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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

久し振りの「落語」

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子どもの頃・・風邪をひいて寝込むと
ふたつ・・いいことがあった
ひとつは・・バナナが食べられること
もうひとつが
今思えば・・変わった子だったかもだが
新聞のラジオ欄に赤鉛筆で印をつけて
日がな・・落語を聞いて過ごせることだった

詳しいことは忘れたが
志ん生・圓生・文楽・今輔・三木助・正蔵といった
名人たちがしのぎを削っていた時代だった

初めて大笑いし
やみつきになったきっかけは
「十徳」という演目だった

「立てば・・衣のごとく
坐れば・・羽織のごとく
ごとくとごとくで・・これは十徳」
で始まり

「立てば・・衣に似たり
坐れば・・羽織に似たり
にたりとにたりで・・これはしたり」
でさげた

もうひとつの演目が「平林」
これは・・
当時子ども落語で聞いたような覚えがある

おつむの悪い定吉が
教えられた名前を唱えながら
手紙を届ける使いの道中

忘れた名前が・・尋ねる度に変わってしまい
混乱する滑稽な様を描いてる

平林ーひらばやし・・から始まる
「たいらばやし」に変わり・・
更に・・「ひらりん」だと教えられる
次は
「いちはちじゅうの・・もぉくもく」
平林を分解すると・・そうなるっていうのだ
次に教えられたのが
「ひとつとやっつでとっきっき」

「た~いらばやしかひらりんか
いちはちじゅうのもぉ~くもく
ひとつとうやっつでとっきっき!」
呪文のように唱えて歩いてたら
平林さんに出会う

定吉のさげは
「ひらばやしさん?・・そんな方存じません!」だ

畳み込むような
「たぁ~いらばやしかひらりんかぁ・・」
それが面白くて・・笑った
ほんと・・変な子だった

昨夜
旧友の〇尻クンのご招待で
久し振りに生まで落語を聴いた

前座さんが・・その「平林」を咄したので
遠い子どもの頃を懐かしく思い出したのだ

同行は・・
このブログでも時折お馴染みの
自宅工房で陶芸三昧のクラスメイト・・〇崎クンと
我々ふたりには頭の上がらない先輩で
時折・・〇崎工房でお訊ねに応じ
恐る恐るご助言申し上げる・・〇山さん

早めに中座の〇尻クンを・・送って
これまた珍しく
三人とも・・夫婦での邂逅となった我々は
終わって夕食を共にした

既にほぼ隠居の身の・・男三人は
こと日常生活のこととなれば
圧倒的な支配権を持つ「妻たち」の手の平で
かろうじて許されるメニューを選び
ひとしきり話に花が咲いた

健康のこと・・病気のこと
やがて出っくわすに違いない・・三途の川の話
決して・・バラ色の夢ではないが
落語を聴いたあとの座談は
明るく話ができて・・好い

近々・・〇崎工房で再見をお約束して
帰路についたのだった
楽しい一夜だった

つい先日・・風邪に取りつかれ
自室のコックピットでうずくまってた折り
ヘッドホンで聴いてたのは
市原悦子さんが朗読する・・鴎外の「高瀬舟」

往時の変わった子も・・今ではすっかり
普通の爺さんになったようだ



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by touseigama696 | 2016-03-12 06:10 | ●エッセイ | Comments(2)
Commented by akemi-karko at 2016-03-12 17:44
ご無沙汰しております 久しぶりにコメントを・・と思ったら やり方が変わっていましたーー;
落語 いいですね 私も好きです。東京にいたころ 末広亭を知り、その後も上京するとひとりでふらりと入ったものです。
風邪をひくと、私は桃の缶詰と西部劇でした(^^)
Commented by touseigama696 at 2016-03-13 09:44
akemi-karkoさん
ありがとうございます
ご無沙汰でごめんなさい
昔に比べると寄席番組は減っていますね
久し振りに聞くと落語もいいものです
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