2012年 05月 11日
体育会系・・ |
少年期・・私は体育会系だった
体育会系って?・・極く大雑把にいえば・・
合宿で・・つるんで暮らし
どちらかといえば・・勉強よりも試合の方が好きで
理屈より情・・一年でも上級は神様扱い
だからってこともあるが・・
奢るか奢られるかの・・絆で育つ
一年でも下級なら・・ご馳走になり
一年でも上は・・下を食わせねばならぬ
割り勘ってのに・・馴染みの少ない友情が幅を利かす
少々・・野蛮と見栄がはびこる生き方でもあるが
ひとは・・独りで生きるに非ず
共有とか共存とかを・・身体で覚えた気がする
そんなこともあって・・
社会人暮らしでも・・何となく体育会系が好きだ
一緒に昼飯食って・・2980円の二人分・・
一人分は幾ら?なんて・・趣味じゃない
阿吽の呼吸で・・「今日はおれが・・」がいい
長い間には・・結局割り勘同様の行ったり来たり
それでいて・・ひとのつながりは熱くなるものだ
いいときは・・冷静風の割り勘育ちでもいい
しかし・・会社が危急存亡のときは
理屈抜きに・・集団の力が必要で
それには・・
チームを引っ張る強力なリーダーと
それを信じて・・ついてゆくメンバーシップが大事
理屈抜きってところが・・割り勘では育たない風土だと
私は・・ずっと思ってきた
男気もなく・・ひとの面倒も見ず
チームの勝ち負けに責任ももたず
それでいて・・主将バッチだけは手放さず
そんな風にしか見えない・・
政治家集団・・企業人集団・・学者集団
体育会系には・・理解しにくい生き方である
「私は・・学生時代体育会系・・でしたよ」
で始まったインタビュー・・思わず見入った
カンブリア宮殿という村上龍の経済番組
今夜のゲストは・・富士フイルムのCEO古森重隆氏だった
イーストマン・コダックの後塵を拝してきた富士フイルム
そのコダックはつぶれ・・しかし富士は隆盛を誇っている
皮肉なものだが・・このCEOならむべなるかなでもあった
東大卒のアメフト選手・・賢くて強靱
理想的な体育会系企業人
久しぶりに・・スケールの大きさを感じて
あの東電原子力村に・・この気風があったらと
密かに・・無念でもある
企業の存在の本質は・・?・・古森氏は
「技術力に尽きます!」・・断固として言い放った
自分に何ができるかを・・どこまでも追及する
その精神が・・慢心と不遜を排して
確固とした技術を生みだす・・それが基盤だという
氏は・・経済学部を出て営業畑で育っている
我田引水に陥らず・・核心が見えてるのだ
信じるのは・・伝説ではない
現実に手にしている・・信じるに足る実力
そう言いたいのであろう
70歳を越えていて・・アメフトで育った東大生
実に・・時代を予見した生き方ではないか
アメリカン・フットボールは・・
極限の肉体が・・針の穴にボールを通すような
緻密な技術力を要求するスポーツ
確かな技術がなければ・・死を招く
本場のアメリカで・・コダックがついえ去って・・
遥か太平洋をまたいで・・富士フイルムが生き残った
それなりの理由を・・教えられたようなインタビューだった
応援してくださる方・・クリックしてネ!
by touseigama696
| 2012-05-11 04:15
| ●エッセイ
|
Comments(0)