知床旅情

d0085887_34362.jpg

毎晩のように・・4㌔を歩いていても
それは・・旅じゃない
旅は・・道に耳を傾けることであり
道に語ることでもある

その道が遥かであれば
こころに深い内省が生まれ
旅は・・ひとを変えるのだ
だから・・閑かがいい

この道なら・・ずっと歩いていたい
そんな思いに捉われた
d0085887_34866.jpg

はまなすが咲いて・・
「思い出しておくれ」・・青春が蘇る
d0085887_3434327.jpg

大地と海を分かつ水際に立てば
それは・・天地創造の三日目のこと
ここには・・遥かなる悠久が息づいてる

背に高い山を背負い・・眼前に深い海を見る
その大きさと広さが・・わが身の何かを教える
たかが人間・・されど人間
過不足のない自分を取り戻すには・・
だから旅にでるのがいい

少し億劫な歳になってしまったが
旅に出れば・・やはりそう思う
d0085887_3493653.jpg

ウトロの港の隅で・・この碑に出会った
知床に人を誘うきっかけは・・この歌かも

 「知床旅情」 森繁久弥 作詞作曲 

  知床の岬に はまなすの咲く頃
  思い出しておくれ 俺達のことを
  飲んで騒いで 丘に登れば
  遥か国後に 白夜は明ける

  旅のなさけか 酔うほどに さまよい
  浜に出てみれば 月は照る波の上
  君を今宵こそ 抱きしめんと
  岩影に寄れば ピリカが笑う

  別れの日は来た 知床の村にも
  君は出て行く 峠を越えて
  忘れちゃいやだよ 気まぐれカラスさん
  私を泣かすな 白いカモメを
  白いカモメを


私の青春時代の歌のひとつである
勿論・・歌った覚えもある
この歌は・・一世を風靡したが
同じ旋律で・・同じ主題でもうひとつ・・
別の歌がある・・それも
森繁久弥さんの作である
d0085887_3505537.jpg


「オホーツクの舟歌」 森繁久弥 作詞作曲

何地から 吹きすさぶ 朔北の吹雪よ
わたしの胸を刺すように
オホーツクは 今日も 海鳴りの中に
明け 暮れてゆく

父祖の地のクナシリに
長い冬の夜があける日を
白いカモメが告げるまで
最涯ての茜の中で わたしは 立ちつくす
何故か 眼がしらの涙が凍るまで・・(語り)  

オホーツクの海原
ただ白く凍て果て
命あるものは暗い雪ノ下
春を待つ心 ペチカに燃やそ
哀れ東にオーロラかなし

最涯の番屋に 命の火チロチロ
トドの鳴く夜は いとし娘が瞼に
誰に語らん このさみしさ
ランプの灯影に 海鳴りばかり

スズランの緑が 雪解けに光れば
アイヌの唄声 谷間にこだます
シレトクの春は 潮路に開けて
舟人のかいな 海に輝く

オレーオレー オーシコイ
沖の声 舟歌
秋あじだいエリャンサ
揚げる網ゃ大漁
霞むクナシリ 我が故郷
何日の日か詣でむ 御親の墓に
ねむれ静かに


この唄は・・売れなかったらしい
そこで・・作り変えたのが「知床旅情」
見事にリベンジして歴史に名を留めたわけだ

この原曲は・・倍賞千恵子さんが歌って
you tubeで紹介されている
さすがの歌唱力もあるが
私は・・この原曲の方が好きだ

整理されていない歌詞だが
知床を歩くと・・その詩情が解る
青春賛歌で終わらせたくない深い物語が
歩いてる足もとから・・語りかけるからだ



人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!
[PR]
by touseigama696 | 2015-07-12 04:58 | ●エッセイ | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード