プロデューサー

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今となれば・・随分と古い話だが
あの時に感じたものが・・人生に深く関わった

自分の手は何にも触れず・・それでいて
作品が生まれ私が制作者・・プロデューサー
名刺には・・そう印刷されていた

テレビ番組も作品と呼ぶ
大勢のスタッフの手で仕上げるが
そのトップが・・プロデューサーというわけだ

仕事は・・人と物と金を調達し
クライアントの満足する作品を作ること
そのための交渉はするが
現場が始まったらもうすることはない
現場の責任者・・ディレクターに任せて
大抵は・・次のセッティングにかかるわけだ

勿論・・これも作ることの一つモデル
上手くゆけば・・実績になるが
ただ・・どこかで隔靴掻痒でもある

自分の手で・・直接ものを作ってみたい
遙かな時間を経て・・陶芸に転じたとき
その喜びは・・想像以上だった

失敗を・・誰かに転嫁することはできないが
成功すれば・・素直に自分のことと喜べる
この判りやすさが・・いい

自分の作品が生まれるのは
大抵誰もいない日・・誰もいない工房
「こんなもんかな」・・それで決まりだ
誰かの賛意も不要だし・・試写もない

この清しさが・・陶芸の何よりの醍醐味
組織で半生を過ごした人生の終章に
この喜びを味わえることは・・何よりだと
そう実感する日々・・なのである




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by touseigama696 | 2015-04-10 05:00 | ●エッセイ | Comments(2)
Commented by kuma at 2015-04-11 11:24 x
チームでする作業、一人でする作業…
それぞれに、良いところ悪いところありですが、
陶芸は一人でする作業、自分に問いかけるような仕事ですが、
全て、自己責任…ここがたまらなく好きなのです。
Commented by touseigama696 at 2015-04-12 04:49
kuma さん
ありがとうございます
チームプレーの多い社会では
何もかも自分で手掛ける・・って案外
チャンスの少ないことで
とても新鮮に思えたのを思い出します
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