じころ・・波状紋を手掛けていた私は
その揺らぐような乱れに
とても温かいものを・・感じていた

私が日本伝統工芸展に通るようになるのは
2年後のことである
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6月10日までの会期で開催中の
『TANBA-10人の作家による茶陶展』
昨日・・お邪魔した

かつて感じた・・伝統の根っこは枯れてない
それは今も同じ・・見応えのある展覧会である
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丹波を背負われるおふたりの市野さんは
西端さん同様
最初の旅でお目にかかることができた
「あぁ・・あれがあなたの作品かぁ!」

大きな公募展で入選することは
作品や図録が触媒になって・・ひとの繋がりが生まれる
その意味と価値は大きい・・そう思ったものだ
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初対面だったが
昨日の柿傳ギャラリーでお会いした
今西公彦さん・・まだお若いが
「丹波の作家の中では・・真ん中くらいですよ」
そうおっしゃっていた
伝統窯業地を支えてゆく年齢のヒエラルキー
40代半ばが中心なのが
きっと大きな原動力なのじゃなかろうか
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しばらくして
日本伝統工芸展や日本陶芸展で
お目にかかる機会の多い清水一二さんも見えた

今回送られてきた冊子にある・・この茶碗
是非にも直接目でみて手で触れてみたいと思ってきた

姿といい色合いといい・・見事な茶碗だと思う
高台は勿論・・隅々まで手が入って
実に丁寧に作られている
長次郎の赤楽「無一物」を彷彿とさせる
優雅で気品のある姿は・・手にして
その手取りの良さと共に・・忘れがたい茶碗になった

「あれから・・色々企画展もやってるけど
時々は・・丹波にもおいでなってます?」

丹波にある兵庫陶芸実術館のことだが
ここには
私の「糸抜き波状紋大鉢」が収蔵されている
あの里山が・・娘の嫁ぎ先のような
深い親しみとともに
多分・・私よりも長く生きながらえて
大事に保管していただける・・あの大鉢の運命に
心から感謝しているのである



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by touseigama696 | 2016-06-07 08:57 | ○展覧会 | Comments(0)
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