2012年 01月 15日
「剪紙繋型」の器 |
今までにも・・書いたことがあるが
私には・・いわゆる師匠がいない
52歳からの陶芸には・・
内弟子時代は作りようもなかったから
殆どが独学・・一番怖いのが独善だった
そういうわけで・・2001年
第16回日本陶芸展に初出品が初入選した会場で
山路さんに初めてお目に掛かって
貴重な助言をいただいたことを忘れることはない
爾来10年余・・折あるごとに教えを請うた
久しぶりに・・水戸に走り
ギャラリー手鞠子で・・山路さんの個展を見た
同じ陶芸家の夫人との二人展
一昨日・・日本橋三越で会ったばかりの再会である
このギャラリー手鞠子・・
笠間のもう一人の師匠小林政美さんとのご縁で
かつてしばしば訪ねたこともあるが
オーナーの黒澤さんとも久しぶりだった
山路さんの技法は・・「剪紙繋型」といって
細かい紋様を描いた型紙を使って
化粧土を埋め込み・・紋様を浮き上がらせるというもの
日本伝統工芸展14回 日本陶芸展7回
この技法で赫々とした戦績を残してきた
実に細かく精緻な加飾技法で
広い意味では・・江戸小紋の染織に通じるものがあり
私の・・糸抜き波状紋にもつながっているのである
遠目には無地だが・・近づけば紋様が見える江戸小紋
江戸の粋・・そこが好きなのである
小物にも・・丁寧に剪紙模様が浮かんでいる
色化粧を使うことで・・華やかさも醸すが
その分・・手間のかかる仕事なのだ
こちらは・・夫人の作品
笠間らしい土の匂う・・肌合いの良い器である
私は・夫人の珈琲カップが好きで愛用している
今日は・・この湯呑をいただいた
珈琲は夫人のカップ・・茶は山路さんの湯呑で・・
大分話し込んで・・次回作へのヒントをまたいただいた
早速・・試作にかからねば・・
少しづつ日が伸びたとはいえ
既に暮れなずむ西の空に向かって走り始めた
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by touseigama696
| 2012-01-15 23:13
| ○展覧会
|
Comments(4)
面白い技法がいろいろあるんですねぇ、、、陶芸って世界は。
はまったら抜け出せないでしょうね、、
とっても綺麗!
はまったら抜け出せないでしょうね、、
とっても綺麗!
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touseigama696 at 2012-01-17 00:31
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mousseinmtl at 2012-01-18 07:34
前回日本へ行って、三越で先生とご一緒した陶芸展にも
出展されていたような気がしますが。すごくきれいですね。ちょうど私も型紙を切り始めたところですが、ここまで細かいのを拝見すると、すごいなと思うばかりです。山路先生はモントリオールにいらしたこともあると伺いました。
出展されていたような気がしますが。すごくきれいですね。ちょうど私も型紙を切り始めたところですが、ここまで細かいのを拝見すると、すごいなと思うばかりです。山路先生はモントリオールにいらしたこともあると伺いました。
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touseigama696 at 2012-01-19 01:04
mousseinmtlさん
ありがとうございます
型紙での細工・・
パターンを作って組み合わせてゆくみたいですが
結構手間がかかる仕事ですね
そそ・・山路さんはモントリオールで
陶芸を始めたんですよ
面白いキャリアですね
ありがとうございます
型紙での細工・・
パターンを作って組み合わせてゆくみたいですが
結構手間がかかる仕事ですね
そそ・・山路さんはモントリオールで
陶芸を始めたんですよ
面白いキャリアですね