新しい挑戦

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少し乱暴な括りで・・言うと
陶器と磁器には・・こんな違いを感じています

陶土の場合・・
土への当意即妙な表現意欲が大事で・・
なるべく短い時間・・勘と気合いで一気に挽くといった感じ
一種の瞬間芸みたいなもので・・
土の・・自然な成り行きを大事にします

だから・・なるべく削りを少なく
ロクロの勢いを殺さないように・・を心がけます
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一方・・磁土の場合
土の性質のせいもあるでしょうが
どちらかといえば・・
精緻に設計された形をイメージして
ゆっくりとロクロに手間をかけ
繊細なシルエットを描いてゆきます

ロクロにかけた時間よりも・・
更に長い時間を使って削り
狙ったシルエットに到達するころには
器胎は・・省略の極致の薄味に変貌します
計算された造形・・とでも

私の周辺の磁器作家さんの作品を拝見して
そんな印象を持っていました
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今までは・・
100%陶土で仕事してきた私ですが
それでいて・・可能な限り磁土風な作りと削りの日々でした

それには多少わけもあって
極細の糸状テープの・・器胎への接着は
表面の肌理と・・深く関わってくるのです
つまり・・粗すぎても細か過ぎても・・
貼ってるそばから剥離するリスクを背負います

スムーズなリズムで貼るためには
糸と器胎の相性は・・結構厄介なのです
黒泥という土を使ってきたのは・・そういうわけで
食いつきのよい土・・かなり勢いをつけて貼ってもついてくる
そこが魅力なのでした
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磁器でやってみようと・・思い始めたのは
非常に細かい肌理に・・
それでも自由に・・糸を貼ることができたら
器胎の繊細さに支えられて・・
また別の表現につながりそうな予感からなのです

やってみないと判らないことだらけですが
どっちみち・・いつでも工夫なしには実現しない世界
挑戦にやぶさかではありません

このテスト皿は・・そのためのものです
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昨日は・・やや早そうだけど
色々なタイミングでカンナを入れてみようと
かなり薄くまで削ってみました
ここまでは・・ついてきてくれています

更に乾燥させてから・・最後のひとカンナ
丁寧に研磨して・・先へ進む予定です

今年の春・・
瀬戸の村上刃物店で追加購入した超鋼カンナ
絶好の出番・・よく働いてくれます
これなしには・・削りのデリカシーはきっと無理でしょう
有り難い道具です




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by touseigama696 | 2012-09-06 06:34 | ●工房便り | Comments(2)
Commented by eripottery at 2012-09-06 08:13
これからどうなっていくのか、とても楽しみです!!
Commented by touseigama696 at 2012-09-07 01:38
eripotteryさん
ありがとうございます
先の長い旅ですが・・楽しんでます
素焼きから先に進めないと
色々に正確なことがわかりません
イメージはあるのですけど・・さてうまくゆくかな
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