オートクチュールとプレタポルテ

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いつものように・・ベッドに入ってTV-onしたら
ドキュメンタリー番組で・・
パリコレのバックステージが紹介されていた

斬新なオートクチュールを身に着け
颯爽と歩くモデルさんの舞台裏は
その華やかさとは違って・・熾烈な世界
オーデションを繰り返して・・採用不採用が決まる

世界のセレブが目をつけてくれるかどうか・・
デザイナー生命を賭けたコレクションの厳しさ
関わるスタッフの真剣な目が印象的だった
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一度だけ・・1970年のパリ取材で
ピエール・カルダンのアトリエを訪ねたことがある
半世紀も前のことだけど・・驚くほどの広さでもなく
贅沢でもない空間に・・大勢のスタッフがいて
「ここで・・あのファッションが生まれるんだ・・」と
意外な思いがしたことを思い出す

オートクチュールは・・注文で作るコスチュームで
プレタポルテは・・それを汎用にして作る既成服
両者は・・それなりに緊密な関係で
デザイナーのコンセプトが斬新であれば
プレタポルテにもそれが活かされる

オートクチュールの作品を・・
購入した客は一度だけしか着ない・・とか
やはり・・富裕層の贅沢なんだろうが
プレタポルテに生かされて・・流行が生まれれば
それはひとつの・・大きな事業になるってわけだ
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ふと思うのだが・・
陶芸作家が・・大きな公募展に挑むのは
やや・・オートクチュールの世界に似てはいないか?
大きな作品に・・独創をコンセプトにした個性の表現
これに刺身を盛るのは・・ちとためらうし
これに花活けたら花が負けそう・・そんな風にも見える

でも・・こうした表現の個性が個展で活かされれば
それがプレタポルテで・・日々実用に供する器の
質的な向上と実用性が期待できそうである

オートクチュールとプレタポルテが互いに補完することで
全体のレベルが上がってゆく・・そんな風に思うのだ

陶芸の世界では・・モデルさんは不要
残念ながら・・オーディションはできないな
50回ものオーディションで落ちながら・・
それでも諦めずに応募し・・ついには
パリコレでデビューしたモデルさんの・・
真剣だが誇らしげな表情・・挑む者は美しい
「選外に慣れる」・・どこの世界も同じだ
慣れればこそ・・また挑めるってことだから・・




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by touseigama696 | 2015-03-13 05:27 | ●エッセイ | Comments(2)
Commented by kuma at 2015-03-14 17:16 x
オートクチュールとプレタポルテのお話、興味深く拝見しました。
なるほど…全体のレベル上げるために、そう考えることが
大切なのかもしれませんね。
Commented by touseigama696 at 2015-03-15 04:05
kumaさん
ありがとうございます
ひとりの作家のなかでもそうだけど
業界全体でも似たようなことじゃないでしょうかね
発展と普及・・やっぱり全体の問題ですからね
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