センターコートに凡戦なし

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全米オープンで使われるメインコートは
アーサーアッシュ・スタジアム
全仏・全豪でも同じように記念コートが使われるが
どこもそれらをセンターコートとは呼ばない
「センターコート」・・と言えばテニスの世界では
ウィンブルドンのここだけなのだ

センターコートに凡戦なし
それは・・優れたプレイヤーが集まるからだけではない
この大会のために整備された19面の芝コートに立てば
選手たちは・・思いがけない大きな力に支配されることに
きっと気づいている・・それが伝統なのだ
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先週の土曜日・・この試合を見てから
妻を連れ立って・・北海道の旅に出た

正確には来春のことだが・・我々夫婦は
結婚以来50年になる・・いわゆる金婚というやつだ
ふたりとも23歳の春・・73歳の今
確かにあれから50年になる・・光陰矢のごとしなのだ

少し前倒しで・・今まで行ったことのない
道東の知床を訪ねたくて・・飛行機に乗った
バスのツアー旅行が苦手な私は
釧路で降りて・・3泊4日レンターカーで
じつに気ままに走った・・コース設定は妻任せ
彼女は初めてじゃない・・走りながら考えていた

道東の旅は・・実に素晴らしかった
その話は・・これから整理して書いてみようと思う

今朝は・・かつて聞いたことのある
ウィンブルドンの素敵な伝統のエピソードをひとつ
大分以前に書いたような気がするが・・もう一度
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この日の試合は・・
セレナ・ウィリアムスvsヘザー・ ワトソン
いい試合だった・・あわやセレナが負けるかと
そこまで追い詰められながら・・最後に
力を振り絞って・・若手の急追を退けた

ふたりとも・・センターコートの女神と魔物に
守られたり苛められたり・・力以上の試合だった

ここからの話は・・些か曖昧になってしまったが
多分・・伊達公子さんの経験だと思う
(もしかしたら沢松和子選手かも・・?)

センターコートでの試合は・・
この通路を通って控室に出入りするが
それは当然だが・・選手だけのこと
それもセンターコートで試合を組まれた選手だけだ

今年最初にセンターコートで試合するのは
前年の優勝者と決まっている
ディフェンディング・チャンピオンの名誉というわけだ

そして・・この通路の奥の控室には
ひとりの年配の女性がいて
選手の何くれない世話をしてくれるのだそうだ
当時の女性が今でも変わらずに・・は不明だが

伊達選手が・・初めてここに入れたとき
「いらっしゃい!・・いい試合をしてね
最初はみんな緊張するけど・・経験を重ねれば
それも自然に振る舞えるようになるものよ」
そんな意味のことを話してくれたのだそうだ

そして・・
やがて彼女の二度目のセンターコートの時
控室に入ると・・その女性の一言が心を突いた

「おかえりなさい!」
極々普通の挨拶でしかないが
ここに帰ってくることの難しさを熟知していればこそ
選手には・・一生忘れられない名誉な一言なのだ

伝統と言うのは・・特別な出来事ではない
普通の言葉が・・実は大きな意味を持ってると
それが判るための・・長い時間のことなのだ

本気で挑んだ者の・・その本気を讃えるために
さりげない言葉や振る舞いが大きな支えになる
「おかえりなさい」・・いい言葉である


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by touseigama696 | 2015-07-08 06:56 | ●エッセイ | Comments(2)
Commented at 2015-07-08 10:47
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by touseigama696 at 2015-07-09 08:42
鍵コメさん
ありがとうございました
全図を見て・・よくわかりました
いつも多謝です
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