古信楽粘土

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「何焼きを作られるんですか?」・・と
「どこの粘土をお使いですか?」・・は
時々お訊ねがあるが・・
最初のご質問には・・やきものの歴史を
後のご質問には・・生産と流通のことを含めて
説明する必要があって・・一言じゃ済まないことになる

それでも・・極く大ざっぱに括れば
個性的な粘土が豊富にとれる土地に
陶工が集まってくれば・・それが何焼きの土壌
そして・・工場で生産された粘土が
メッシュ化された流通経路に乗れば
どこにいても何処の粘土も手に入る・・という寸法である

伝統窯業地は・・自前で需給できる集団的な産地であり
非窯業地は・・流通に頼って調達する個人的な作家活動
とでも・・説明することになるのだ
私は・・後者にはいるタイプである
普段は・・笠間か益子の問屋さんに頼む

一応は・・どこの土でも使えるが
糸抜き技法での制作が軸だったから
半磁土と黒泥・・という少々人工的な土に頼っている
糸の食いつきが・・問題だからなのだ
荒くても細かくても・・過ぎれば具合が悪い

この技法にこだわれば・・
ろくろの挽き方も削り方も・・ある程度決まってしまう
それはそれでいいのだが・・やきものの良さは千変万化
普段と違う挽き方・・削り方もしたくなる

そういうときに好きなのが・・古信楽の細目粘土
気分と指任せでエイヤッ!と挽く・・快感である
あっさりと高台を削り出し・・ほとんどなにもせず
透明釉を薄めにかけて還元で焼く
僅かに含まれた鉄分が反応して・・赤味をひく
それで充分だし・・それが好きである
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先日会合の折り・・まるで出あい頭のように
地元の友人からメモを渡された
スケッチ風の形状が描いてあって
「こんな感じの湯呑み・・作って!」のご注文

これは糸抜きではない・・古信楽にしよう
そんなわけで・・作りはじめている
長いことお休みしてたから・・手慣らしにもなる
ざっくりとした土の感触を楽しんだ
ロクロの癖音に合わせて・・
「ヘッタァ~!クッソ!・・ヘッタァ~!クッソ!」と
つぶやきながら・・の半日なのだった



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by touseigama696 | 2014-06-04 07:13 | ●工房便り | Comments(2)
Commented by ゆかりん at 2014-06-05 13:11 x
お久しぶりです♪ おハガキありがとうございました。
引越し諸々で、お怪我なさったり、体調崩されたり、大変だったんですね。

前のブログ遡り 読んできましたσ(^_^;)

何焼きですか?

は、うちでも、たいがい聞かれます。

三崎さんの ↑説明に使わせていただきます。
追伸- 今年は、上京出来そうにないので、、残念です。


お元気なさっててくださいね〜♪
Commented by touseigama696 at 2014-06-05 22:55
ゆかりんさん
ありがとうございます
お元気でお過ごしでしょうね
今年は・・会えないらしいとか
そりゃ・・さびしいですね
たまには・こちらからお訪ねする機会を
できれば作りたいものです
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