父の日

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振り返ってみると・・社会人になってこの方
タイムレコーダーで出勤を記録したことはない
だから・・残業手当てってもらったこともない
昼時に・・昼食を食べられたこともないし
ベルや時刻が合図で・・仕事を終えたこともない 
有給休暇なんて・・そんな制度があったかどうかも覚えていない

学校出てから46年・・昔の人間だったなぁ
「家族サービス」・・だって気にかけたことあったっけ?
私の親父がそうだったように・・私も仕事中心の人生だった

そんな父親だけど・・嫁と娘から・・
例年のように父の日のプレゼントが届いた
古稀間際少し老いて・・だからなおのこと嬉しさが身に沁む
電話で・・礼を伝えた
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娘からは・・このマンゴーが
食べごろで届いたから・・早速
夕食時に・・妻と分けて食べた

びっくりするほど・・美味
近頃目だたないあの東国原クンが・・知事時代に
自ら広告塔になった宮崎名産・・なるほど美味い

「・・これなら毎月でもいいぜ~!」・・娘にそう言ったら
「ザンネンでしたぁ・・6月季節限定!だよ」・・だと
まぁ・・美味しいものはほどほどが好し・・かも
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嫁は・・京都の老舗白竹堂の扇子を贈ってくれた
黒地のシックな扇・・扇げば馥郁として伽羅が匂う
一瞬で・・遠い子どもの頃が蘇えった

近頃・・扇子を持ち歩き
これを打ち振る姿が夏の風物だったことも
すっかり忘れていた

そういえば・・男たちは今ごろから
白い麻のスーツに着替え・・皺だらけで歩いてた
子どもだって・・黒の詰襟を脱いで
夏限定・・霜降り小倉の白っぽい制服だった
衣替え・・押入れの入れ替えは母親の仕事
どこの家も・・似たようなことをしていた

季節感・・風習
日々の暮らしのめりはりだったが
その分・・画一の暮らしにも見えた

そうした習慣がなくなって
どう暮らそうと・・全ては個人の好みのまま
自由といえば・・限りなく自由になった

決まりごとがない・・という理由での「自由」
好きにはできるが・・だからといって
なるほど!・・と言わせる美学は簡単ではない
「無難」・・の目安はもうない

ライフスタイル・・昔はなかった言葉
個の生き方が・・個の暮らし方を表す
制服を脱いで・・自分で選ぶ
それはもう・・風習に頼らぬ生き方なのだ

凛々しい制服姿・・
凛々しいのは・・ひとではなく制服だった
その凛々しさを・・自分でどう表現するか
個性が問われるのは・・そこだ

もの作りをしていると
いつでも・・このことが頭から離れない
個性の根源は・・自由
遥かなる砂漠を・・磁石なしに歩く旅
足跡があるから・・後ろは見える
だが・・これからどこに向かうのか
前には・・何一つ道標はない
目指して真っすぐ歩くのは・・実に厄介だ

しかし・・自由とはその厄介を受け入れずには
手にできないものである・・もし
どちらが楽かと聞かれれば・・迷わず
何かに従う不自由な生き方・・と答えよう

でも・・それを選ばない
それも因果だと・・思う

今朝は・・既になにやら蒸し暑い
伽羅の香りを楽しみながら・・書いている

さて・・これから工房に下りて
朝飯前のひと仕事・・とゆこう





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by touseigama696 | 2012-06-19 06:40 | ●エッセイ | Comments(2)
Commented by gaunn at 2012-06-19 08:21 x
父の日は最高にご機嫌でしたね、持つべきは娘さん
お嫁さん奥様のプレゼントは、、、と工房も楽しい一日でしたね。
Commented by touseigama696 at 2012-06-20 05:33
gaunn さん
ありがとうございます
家庭的な父親ではなかったけど
・・まぁ有り難いことです
gaunn さんも・・やはり?・・笑
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