生誕100年

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父が死んで6年・・母が逝って3年になる
二人とも・・晩秋の今ごろ旅立った

親父が生まれたのは・・1912年・・
僅かの違いで・・明治ではなく大正元年だった
今年は・・生誕100年になる

専門的な仕事に関わる遺品の類は
大学や・・ご縁の深かった方々に差しあげたが
その後6年・・書斎はそのままだった

医師で学者となりゃ・・
ともかく本の多さと・・
膨大なノート・原稿はすさまじい
おまけに・・昔気質だろか殆ど捨ててない

いつかは・・きれいさっぱり整理しておかないと
たっぷり・・捨てない気質を受け継いでるから
今度は・・私が子どもたちに責められる番だ

昨日から・・手をつけた
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その膨大な「紙ゴミ」・・と言ったら怒られるだろうが
今となってみれば・・ゴミで処理するしかない

さりながら・・僅かに個人情報に関わるものもあるから
一応・・ざっと目を通しながら整理している

その中から・・エア・メールの束が出てきた
覗いてみたら・・何と母から父への手紙

覚えている・・1963年頃
親父は一年ほど・・欧州に滞在してたことがある
専門領域の大学や病院での研究のためだった

上手すぎるのか・・悪筆なのか
母親の字は・・今でも読めない
読めたのは・・親父だけかもだ
だから・・
ラブレターかどうかさっぱり判らない

親父51歳・・お袋44歳
中年夫婦ではあるが・・今の私なら
この年頃の夫婦は・・まだ若いと思う
1通や2通・・ラブレターがあっても不思議じゃないが
詮索するのはやめた・・半世紀も昔のことなのだ
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その中に・・私からの手紙もあった
驚いた・・50年も前の自分の筆跡
気恥かしいもんだ

読み返してみると・・
その夏・・大学の夏休みの間に
タイプライターの学校に通って
タイピングを勉強しようとしていて
できれば・・みやげにタイプライターを
買ってきてほしいと・・願い出ている

当時からメディア志望だったから
タイプくらい打てないと・・と
殊勝なこと考えていたようだ
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今は・・お役御免で・・富士の我が家で
ウェルカムボードになってる・・このタイプライター・・
確かオリンピアの製品で・・
ドイツで買って送ってくれたものだった

タイプライターが現役だった時代は・・やがて終わり
ワープロ・・パソコンに取って代わったが
今・・両手打ちで打てるのは・・この時の勉強のおかげなのだ
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同じく・・紙ゴミの中に埋もれていた
二枚の親父の写真・・1983年ころのもの
大学を退官した年のようだ・・
丁度・・今の私と同じ古稀のころ

本と原稿に埋もれるのが・・一番落ち着いたのだろう
その殆どを・・自宅に持ち帰って
終日・・机に向かって専門書の翻訳などしていた

生きていれば・・今年100歳
100年って・・大した時間じゃないようだ

と思いながら・・ふと考えた
1912年の100年前・・1812年
この年・・ナポレオンがロシアを攻めて負けてる
その前の・・1712年
ワイマールでバッハが活躍してた

その前の・・1612年
家康の江戸幕府が・・始まったころ
やっぱり100年は・・長い

あと30年頑張れば私は・・生きて生誕100年
ナポレオンから・・亡父の誕生までの時間
えらいこっちゃ!!・・やめとこ





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by touseigama696 | 2012-11-29 00:01 | ●エッセイ | Comments(8)
Commented by gaunn at 2012-11-29 08:47
大事な遺品をほかすのですか、、、
我が家には母の遺品はあれから14年に
なりますが衣類から生活用品ほとんど
残してあります、とくに農具は平成の時代でも役に立ちます、戦死した父の遺品も
あります、時代とともに薄らぐ事でしょうが
邪魔にならないのでそのままです。
Commented by はるこ at 2012-11-29 18:27 x
遺品は息子が処理するのですね、、、きっとどこのお家でも。
子年のお父さまだったのですね、、
理論的で几帳面な方だったのでしょうね、、。
こういう立派な方がお父さまだと、
子供はまじめに伸び伸びするそうですね、、
ステキなお写真拝見出来てうれしいです。
Commented by ナンピン at 2012-11-29 20:32 x
親の遺品処理は「最大の親孝行」だと感じます。
そして親は遺品を通して自分の生きざまを子供にさらけ出し
子供は親の一個人としての魂に触れる。
親子間の精神伝統継承の儀式だとも感じます。
Commented by touseigama696 at 2012-11-29 22:40
gaunnさん
ありがとうございます
大事なものは・・それなりに残したのですが
あとは・・どうしたって紙ゴミでしかなのです
よくも書いたものですが・・やはり学者なのですね
凄いものです・・一目置いてます・・笑
Commented by touseigama696 at 2012-11-29 22:43
はるこ さん
ありがとうございます
確かに・・息子の仕事ですね
意を決しないと・・負けちゃいそうな量です

一枚は軽くても・・まとまると紙も重いですね・・笑
ゴミ扱いで・・怒ってるかもです・・苦笑
Commented by touseigama696 at 2012-11-29 22:45
ナンピンさん
ありがとうございます
おっしゃる通りだと思います

多分・・人生の殆どを書いて残したのでしょう
だけど・・余りに多くて全部は読めませんし
読んでも判らない専門もあって・・
やはり・・処理になってしまいますね
Commented by moon-pon2 at 2012-11-29 23:19
人生の終わりの日がわかっていたなら、自分の荷物の処理はできるかもしれませんが、ほとんどの場合は、わかりませんものね。
ある時、突然、荷物の処理のできない状態になってしまう・・・。
死んでしまったあとのことは、もうどうすることもできなくて、
天国からきっと覗いて見てる。^^

Commented by touseigama696 at 2012-11-29 23:34
moon-ponさん
ありがとうございます
確かに・・生きているうちに自分を整理するって
難しいことですね・・でも
できれば・・そうしようと
これから・・大掃除しようと思ってます・・笑
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