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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

百二歳で・・お別れ

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彼と私は・・同じ電車で通学していた
中学1年から6年間・・年中一緒だった
あれから60年・・大親友のひとりである

僅かに隅田川の外側に住む彼は・・その先
江戸川の畔から通う私より・・先に降りる
「じゃぁ・・な!」・・そう言って別れる筈なのに
大抵は私も一緒に降ろされた
降り際に・・手を引っ張られるからだった

そして・・そのまま彼の家に寄った
「泊まっていけよ!」・・それもしょちゅうだった
朝・・彼の母堂に作ってもらった弁当もって
学校に行き・・それが一週間も続くのだった
夕食の後・・尊父の話を聞いて世の中を学んだ
学校では聞けない・・実効的な耳学問だった

我が家の母親も呆れてたが・・でも
そんな時代だった・・ひとがみな濃密だった
彼が我が家にくれば・・同じことだった

親父が何人もいて・・お袋も何人もいた
誰彼なく面倒みてもらって育っていったのだ
彼の結婚は・・私の親父が面倒みた
仲人も・・私の両親が務めた
ふたりの経歴を・・メモも見ずに紹介した
頼まれ仲人ではなかったのだ

今思えば・・いい時代だったような気がする
「お前たちのようなつきあいは・・もうないよ
同じ電車で通学しても・・自分の駅がくれば
お先にぃ~!・・って礼儀正しく別れる
そして・・独りっきりで受験勉強さ」
亡くなった恩師がそう言ってたのを思い出す

その大親友の母堂が・・昨日亡くなった
102歳だった・・99歳の白寿を越え
それからは・・毎年が祝い事の年齢
古希くらいでは威張れない見事な長寿だった

もう弁当を作ってもらう機会も失ったが
あの頃のご恩は・・忘れようもない
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一昨日・・
不注意で壊してしまったリム鉢を作り直した
コバルト・ベースで作った藍色顔料
焼成次第では・・定番化できるかも





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by touseigama696 | 2015-07-23 07:26 | ●エッセイ | Comments(0)
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