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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

古池や蛙飛び込む・・

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この作業をしてるとき・・
ふと・・思い出す俳句がある
「古池や蛙飛び込む水の音」・・芭蕉
古池・・カエル・・水の音
どこにあって・・どんな古池なのかも
飛び込んだカエルが・・どんなカエルなのか
そして水の音は・・
ドボンなのか・・ポチャンなのか
何も書いていない

それでいて・・読み通すと
そこはかとない静けさが漂う
多分少し薄暗くて小さな古池
カエルも・・そんなに大きくなさそうだ
だから・・きっとポチャン!
そのポチャンが聞こえてくるから
なおのこと・・あたりの静けさが強調される

俳句に学ぶものは・・
言いたいことを説明するな!・・である
説明しないからこそ・・読む者に
浮遊するかの如き想像を掻きたてるのだ

たった十七文字で・・
どこまで果てしなく想像を導けるか
俳句の面白さは・・そこに尽きるし
そこから得るものも多いのである

いつだったか・・さる展覧会で
展示されていた私の大皿を前に
年配の男性が数人で・・
思いおもいに・・感想を話していた
「ここら辺に松があって・・その上に
月でも描いたら・・どうだろ?」
「唐津風に・・千鳥でも飛ばしますか」

私の皿に・・松も月も千鳥もいない
描くつもりもない・・描かないから
想像で・・千鳥が月に向かったりもするのだ
いつも言う・・引き算の陶芸とは
そういう意味である

説明せずに・・何かを描く
simpleは・・nothingではない
糸を貼りながら・・
思うことは・・いつもそこなのだ



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by touseigama696 | 2014-11-23 09:03 | ●エッセイ | Comments(0)
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