2011年 09月 15日
社会の木鐸 |
権力の横暴にいち早く気付いて
世のなかに警鐘を発する・・
それを社会の木鐸という
平たく言えば・・新聞記者のこと
広い意味でのジャーナリストでもいい
いずれにしても・・
権力に屈することなく
真実に立ち向かう勇気を讃える賛辞である
西洋社会にも似た言葉がある
「the fourth estate」が・・それ
第四の権威とか・・階級とかの意味だ
profession・・は職業のことだが
the professionとなると・・
数ある職業の中でも・・極めて権威あるものとして
神学・医学・法学に携わる者
つまり・・僧侶・医者・裁判官の三つ
つまり・・fourthとは・・その次に序列される仕事
これも・・新聞記者への最大級の敬意といえる
だから・・新聞記者は・・
本来・・極めて大きな敬意を払われて
その上で・・その敬意に相応しい
正義の伝達者たらんとする仕事なのだ
鉢呂大臣の辞任記者会見の席で
極めて無礼千万な・・記者発言があった
たまたま見てた・・you tubeにもある
「説明しなさい!・説明しろってんだよ!」
如何に不謹慎発言が引き金だとしても
一国の大臣が辞任しようとしてる場面で
この言い方は・・不遜も甚だしい
権力に屈しない・・の問題ではない
その意味で・・この記者は・・
四番目の権威でも・・社会の木鐸でもない
心底腹が立った瞬間・・隣りから発言があった
「そのヤクザな言いようは何だ!
敬意を払って質問しろ!・・
どこの社の誰だか名乗れ!」
久しぶりに喝采した
このお隣りさんは・・社会の木鐸側だ
自浄が働いて・・ほっとした
この無頼記者は・・名乗ることをしなかったようだ
当分・・署名記事は書けまい
日本に限ったことではなさそうだが
世界の劣化は・・なかんずく日本の劣化には
メディアの無作法が・・大いに関わってる
きちんとした取材もせず
思いつき発言で・・世情を刺激し
その結果が・・どれほど世のなかをにミスリードするか
到底考えているようには思えない
失礼では済まない・・恐怖さえ感じる
社会が・・あなた方に向かって
木鐸を叩いていることを・・お忘れなくである
つい先日・・私にもこんなことがあった
さるコミュニティーペーパーの一社から
私の取材申し入れがあった
了解して・・取材の日がきた
取材も終わって・・撮影したいと言われた
「仕事してるところを・・撮りたいんで
仕事しててください」
大きな皿に向かって装飾の作業を始めた
すると・・
「そのまま・・顔をあげてカメラの方に・・」
断った・・普通
仕事してる最中に顔をあげることはない
屁理屈でしかないが・・
仕事撮りたいなら・・仕事を撮ってほしい
顔で糸貼ってるわけじゃないからだ
顔は要らない・・でもシャッター音は聞こえた
結局仕事じゃない・・顔が撮りたいのだ・・
その無神経が好きではない
被写体の神経を逆なでしておいて
いい取材や記事になるわけがない
昔の同業としては・・今となっても・・
捨ててはおけないマナーだと思ったのだ
ちょっとした事情があってのことだが
後日・・別の編集員さんが撮り直して
仕事の写真が使われることになった
強引な写真である必要は何もない・・と
編集員さんは・・そう言って謝った
大臣会見で名乗らなかった無頼記者に
友好的な解決が・・みつかるだろうか?
謝ることを知らない・・ってことは
傲慢の・・基礎的な一歩
それを思い知るべきだと・・思った
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by touseigama696
| 2011-09-15 00:48
| ●世相あれこれ
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