ほめ殺し

d0085887_05452112.jpg
「惜しくも優勝を逃しましたが
今回の試合で・・もし
反省することがあるとしたら
何だと・・思いますか?」

こう聞かれて・・松山選手は
「終盤に・・ミスパットを繰り返したのが
痛かったですね・・あそこでパットが入ってれば
まだ優勝のチャンスはあったのに・・また出直します」
と答えた

このやり取りを聞いて・・実に腹がたった
勿論松山クンに対してではない
質問をしたインタビュアーにである

断じて・・反省すべきは松山クンではない!
反省すべきは
この試合を中継していたテレビだ

「いよいよ松山クンがグリーンジャケットに手を通す
その戦いの朝がやってきました!
国民のみなさんの大きな期待を背負って
今・・松山クンが練習場に現れました!!」
に始まって・・聞いてりゃ勝つしかないなと
そう思わざるを得ない賛辞がつながるのだ

「目の前で日本人が生で優勝を争ってる
その現場に居合わせるだけでも・・興奮しますよ」
松山クンよりはるかにキャリアのある解説者まで
こんな調子なのだった

勿論・・このアナウンス自体は
出場してる松山クンには聞こえないが
前日までの同じ調子は・・夜にでも
録画で見てた可能性もある
彼の頭の中には・・
「ここまで期待されちゃ・・やるっきゃない!」
きっとそんな思いも浮かんだかもしれない

結果的に・・こうしたアナウンスの効果は
俗に言う・・ほめ殺し
彼の優勝には・・何も貢献しないことに
テレビはまるで無関心
美辞麗句で松山クンをつぶしていたのだ
それが・・ほめ殺しってやつである

なら・・テレビはどうすりゃ良かったのか?
淡々と事実を見せて伝え
「松山クン!・・多分今が勝負時
守ったらダメだ
負けてもいいから攻めろよ!」

この一言だけでいい
あとは静かに見守ってりゃよかったのだ
だが・・大騒ぎにしないと
視聴率があがらない(・・と誤解してる)
だから仮想のドラマ作りに腐心するテレビ
今に始まったことじゃないが
だからといって・・「反省しました!」
って言ったテレビはいない
選手に求めるだけの鉄面皮は・・いつも同じだ

視聴率に繋がれば・・しつこく追い回す
そして・・ダメとなったら
踝を返して背を向ける
勝っても負けても・・帳尻合わせの
筋書きはできてるのだ

テレビは・・選手を育てたりしない
誰がつぶれようが・・自分がつぶれなきゃいい

「あの時のアナウンス・・自己陶酔の美辞麗句
ただただ
視聴者を煽って視聴率をとりたかっただけ
「もっと選手の成長に寄与する放送を心がけてりゃ
こんなことにはならなかったでしょうね
反省してますけど・・遅いか?」

どんどん専門チャンネルに分化し
スポーツ中継は・・どうあるべきか
きちんとコンセプトを作って見せる
そうした時代は・・遠くはない
そんな気がする

松山クン!
君のポテンシャルは充分見えてきた
勝てる選手などという
こじんまりしたまとまりで終わるなよ
強い選手になれ
負けても強いと思わせるスケールの大きな
ゴルファーになれよ!

昨日・・それこそ
掌中の玉を逃した・・スピース選手
でも
勝ちを守ろうとせずに見せた
飽くなき攻めの姿勢は見事だった
彼は・・もっと偉大な選手になる
大事なのは・・そこだと思うのだ

ほめ殺し
もっと他の場面で使えば
喧嘩の手段としては
穏やかでいいところもある
どこで?
色々思い浮かぶが
それを言っちゃおしめぇよぉ~!・・か



人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!
人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!


[PR]
by touseigama696 | 2016-04-12 08:11 | ●エッセイ | Comments(2)
Commented by satohit at 2016-04-12 10:58
こんにちは~
いつもこのブログで勉強させていただいています。
ありがとうございます。

実は私もテレビ業界!
また、ある種目でインターハイ優勝の経験も・・!
どちら側の立場から見ても、ご意見もっともです。

Commented by touseigama696 at 2016-04-13 03:49
satohitさん
ありがとうございます
Gr展が近づいてお忙しいことでしょうね・・頑張ってください
私もかつて全陶展に所属していた時代があります
年代的にはすれ違っていたのでしょうか
でも毎年見ています
今年は是非拝見しますね
メディアの在り様・・色々課題がありますね
またご意見聞かせてください
名前
URL
画像認証
削除用パスワード