2015年 12月 16日
勉強三昧 |
一昨日は午前中・・少し仕事して
午後からは・・勉強三昧の半日だった
「アンドシュ・プローデル展」
このところマメに通ってる新宿柿傳ギャラリー
これを拝見してると
美濃の作家の黄瀬戸かと・・そう思う
フランス人の作家ということは承知してたが
ひとつ大事なことを知らずにいた・・だから
壁に掲げてあった陶歴を読んで・・ハタと気づいた
そこで・・紹介されてご本人に直接お訊ねした
「もしかして・・楽さんがフランスで作陶したとき
ご一緒だったのはあなたでしたか?」
流暢な日本語で・・「そうなんです」と答えられた
その時の成果は・・展覧会で結実してる
リモージュ村にほど近いLoubinnac村に通い
プローデルさんの手助けを得て
十五代の重さと闘った・・楽さんの日々を
この展覧会で窺い知ったのを思い出す
その展覧会のことは
十五代楽吉左衛門展2013/01/09で書いた
きっと楽さんにも・・
エポックメイクな出来事だったろうが
プローデルさんもまた・・同じだったのかも
ここに展示された作品から・・そう感じたのだった
写真では色の再現が難しいが・・この茶碗好きだ
たっぷりとした作柄・・おおらかな懐
柔らかな色合いがとても温かい
柿傳を出て・・銀座に向かい
泰明小学校にほど近い・・ギャラリー田中
この個展にお邪魔した・・「藤井隆之陶芸展」
日曜日の井戸川豊さん同様
陶葉会の仲間・・最も親しい陶芸家のひとりだ
うっかり喋りこんで・・写真を撮り忘れた
このギャラリーでの彼の個展は・・既に10数年
しばしば・・初日の朝になってやっと焼きあがる
そんな綱渡りが許されるのは・・きっと珍しい
ギャラリーさんの彼に対する絶大な信頼と
それにもまして・・
電話予約で完売しちゃう(という噂)があるほど
大勢のファンが待ってるのも凄いのだ
近年熱愛の妻をめとり・・溺愛の息子に恵まれ
そのせいもあって・・やたらとよく働く陶芸家だが
その仕事の誠実さは・・以前と少しも変わらない
生き方は・・いつでも作品に映るのである
最近号が・・彼を特集してる
個展の雰囲気を・・撮り忘れたから
こちらで・・作品を紹介することにしよう
絢爛だが・・上絵ではない
釉下彩で・・何層にも色を吹き染め
何度も焼成を繰り返して仕上げる
マスキングしながらのエアブラッシュは
その正確さと緻密さで圧倒的な技だが
それでいて・・施したあらゆる技の痕跡を見せない
完成度とはそうしたことで・・品格・品性も同じだ
その若さで此処に居る・・
10年たったら何処にいるんだろう?
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by touseigama696
| 2015-12-16 06:58
| ○陶芸雑感
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