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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

紅い桃と・・青い桃

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いつだったか?
死んだ親父が90歳を少し越えたころ
その年の正月・・・お節を前に
「オレって・・死に方忘れたみたいだ!!」
実際それほどに元気だったともいえる

「そりゃ結構だが・・思い出しておかないと
息子の方が先に逝っちゃうかもね」
還暦も過ぎた息子の私は・・そう言い返した

1~2年で・・親父は思い出したらしい
94歳で・・異郷に行った
生きてれば・・今年103歳
桃紅さんと・・同じ歳ってわけだ

100歳を超えたひとの声って・・
もうそれだけで・・血となり肉となる
90歳だったから・・親父をからかったが
100歳を越えた今なら・・そうはするまい
敬意を払って・・耳を傾けるだろう

「定規をあてて、きちっと引く線なら
必ず自分の考えた通りになるでしょう。
長くも短くもならない。だけど私は
ここからここまで、と思ったって、
フリーハンドで自分に依っているから、
ちょっと延びちゃうこともあるし、
早く止まることだってある。

最初は、自分の中で線を描いている。
ところができるものは、毎回、ちがう。
自分の意思に沿った線ではあるけど、
つねに、どこか裏切られている。そして、
そこに自分自身の初めての発見がある。
一本一本の線が一期一会です。

思いどおりにいかない。
それがおもしろいんです。
いつでも賭けなんです。
だからやめられないんですね。
やっぱり。」

「百歳の力」 篠田桃紅著より

昨日・・自分のブログに書いたことを
桃紅さんは・・とっくにお見通しだった

ふと気づいてみれば・・当たり前だ
「桃青」は「桃紅」の前ではひよっこである

誤解されないように・・断っておくが
桃青は・・松尾芭蕉の若い頃の俳号
原典に戻れば・・芭蕉と桃紅さんは
どちらも雲上人とするにせよ

その青い桃を屋号にしてきた私は
余程の出藍の誉れがなけりゃ
紅い桃にはなれないのは承知で

でもこの一文には・・勇気づけられた
73歳は103歳に学ぶ・・青い桃でよかった
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昨日も・・同じようなことをしていたが
思わぬ発見があった
10年も繰り返してきながら
初めて気づいたことなのだ

同じ間隔で糸を貼り巡らせるには
間に一本リード線を入れるのが正確
いつもそうしてきたが・・このリード線は
すぐに剥がしてしまうものなのに
それでも一本分の長さと時間が必要になる

見た目でできないことはないが
全てを貼ればその曖昧さが気になるものだ
勿体ないはいいとして・・時間は何とかしたい
それこそ能率をあげることは
作業時間の短縮になるし・・それよりも
集中力の維持に・・大きく影響するのだ

昨日の発見は・・一度に2本の糸を貼る技だ
何とはなしに・・長良川の鵜飼いを思い出し
あんな風に・・手綱を捌けたらいいのに・・
やってみたら・・これがいけそうなのだ
粘着があるから・・もつれればくっつくが
右手の人差し指を鵜匠にすれば・・捌ける
慣れれば・・戦力になりそうだ

時間がたって・・問題意識が生まれてこそ
気づく発見・・少しづつ思い通りが増える
そして・・まさにやめられなくもなるのだ




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by touseigama696 | 2015-07-14 08:54 | ●エッセイ | Comments(0)
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