50年前の今夜・・わたしは

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これを書いてる・・たった今
2015年11月11日 午後9時15分である
丁度50年前の今ごろ・・私は羽田空港にいた
手許のバックには・・この日記帳が一冊あって
離陸して暫くして・・最初の一行を書いている

書き出しは「離陸して30分・・今11時05分」
その瞬間は・・今でも脳裏にある

1965年11月11日夜・・昭和40年
23歳の私は・・就航して日も浅い世界初の
ジェット旅客機ダグラスDC8で・・アラスカ
アンカレッジ経由で・・ハンブルグに向かった
100数十人で一杯の小さな飛行機だった
ジャンボ機の登場は・・少し先の話

今朝のニュースで・・国産初のジェット旅客機が
初飛行に成功したと聞いて・・それも11月11日
多少の因縁を感じたのだった

大学4年の晩秋
「株で儲かったから・・行っておいで!」
母親の奢りで贅沢な旅に出たのだった
ツアー旅行の草分け・・JALの企画だった

後に・・テレビの番組制作に携わり
取材で・・何度か海外に出たが
初めての欧州は・・映画の中のようだった
1ドルが360円の超円安時代
ドル持ち出しも制限されて・・貧乏だったが
そんなことどうでもいいほど・・感動の日々だった

3週間ほどの旅・・それでもヨーロッパの目抜きを
慌ただしく駆け巡った・・寝るのも惜しんだものだ
翌年春には・・卒業と同時に結婚も決まっていて
独身最後の旅でもあった・・だから来年が金婚式
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読み返せば・・ひとつひとつ思い出す
今そこにいるかのようで・・
古い映画の中の自分を見るようなのだ
あっという間の50年だったと・・しみじみ思う

まだ海外旅行の珍しかった時代
羽田で・・家族や友達が見送ってくれた
手渡してくれた餞別のひとつが・・この日記帳
お蔭で・・今もあの日々とあの出来事を
懐かしむことができるのだ

紙に書いた肉筆・・PCでの記録とは別物
どんなにIT化しても・・紙へのノスタルジーは
離れがたく・・こころに響くものだ

時計の針が・・10時5分過ぎを指している
50年前のわたしは
そろそろみんなと別れて搭乗したころだ
10時30分には離陸して・・11時5分に
最初の一行を書いたことになる

アンカレッジまで8時間・・給油して
ハンブルグまでが8時間・・長い旅だった
しかし・・それを何とも思わない若さがあった
半世紀・・やはり少し老いたのを感じている




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by touseigama696 | 2015-11-11 22:17 | ●エッセイ | Comments(0)
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