2013年 02月 26日
未曾有の誤読 |
未曾有(みぞう)を・・「みぞうゆう」と読んで
未曾有の誤読と・・顰蹙を買った総理大臣がいたが
未曾有は・・特別な専門用語というわけじゃないから
僅かに一般常識を疑われたに過ぎない
顰蹙を買うの「顰蹙」を・・「ひんしゅく」と読めなかったのと同じようなもん
魑魅魍魎「ちみもうりょう」・・なんて読めるほうがおかしいくらいだ
書け!・・なんて言われたら絶望的である
ところが今朝・・食事をしながらテレビを見ていたら
「・・株価や為替相場が・・らんこうかしてる・・」
コメンテーターが・・そう言った
多分「乱高下」のことだろうが・・これは「らんこうげ」と読む
間違ったのは経済評論家・・まさしく噴飯もの失笑である
だって・・乱高下は業界用語でもある
だから・・この誤読の罪深さは・・未曾有の比じゃない
風邪「かぜ」を・・「ふうじゃ」と読む医者みたいなもん
専門に関わる誤読は・・ごめんじゃ済まないのだ
乱降下・・相場を墜落させないでほしい
経済の専門家としての信用は・・この一言で失墜した
似たようなことは・・以前にもある
これまた政治評論家として高名なある専門家が
終戦時の外務大臣「重光葵」を・・「しげみつあおい」と読んだ
確かに・・徳川葵紋の「あおい」だが・・
ここでは「しげみつまもる」・・歴史的な固有名詞だ
専門が政治であれば・・なおのこと大チョンボである
国語が乱れてる・・とはよく聞くが
乱れてるのは国語じゃない
喋ってる人間の・・国語知識の方だ
まして・・専門家の関連用語となれば
一段とタブーの・・常識欠如である
他人の振り見て我が振りなおせ
私にも忸怩たる失敗は幾つもある
子どものころで・・恥をかくほどもなく済んだが
順風満帆(じゅんぷうまんぱん)を・・じゅんぷうまんぽ・・と読んでいた
「可塑性」と「可逆性」・・混同して正確に理解してなかったこともある
だから・・今でも不安になると
用語辞典を読むか・・ウィキペディアを見る
物忘れも進行して・・
不安は増加の一途(ここではいちづではなくいっと)である
あぁ~日本語はやっぱり厄介である
私の教室は・・ほぼ100%電動ろくろで教える
だから・・失敗土が沢山できて
それを再生するのも・・大事な仕事
今の季節・・土は水よりも冷たく
手指が痺れてくるが・・あかぎれの痛みに耐え
じっと我慢して100kgほど・・再生した
またろくろの上で・・生徒さんと闘う土ができた
ろくろ・・って轆轤と書く
陶芸家としては・・誤読を許されない漢字である
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by touseigama696
| 2013-02-26 21:40
| ●エッセイ
|
Comments(4)
轆轤の上の粘土は「闘う土」なんですね。
土を相手に自分と闘う…わかるような気がします。
自分だけの形を作る…
毎週楽しいけど、闘いなんですよね…
土を相手に自分と闘う…わかるような気がします。
自分だけの形を作る…
毎週楽しいけど、闘いなんですよね…
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Commented
by
touseigama696 at 2013-02-28 01:42
kumaさん
ありがとうございます
ろくろの上で・・やっぱり闘ってるようです・・笑
そそ・・大事なことは何と闘ってるか?
きっと・・我慢だと思います
我慢ができるようになると・・
土と折り合いがついてくるような・・
そうなれば・・土はとても素直です
そんな気がしてました・・
ありがとうございます
ろくろの上で・・やっぱり闘ってるようです・・笑
そそ・・大事なことは何と闘ってるか?
きっと・・我慢だと思います
我慢ができるようになると・・
土と折り合いがついてくるような・・
そうなれば・・土はとても素直です
そんな気がしてました・・
日本語は難しいです、、でも、だから美しいですね。
手紙くらいしか書かなかった頃より、気になるこの頃です。
そして紙に字が書けなくなって来ています(汗)
先生は国語の成績よかったでしょうね〜
顰蹙という字難しいです〜〜
手紙くらいしか書かなかった頃より、気になるこの頃です。
そして紙に字が書けなくなって来ています(汗)
先生は国語の成績よかったでしょうね〜
顰蹙という字難しいです〜〜
Commented
by
touseigama696 at 2013-03-01 01:05