2012年 02月 25日
月と産声 |
「私が意識して使わない言葉がひとつある
それは・・「~してあげる」という言葉
看護を学んでいるときに・・ある先生から、
看護に”あげる”という気持ちは 禁物よ・・
と教えられてから守っている」
ご自分のブログでこう書いたカーコスキー朱美さんから
カードを添えて・・6冊の本が送られてきた
ブログを通して長いおつきあいの彼女は・・
経験豊かな助産師さんである
1~2度工房でお目にもかかっている
ご自分も病を抱えていながら・・しかし
圧倒的な迫力で・・新しい生命の誕生に献身している
専門領域を話題にしての「月と産声」のエッセイは
少々長めに齢を重ねてきたとはいえ
男には・・触れずに通り過ぎてきた未知を
改めて教えられる思いで・・読ませていただいていた
季刊で発行されていた雑誌が100号ともなって
新書版に体裁を整えての発刊とか・・
全て静岡県に関わる記事でまとめて・・それも6冊
静岡県の郷土愛も・・大したものである
病院の事務長時代の私は・・
毎年のように・・看護助手をしながら通学し
看護資格を得た看護師を祝った覚えがある
当時は・・看護師ではなく看護婦だった
今では見かけなくなったが・・はれて
固い糊の利いたナースキャップをつけての
誇らしげな初日を・・思い出す
看護学校での大事な行事のひとつに
戴帽式があって・・
学生には忘れられない思い出のはずだ
きつい・・汚い・・危険の3Kに耐えたのは
戴帽の厳粛がもたらす献身だったにちがいない
戴帽式が消えて・・
ナイチンゲール誓詞を読むことも減ったとか
残っているのは・・3Kだけでは寂しい
看護婦が・・看護師になり・・
婦長が・・師長と呼ばれるようになった後のこと
長年馴染んだ呼称は・・やはり今でも懐かしい
ナイチンゲール誓詞の中の一節
「・・任務の標準を高くせん」の心がけに
それはそれとして・・しかし
「果たして医学は進歩だけなのか?
進歩と引き換えに後退したこと
失ったことはないのか?
進歩の方向は正しいのか?
産科の現場やがん治療の現場をみると
私は疑問に思うことがある」・・
と彼女は書いている
一昨日の「江戸&東京」で書いたが
言いたかったことの根っこは一緒だと思う
任務の標準を高からしむるために集める・・
膨大な情報が・・進歩ではなく劣化を招く
皮肉なことだが・・随所で見かけることなのだ
彼女のエッセイを読むと
科学技術依存の助産ではなく・・文字通り・・
「月と産声」の助産が理解できる
彼女のブログ・・
月明かりの産屋をごらんになってみてください
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by touseigama696
| 2012-02-25 01:07
| ●畏友交遊
|
Comments(6)
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by
akemi-karko at 2012-02-25 07:53
月と産声のために・・ありがとうございますm(__)m
三崎さんのブログを読ませていただいては 圧倒され・・
しかし 元気をいただき 「書き続けなさい」のお言葉を忘れず書いてます・・
こんなに宣伝 恐縮です・・感謝です・・(-_-;)(^^)
三崎さんのブログを読ませていただいては 圧倒され・・
しかし 元気をいただき 「書き続けなさい」のお言葉を忘れず書いてます・・
こんなに宣伝 恐縮です・・感謝です・・(-_-;)(^^)
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前に一度ここへ伺ったことがある、、と思えるブログ、、
覗いてきました。
そのこととは全く関係なく、言葉の響きの問題ですが、
「月と産声」という言葉、、
見たばかりのフィルムと重なりました。
満月の海底で、
幾万という卵を噴水のように吹き上げる珊瑚です。
これが生命だっ!! と、びっくりしました。
覗いてきました。
そのこととは全く関係なく、言葉の響きの問題ですが、
「月と産声」という言葉、、
見たばかりのフィルムと重なりました。
満月の海底で、
幾万という卵を噴水のように吹き上げる珊瑚です。
これが生命だっ!! と、びっくりしました。
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by
mcoenen at 2012-02-25 19:51
とても素敵なブログにまた出会えました。ご紹介いただいてありがとうございました!
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touseigama696 at 2012-02-26 01:26
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touseigama696 at 2012-02-26 01:28
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touseigama696 at 2012-02-26 01:30