2012年 05月 26日
漢詩 |
掘〇君は・・中学高校時代のクラスメイト
身体も大きく腕っ節も強かった
身体の大きさでは負けないが
腕っ節では・・勝てなかった
東京外国語大学で中国語を専攻し
やがて・・巨大商社の商社マン
文化大革命から民主改革の時代の中国を
身体を張って飛び回った
激務のつけかもしれないが・・身体を壊し
現役を退いて後・・
大病から解放されるまで・・苦しい時代が続いた
彼の主治医も・・クラスメイト
たまたま・・我が家に近い国立病院勤務で
掘〇君は・・時折り受診の帰路工房に立ち寄った
「お前のぐい呑みで・・酒飲めるように頑張ってるよ」
やがて主治医〇〇川君の許可がでて・・待望の日がきた
ぐい呑みが・・ひとつでは足りないほどに・・
「酔うては枕す美人の膝」
そこまでは・・はて?さて?としても
それは・・嬉しい復活だった・・
先日・・ぐい呑みならぬ湯呑みを送った
夫妻で朝使ってもらってたのが・・壊れたとか
我々のクラスメイトの場合・・
何事につけ・・サービスは永久保証
それが相互扶助の源流になっているのだ
その礼にと・・銘菓の菓子折が届いたが
漢詩が一遍・・同封されていた
「古稀書懐」・・彼の作である
さすが中国語専攻・・病から復活した昨今・・
近隣の受講者を前に李白 杜甫 白居易を講義し
中国古典の研究に余念がない
添付された解説書(これなしには・・素人には読めないのだ)
中高時代同じ恩師に学びながら・・彼我の差は天地ほど
まぁ・・それによればこう読むとか
こき・・おもいをしょす
へいきょすでに このせいのふなるをおぼゆるも
かさねて じんいちいのうれいにあわんとは
さいわいに けいさいとししゅのりょのあれば
かんうんやかく さらにもとむるなし
また
じょこんしちじゅう まれとなさざるも
こそうそうび きのおちるにちかし
ゆうゆうたるせんぜんは のぞむところにあらず
すぐれたるしぶんをたずね もとめてはくうんにきさん
常日頃 すでにこの生の儚さを覚えるも
重ねて福島原発などの人為 震災などの地異の
憂いに出会ってしまうとは・・
幸いにして糟糠の妻と詩酒を友として
閑かに流れる雲を眺め・・野に鳥と遊び
意のままに過ぎゆく日々・・これ以上望むものはない
また
昨今 70歳は稀とは言えぬが
身体は枯れ 眉白くなって太陽が沈むに近い
病などに憂いて為すこともなく徒に生きながらえるは
もとより望むところに非ず
すぐれた詩文を尋ね白雲に帰らん
こうして読み下してみれば
彼の心境や・・好しである
自重自愛を祈るばかり
好きな酒のためなら・・ぐい呑みの百や二百・・
永久保証はいうまでもない
数日前・・黒の器を紹介した
個展の主軸にするつもりだが
だからといって・・黒ばかりでもどうか・・と
思わぬでもない
彩色器は・・そうした危惧の調和のため
出来のいいものを使おうと・・思っている
応援してくださる方・・クリックしてネ!
by touseigama696
| 2012-05-26 06:52
| ●畏友交遊
|
Comments(2)
わぁ 漢詩ですね。
ステキ、,,難しいけど大好きです。
中国に行ったらこういう世界なんでしょうね。
いいお友達と長い深いおつきあいがあるんですね。
先生のお友達や同級生はみんなインテリでお酒好きが
多いんですね.....!
最後の作品の「黒」がこっちに飛び出してきます、、
ステキ、,,難しいけど大好きです。
中国に行ったらこういう世界なんでしょうね。
いいお友達と長い深いおつきあいがあるんですね。
先生のお友達や同級生はみんなインテリでお酒好きが
多いんですね.....!
最後の作品の「黒」がこっちに飛び出してきます、、
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Commented
by
touseigama696 at 2012-05-27 23:50
はるこさん
ありがとうございます
良い友達に恵まれてることは
確かなことで・・我が人生最大の収穫です
有り難いことです
私に限ってですが・・
酒が呑めないことが・・画竜点睛を欠く
ちょっとでいいから呑めたらなぁ・・です・・笑
ありがとうございます
良い友達に恵まれてることは
確かなことで・・我が人生最大の収穫です
有り難いことです
私に限ってですが・・
酒が呑めないことが・・画竜点睛を欠く
ちょっとでいいから呑めたらなぁ・・です・・笑