2012年 09月 27日
新しい土 |
陶土と磁土・・何を根拠に使い分けるんだろう
一般的に言えば今日は陶土・・明日は磁土というわけにはゆかない
かなり土の性質も違うし・・焼成にも違いがある
生涯を通してというわけではないにしても
ある時期・・どちらかに偏って使うことが多いと思われる
土味・・手なり・・自然釉・・風合い
陶土からは・・そんなイメージが強い
一方磁土から浮かぶのは・・
薄味・・純白・・硬質・・装飾
何を表現したいかで・・結構分かれるところだ
その上・・時代や流行にもやや影響を受ける
極く直感的に言えば・・今は磁器の時代かもしれない
すっきりした造形・・精緻な装飾・・洗練された彩色
磁器が得意とするところだ
糸抜き技法での極細の波状紋
正直いえば・・
悩ましい課題が・・土の選択である
今まで・・主として黒泥を使ってきたのは
素焼きの器肌が・・
0.5mmの糸をしっかりとくわえてくれるからだ
土の粒子が細かい方が・・
食いつきがいいと思いがちだが
案外そうでもなくて・・貼ってるそばから剥離する
そんな経験もしてきての黒泥だった
微妙な粒子の粗さが・・
糸が自由に走るのを可能にしたのだ
作業的には・・黒泥が都合のよい素材だが
でも・・微粒子の素面を自在に走るのも訓練
黒土を白土にするだけじゃない挑戦でもある
挽ける気はしても・・貼れる自信はまだない
貼っても貼っても・・そばから剥がれてゆく不安
やってみないと分からないことだから
やってみるしかないし・・やり通すしかないでもある
とりあえず・・注文した土が届いた
一枚が完成するまで・・やってみよう
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by touseigama696
| 2012-09-27 00:14
| ○陶芸雑感
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