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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

模索のはじまり

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40cm弱の皿を挽きました
何ってことない・・いつもの仕事
そう言ってしまえば・・そうにしか見えませんが
私には・・大きな模索のはじまり
かなり・・思いきった方向転換を考えています
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実は・・これは磁器土で挽いたもの
今までの陶土から離れた・・新しい第一歩なのです

この世界に身を置けば・・誰でも知ってることですが
陶芸では・・
「つちもの」と言われる陶器と
「いしもの」と言われる磁器は・・別のもの
使う土の性質が・・かなり違います

実は・・使ったことがなかったから
違う・・ではなく・・違う筈が正確です
それを試したのが・・この皿だったのです

適当かどうかは・・まだはっきりしませんが
3kgの磁器土で・・40cm弱の皿
思いのほか・・スムーズに挽けましたが
それにはわけがありました
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隣町に住む梅澤知弘さんは
同じ陶葉会に所属する・・磁器作家
伝統工芸展で活躍しています

先日約束して・・今朝彼の工房を訪ねました
彼が作陶するのを・・見せてほしいとお願いしてあったのです
技術的なことでもあるから・・
必ずしも・・歓迎されるとは限りませんが
そこは・・仲間の有り難さです

大皿一枚のロクロ制作過程を・・つぶさに見せてもらいました
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差しさわりのなさそうな範囲で・・紹介すればこうです
土殺し・・の段階がこれ

観察するのは・・形ではなく
彼の力の入れ方に着目して見ました
陶土と磁土の性質の違いを・・どう扱うかです
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のして平らにしてゆく過程
ここは・・皿の作り方の違いであって
陶土・・磁土の違いによるわけではありません
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良く制御された「力」を丁寧に使ってる様子が
とてもよく判る段階でした

ここでも・・私が観察したのは彼の二の腕
筋肉の緊張を見せてもらいました
形を見るのは・・二の次です

見込の底の広い皿・・一見ドラ鉢のようですが
この広さは・・丁寧に挽かないと後で暴れられそう
ヘラで整えていますが・・多分緊張する部分だと思いました
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壁を倒して・・薄目を狙いながら皿にしてゆきます
手指の生な力を避けて・・肌理の細かい布地を使ってます
ここも・・きっと作家の工夫の変わるとこかもです
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磁器は・・削りがものをいう世界でもあります
陶土と違って・・かなり乾燥してからでも削れるので
ロクロで完成させない方が・・よさそうです
ロクロと削りで・・イメージのシルエットを作る
そこらへんもヒントです

色々見せてもらって・・
帰宅してすぐ挽いたのが・・上の皿でした
思いのほか・・スムーズにと書いたのは
見せていただいたからに違いありません

陶土と同じ扱いをしたら・・
きっと・・反逆に出会ったはずです
その上・・仮に上手く挽けたとしても
これから・・乾燥と削りでどう反応してくるのか
定かでない条件は色々あります

でも第一感は・・GO!です
モチーフのコンセプトは変えずに
土と釉と焼きに・・新しい道を探そうと思います

フル・モデルチェンジ・・
プロト・タイプの制作を始めます
さて・・どうなるものか?

陶土では許されても・・磁土では許されないのは
ロクロ周りの清潔度
ちりひとつあっても・・純白は得られません
無精者には・・いささか億劫ですが
それも・・修行の内だと思うべきなのでしょう





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by touseigama696 | 2012-09-03 22:59 | ●畏友交遊 | Comments(2)
Commented by はるこ at 2012-09-04 14:56 x
陶器と磁器の違いは知っていましたが
作る側の事は全く知らなかったので,乗り出しています。
磁器の世界に足を踏み入れられたのですね!
これが新しい一歩、、
土ものから石ものへ,,楽しみです、、
期待してます!
Commented by touseigama696 at 2012-09-04 21:35
はるこさん
ありがとうございます
磁器の世界には・・それなりに古い歴史があって
敷居の高さを感じるところもありますが
色々なジャンルのコラボが可能になった昨今
やはり・・素材としての魅力はたっぷりとあります

どう活かせるか・・楽しんでみたいものです
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