2015年 12月 15日
こだわり |
頭の中にある形を・・ロクロで挽くのは
そんなに難しいことじゃない
しかし・・頭の中に
新しい形を生むのは・・結構難しい
今までのかたちが・・頭にこびりついて
いつの間にか・・同じ物になる
「こだわり」・・近頃この言葉良い意味でも使う
本来は・・「よせばいいのに立ち止まる」ことだ
だから・・
古いものを捨てて・・新らしさに挑むのは
元々の意味での「こだわり」を捨てること
立ち止まらずに歩けばいいさ・・である
かたちだけがこだわりじゃない
先日も書いたが・・もうひとつがロクロ
回転と円形・・ロクロの特性であり限界でもある
ある時期ロクロを離れる作家も・・少なくない
造形の自由さが欲しくなるからなんだろう
間違った用例での「こだわり」・・つまり
「ロクロならではの良さにこだわり」
どこまでも回転・円形一筋!・・それもありだが
この煩悶・・当然だがロクロ作家に多かろう
ロクロの面白さも欠点も熟知していて
それでも離れられないのも・・無理はない
ロクロには・・
「悪女の深情け」みたいなものも潜んでいるからだ
前にも書いたが・・ある人気流行作曲家の言葉
「新曲の依頼を受けても・・
前回のヒット曲の旋律がこびりついてて
何も思い浮かばないか・・あるいは似たものになる
そういうときは・・まるで異文化の外国に行き
全く違った音楽を聞くんだ
そうすると・・悪女が消えてくれるってわけ」
結構好いヒントになる
昨日削った・・ロクロ挽きの水指一基
慣れてはいるが・・新しくはない
今・・週に何度となく展覧会を見るのは
自分から離れるため・・と思ってる
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by touseigama696
| 2015-12-15 06:41
| ○陶芸雑感
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