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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

菊練り・・の不思議

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ロクロ陶芸を始めると・・
誰でもぶつかる不思議と難関
そのひとつが・・粘土の菊練りでしょう

ロクロを挽こうとしたら・・避けてとおれないもの
だから手をつけるのですが・・
最初から手ごたえのある人は・・滅多にいません
悪戦苦闘で・・腰痛や腱鞘炎になりかけます
しかし・・ロクロが結構挽けるようになった頃
大抵のひとは・・こう言います

「難しくて何度もパニクッたけど・・挽いてるうちに
いつの間にかできるようになってました」

このことから・・言えることは
「単独に・・菊練りの稽古だけしたら
ちゃんとした菊練りができるまで・・数カ月
専門学校の生徒さんや・・
内弟子の陶芸家のたまごでない限り
きっと投げ出してしまうでしょう

陶芸教室の生徒さんは・・
必ずしもプロ志向ではないから・・そこまでして?
そう思っても不思議じゃないのです

でも陶芸の目的は・・菊練りではありません
言うまでもなく造形と成形・・ものづくりです
作りたいものが作れるように・・そのための稽古です
そこで・・私の教室の場合こうしています
練り方の基本的な動作は・・勿論教えますが
完全でなくても・・ロクロを挽くことにしています

乱暴な言い方ですが・・
菊練りの効果が作陶で解るのは・・少し先のこと
練るも挽くも下手なビギナーのうちは・・
どんどん数挽くことに重点をおきます
何ができたかではなく・・どれだけ挽いたかです
教室は・・失敗土で溢れますが
夢中で挽いた土の量が・・菊練りも上達させるのです
挽くためには・・練らねばならないからです

傍にいて・・ちゃんと見ていてあげれば
「気がついたら・・菊練りらしくなってました・・」
そういうことになるのです

そして・・菊練りらしくなってきたひとに
だめ押しみたいに添える言葉は
動作も結果もですが・・「美しい姿が正しい菊練り」
それが助言なのです
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菊練りの語源は・・どうやら
この土のひだが菊の花弁に見えるからのようです
その花弁の向きに規則性があって・・菊に見えてくれば
同じ方向に正しく土が回転してることになります
つまり・・前後運動する体と腕が
正面の一定方向に・・同じ動きをしてるわけです
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向きを変えて見ると・・この姿は碁盤の足のようです
等間隔のひだがありますが・・この幅が
一回の押しに使った力の強さを・・示しています
等間隔は等量ということで・・動作のリズム感を表します

動作の一定方向と一定量・・それがリズムの基本で
それができると・・姿勢も粘土も美しく見えるわけです
挽けば巧くなるのは・・ロクロだけじゃない
菊練りはボーナスみたいな技術・・沢山挽けば
おまけみたいについてくる・・そんな気軽さも
長続きの秘訣になりそうですよ
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昨日は・・大皿の粗削りもしました
削りも大事な技術・・菊練りとは意味は違いますが
造形の最後を締めくくるのが・・この技術
個人的には・・好きな作業で
巧く削れると・・気持ちいいものです

もう少し乾燥させて・・仕上削りを続けます



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by touseigama696 | 2015-01-20 05:59 | ●工房便り | Comments(2)
Commented by kuma at 2015-01-21 15:39 x
菊練り…これも私にとっては難儀な技術です。
荒練りだけでロクロを挽くと、時々気泡が出てきたり…
最近形は不恰好だけど、何とか真似事は出来るようになりました。
ただ、写真のようにきれいな菊にはなりません…笑
Commented by touseigama696 at 2015-01-22 05:39
kumaさん
ありがとうございます
菊練りは・・ロクロ挽きの量的バロメーターみたいなもんで
沢山挽けば・・ボーナスで上達します
練る・挽くをセットで考えればいいんじゃないでしょうか
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